【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠ -17ページ目

【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

向日葵の咲かない夏

道尾秀介

2024/03/25




★ひとことまとめ★

終始感じる違和感

 

 

 

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】 

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

 

 

 

【感想】

「いけない」を読んだので、他の道尾さんの作品を読んでみようと思い読みましたヒマワリ

 

信頼できない語り手ですよね。誰も彼も。


少し読んだだけで主人公のミチオが何かを抱えていることはなんとなくわかるし、妹のミカは絶対人間じゃないこともわかるし、泰造も何か隠している様子だし。

”なんとなくおかしい”が徐々に明らかになり、結末にむけてまとまっていくのは「いけない」に近いものを感じました。

 

ミチオは極端だけれど、子供はあまりに強いストレスや罪の意識があると、イマジナリーフレンドを作り出してしまうみたいですよね。

自分の罪の気持ちがミカを作り出し、蜘蛛のS君を作り出した。トコお婆さんが猫だったのにはまんまと騙されました。


ミチオの周囲も闇深い人間ばかりです…。担任の岩村先生は小児性愛者だし、母親はネグレクトでゴミ屋敷だし、父親は事勿れ主義の空気だし、近所のおじいさん(泰造)は小さな頃のトラウマ?に囚われて遺体の足を折り続けるし…。。

そして、出てくる刑事の竹梨は、あの竹梨じゃあるまいな…?

 個人的には岩村が一番無理です。


 

終盤のミチオは、コナン君か!?ってくらい饒舌です…。

自分の罪の意識に向き合って正しい道を行くのかと思いきや、えっ、そんな究極の選択…。

人を殺すのも手練れています。。

 

最終的には行き着くところまでいってしまって、殺した泰造も出てくるし、全てを終わらせようと火を放ちますが、両親に助けられて結局ミチオは死ねず。

2階から飛び降りて(放り投げられて)ミチオが生き残ったなら、両親も飛び降りればなんとかなったんじゃないかなと思ったけれど、両親も両親でもうこんな毎日を終わらせたかったのかもしれないな〜。

 

もし上の子の嘘やいたずらが原因で、お腹の子と子宮を失うことになったら自分は許せるだろうか。

ミチオの母親の行為は許されるものではないけれど、確実に子供への接し方は変わるよね。

口には出さなくても、あんたのせいで…って気持ちは持ち続けるかもしれない。

いくら悪意のない行動だったとしても、一生許せないかもしれないなあ。

 

最後の最後なんて、もうね…。死んでしまった両親の生まれ変わり(ミチオが作り出した)の言ってることがミチオにとって耳障りのいいものばかりで。。。言われたかった言葉を自分で紡いでいるのかな〜…。

 


読み終わったあとに冒頭部分を読み返すと、あ~なるほどね。となります。

自分の創り出した狂った世界からは抜け出せたけれど、まだ危うそうですよね。


救われない(誰が?)話だった…

おいしい旅 初めて編

近藤史恵・坂木司・篠田真由美・図子慧・永嶋恵美・松尾由美・松村比呂美

2024/03/02




★ひとことまとめ★

美味しい食べ物に出会う旅

 

 

 

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】 

知らない景色とおいしい料理がここに。「初めて」に出会う旅×グルメ小説集

仕事に行き詰まり、勢いで列車に乗り終点まで……旅先では驚きの出会いが待っていた(「下田にいるか」)。福引きで旅行券を引き当て、台湾へひとり旅。現地で会った駐在員はどこか訳アリのようだが(「情熱のパイナップルケーキ」)。訪れたことのない場所、見たことのない景色、その土地ならではの絶品グルメ。さまざまな「初めて」の旅を描いた7編を収録。読めば必ず出かけたくなる、文庫オリジナルアンソロジー!

 

 

 

【感想】

 本は読んでいるのに、時間がなくてなかなかブログが書けず…。

でも、4月に入って保育園の慣らし保育がスタートしたので少しずつ自分の時間が取れるようになってきました泣くうさぎ

ついこの前産んだのに…もう保育園入園かぁ…泣くうさぎ

一緒にお散歩してお昼寝していた日々が終わってしまいました赤ちゃん泣き

仕事できるかな!?大人の会話についてる自信がありません!!!

 

 

さて久しぶりのアミの会。アミの会って私が覚えている限り”(仮)”がついていたと思うのですが、こちらの作品はついていないんですよね。

あれ〜?と思っていたら、本のカバーに書いてありました。

・10冊刊行を節目に、本作より(仮)が取れて、会の名称は「アミの会」になった。

なるほど〜!

 

 

そんな記念の作品だった本作ですが、私にはいまいちしっくりこず…。。。

・糸島の塩(松村比呂美)

・地の果ては、隣(永嶋恵美)

・あなたと鯛茶漬けを(図子慧)

は良かったかな。

 

なんでしっくりこなかったのかと考えて見たけれど、う〜ん、なんでだろう。

コロナのことも絡められていたので、なんとなく100%楽しい気持ちで読めなかったからかもなあ。

 

そもそも今の私が旅から離れているからでしょうか…汗うさぎ

遠くの縁側(近藤史恵)に出ていたコロッケは食べたくなったなあナイフとフォーク

 

 

アミの会はなんとなく初期の方が好きだったかなあ〜。テーマの問題ですかね?

今回のテーマの”おいしい旅”には続編で”想い出編””しあわせ編”があるけどどうだろう驚き

いけないⅡ

道尾秀介

2024/02/21




★ひとことまとめ★

ラスト1ページで答えあわせ

 

 

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】 

大きな話題を読んだ”体験型ミステリー”第2弾。
第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
桃花はひとり明神の滝に向かっていた。一年前に忽然と姿を消した姉・緋里花のSNS裏アカウントを、昨晩見つけたためだ。失踪する直前の投稿を見た桃花には、あの日、大切にしていた「てりべあ先生」を連れて姉が明神の滝に願い事をしに行ったとしか思えない。手がかりを求めて向かった観瀑台で桃花が出合ったのは、滝の伝説を知る人物だった。

第二章「首なし男を助けてはいけない」
夏祭りの日、少年は二人の仲間を連れて大好きな伯父さんを訪ねる。今夜、親たちに内緒で行う肝試し、その言い出しっぺであるタニユウに「どっきり」を仕掛けるため、伯父さんに協力してもらうのだ。伯父さんは三十年近くも自室にひきこもって、奇妙な「首吊り人形」を作っている。その人形を借りて、タニユウの作り話に出てきたバケモノを出現させようというのだ。

第三章「その映像を調べてはいけない」
「昨夜……息子を殺しまして」。年老いた容疑者の自白によれば、息子の暴力に耐えかねて相手を刺し殺し、遺体を橋の上から川に流したという。だが、その遺体がどこにも見つからない。必死で捜索をつづける隈島刑事は、やがてある「決定的な映像」へとたどり着く。彼は先輩刑事とともに映像を分析しはじめ――しかし、それが刑事たちの運命を大きく変えていく。

そして、書き下ろしの終章「祈りの声を繋いではいけない」――すべての謎がつながっていく。前作を凌ぐ、驚愕のラストが待つ!
各話の最終ページにしかけられたトリックも、いよいよ鮮やかです。

 

 

 

【感想】

 先日読んだ「いけない」の第二弾です。

前作のほうが推理力を問われた気がする

どの話も↑のAmazonの内容紹介であらすじが書かれているので私の感想だけ。

 

 

 

 

・明神の滝に祈ってはいけない

このお話は、謎がわかったとき絶望しましたね…。フィクションなのに、かなり心が痛くなったなぁ…。


まんまと叙述トリックに騙されましたが、まさか大槻が桃花を殺していたとは…。

隈島の「人が二人も消えちゃうんだから」を信じ切ってました。

二人=緋里花、大槻母、かと思っていたけれど、桃花、大槻母、だったか。

緋里花の失踪は隈島が来る前のことだけど、まだ捜索中ではあるし隈島も知ってるのでは?と思ってたけど、知らなかったのね。。


あのまま大槻が騙されて、うまく逃げられていたらよかったのになぁ…。

子供が二人とも殺されてしまうなんて、親からしたらこれほど悲しいことはないです。


隈島刑事って、前作亡くなった隈島刑事の弟さんかな?

お兄さんは殉職って情報だけだけど。

 



・首なし男を助けてはいけない

このお話のオチには特にひねりはなかったかな〜キョロキョロ

ラストの写真を見ずとも、いや、首吊ってるよね?とわかった。


そこで更に謎なんだけれど、最初に吊ってあった人形はどこに行ったの真顔

部屋の写真に写ってる押し入れにでも入れた?

けど、もうパニックみたいになっててこれから死のうとする人が、律儀に押し入れに入れるかね凝視


そんで、人形と伯父さんを見間違えるほど真の目は節穴だったのか…?

お化け屋敷みたいな暗いところのマネキンが、本物の死体とすり替えられていたらさすがに気づかないかもしれないけれど、割と明るい部屋だしなあ。。

いくらさっきまで人形があったからって、人間だったらすぐ気づくと思うけどなぁ~と無粋なことを考えてしまった魂が抜ける


 一連の流れからすれば、

「川に流れていったの…人間だったの?」は、さっき車で追突した時のことと普通は思うし、

「もしかして…殺しちゃったの?」も人形を人と勘違いしていると気付きそうなもんだけど、

伯父さんはもう普通の状態ではなかったのかなあ〜…。

お人形が流れてしまったときから、過去がフラッシュバックして、罪の意識から甥に罪がバレたと誤解するくらいどうにかなっちゃってたんだろうか。

 


 

・その映像を調べてはいけない

ドラレコはわざとだったかぁ…。

 次のお話を読めば、なぜそこまで手の混んだことをしたのかってのがわかるけれど、全身癌に侵された人がこの作業をするのは体力的にきつかっただろうなぁ…

 


 

・祈りの声を繋いではいけない

明神の滝が願いを叶えてくれるというのは、本当だったね。

大槻父の言っていた、命を取られるってのは結局どうなんだろうか?

滝に願った人とその結果をまとめてみたけれど、大半は生きているなあ予防

■緋里花の願い:母の病気を治す、手術の成功。→緋里花の死後、叶った。

■桃花の願い:緋里花が見つかりますように。→桃花の死後、叶った。(遺体として発見、だけど…)

■大槻の願い:願い無し?自殺。

■真の願い:またしゃべれるように・叔父さんを生き返らせて→前者が叶った。生きてる。

■智恵子の願い:ぜんぶ終わらせてほしい。どんなかたちでもいいから。→叶った。生きてる。おそらくスマホへの着信に隈島が気づいた?

■隈島の願い:俺に事件を解決させてください→叶った。生きてる。

 


 

そう繋がるかぁ〜と思ったお話でしたうさぎ

緋里花と桃花の両親がただただ不憫だ…。

けど、SNS上で知り合った人と実際会ったら…ってのは現実でもありそうで怖い。



道尾さんの別の作品も読んでみようと思いますにっこり本