11冊目:葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午
2025/09/01
★ひとことまとめ★
このどんでん返しはずるい!
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
ミステリー文学賞&年末ランキング4冠! 本格ミステリーの新時代を告げた記念碑的傑作!
かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る「俺」成瀬将虎。
ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。
そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める――。
蓬莱倶楽部の悪徳商法を調査する将虎の軽妙なハードボイルド探偵の活躍を楽しむあなたに、ラストで襲い掛かる大どんでん返し!?
日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞&「このミステリーがすごい!」「本格ミステリベスト10」で第1位!
中居正広さんほか、たくさんの著名人も激賞!
二度読み必至の究極の徹夜本です。
【感想】
どんでん返しで有名な小説とのことで読んでみました。
こっちは真梨幸子や湊かなえでどんでん返しには慣れっこだぞ〜!!騙されないぞ〜!!と思って読みましたが、そう来たか…。
主人公の成瀬将虎と友人キヨシは、同じフィットネスクラブに通う愛子から、おじいちゃんである"久高隆一郎"が亡くなったことを知らされる。おじいちゃんは交通事故で亡くなったが、どうやらこれは"蓬莱倶楽部"に仕組まれた偽装殺人である可能性が高いと言う。
将虎が昔探偵事務所で働いていたことを知り、愛子は2人に蓬莱倶楽部の悪事を暴いて欲しいと依頼する。
同日、将虎は飛び込み自殺をしようとした麻宮さくらを助けたことから、二人は交際を始める。
しかし、麻宮さくらには秘密があるようで…
この作品は、主人公たちの年齢がこちらの想定よりも+40〜50歳くらいという、年齢誤認によるどんでん返しがありました
確かにね、読み始めから少し違和感はあったんです。
2007年の作品なのに、主人公の言動にモロ昭和を感じて。いつの時代の話?これは…と思いながら読んでいて。読み始めたとき思わず発刊日を確認したもんね…。
だから実際の将虎たちの年齢が、想定よりもかなり上だったことは納得ではあったの。
で も ね!!!!
納得行かないのは愛子!愛子の言動!
愛子がおじいちゃんとかおかあさんって呼ぶから、そもそも愛子=高校生、という勘違いが生まれたんだけど。
孫がいるから、自分のことを「おばあちゃん」、夫のことを「おじいちゃん」と呼んでるとしても、他人の前では「夫」と言うだろうよ~????
家に客人を通すときも、息子の嫁に向かって「おかあさん」とは呼びかけないと思うのよ。「○○さん」とか名前で呼ばない??
良家だとこれが当たり前なの??
ちょ~っと無理がないか??と思ってしまった
ちょっと無理がないか?と思うポイントはありつつも、なるほどね~…と読み返しました。
妹もやたら車、車言ってくるけど、年齢を考えたら車移動したいもんね…。
このくらい元気に60~70代過ごしたいよね~!
何歳になっても溌剌に生きられるように今のうちから筋肉つけとかないとなと思いました