14冊目: ときどき旅に出るカフェ
近藤史恵
2025/10/20
★ひとことまとめ★
手軽に旅行気分×ミステリー![]()
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
氷野照明に勤める奈良瑛子が近所で見つけたのは、カフェ・ルーズという小さな喫茶店。そこを一人で切り盛りしているのは、かつての同僚・葛井円だった。海外の珍しいメニューを提供するカフェ・ルーズ。旅を感じられる素敵な空間をすっかり気に入った瑛子は足しげく通うようになる。会社で起こる小さな事件、日々の生活の中でもやもやすること、そして店主の円の秘密――不思議なことに世界の食べ物たちが解決のカギとなっていく。読めば心も満たされる“おいしい"連作短編集。
【感想】
ここ数年の間で、好きな作家さん上位に入る、近藤さん![]()
この作品もよかった~。
基本的に1話完結なところが読みやすくて良いです![]()
そういえばお話のあの登場人物はあの後どうなったのだろう?と少し気になる気持ちもありますが、変にダラダラと登場させ続けるよりもスッパリ1話で終わり!のほうが簡潔でいいのかも。
この作品を読んでいるとき(今も)バリバリつわり中で、食べたいものは食べられないしそもそも碌に食事もとれない状態だったで、読みながら色んな海外の食べ物に思いを馳せていました![]()
聞いたことも見たこともないメニュー名なので、各話メインとなるメニュー名が出てくるたびに検索して、なるほどこんな見た目の料理なんだ~!どんな味なんだろう?とワクワクしていました![]()
カフェ・ルーズみたいに、いろんな国の料理を出すお店ってないのかな?と調べてみたり。
今は具合が良くないので行けないですが、いくつか行ってみたいお店もピックアップできました![]()
ほっこりした話というよりは、ちゃんとミステリーで結構人間の嫌なところを見せられる話も多いので、おいしいお料理でほっこり
をイメージして読んでしまうとちょっとアレ?ってなってしまうかも。
私はイヤミス大好きなので、有名なイヤミス小説に比べれば全然ほっこり
に感じましたけどね…![]()
2017年の作品なんですが、ジェンダーに関する話題など今時な内容も盛り込まれていました。
続編の「それでも旅に出るカフェ」も読んだのですが、こちらは2023年に出版なのでさらにタイムリーな新型感染症の話題や、それによって打撃を受ける飲食業界、外出できず悶々とした日々などが描かれているので、あの頃を思い出して悲しいような懐かしいような、もうあのころに戻りたくない気持ちとか色々思い出しました。
育児や毎日のバタバタでなかなか時間をとって読書ができずにいたのですが、やっぱり読書はいいなあ~。
自分の知らない色んな分野を知ることができたり、今回の場合だと知らないお料理との出会いにもなる![]()
ちょこちょこと時間をとって読書続けられたらいいな~と思います![]()
