13冊目: お前の死因にとびきりの恐怖を
梨
2025/09/20
★ひとことまとめ★
青春ホラー…?
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
「██高校三十一回生、出席番号二十三番。私は、怪異に、宣戦布告します」
今までの怪談小説をくつがえす、新感覚のホラーモキュメンタリー
文芸部の片隅で見つかったUSBメモリ。
それは、ひとりの男子学生の「死」に関する情報を集めた不気味なものだった。
その男子学生の死因は「自殺」。
ただ、発見現場には数々の不可解なものが残されていた。
睡眠薬の錠剤とともに床に散乱している、びりびりに破かれたおふだらしき何か。口内に絡みついた彼自身の髪の毛。それらの痕跡は、まるで恐怖に苦しんだ結果、超自然的な儀式に手を染めたかのようで───
文芸部で発見されたUSBメモリ、新聞部の校内記事、合唱部の変遷レポート…etc.
筆者がある高校から収集した、一見無関係な情報から浮き上がる”真実”とは。
――これは青すぎるほど青い、とある「なけなしの救い」の物語。
【感想】
6はなんだかんだ言いつつも楽しめたのですが、この作品はだめだった…。
最後まで読み終わってようやく、なるほど…と思えたのですが、何度も途中で読むのを止めようと思いました。
で、結局なんなの?という気持ちになってしまったからだと思います。
QRコードを読み込んでクラウドデータにアクセスしてドキュメントファイル読んだり、音声聞いたり、こういった仕掛けは新鮮だった。
Amazonのレビューをみて、「SCP財団の知識がないとわからないと思う」と書いている人がいて、そっか、梨さんはSCP財団の資料も書いてるんだった~と思い出しました。
SCPはすごく詳しいわけではないですが、好きな配信者の方たちがゲーム配信をしていたため、多くはないですが主要なのは知っています。
SCP作品だとするとまあ、そういうタイプのSCPね…って感じもするのですが、資料なのか青春小説なのかホラー小説なのか、どれにも振り切ってないから私には刺激が足りなかったのかも。
ホラーモキュメンタリーとするにはあまりにも現実味がないというか。
「私は、怪異に、宣戦布告します」ってのもいまいちわからなかったんだよあ。。
あともう青春からだいぶ遠ざかってしまったので、登場人物たちに感情移入できなかったのもあるかも。
まあ一つ言えるのは子供は家庭環境に大きく影響を受けるよね。親を選べないのは可哀想ではある。
次は評価の高い「かわいそ笑」が読んでみたいな~