3冊目:穢れた聖地巡礼について | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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3冊目:穢れた聖地巡礼について

背筋

2025/05/02

 

 

 




★ひとことまとめ★

でっちあげから本物のオカルトへ




↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも




【Amazon内容紹介】 
げんきなあなたがうまれます

フリー編集者の小林が出版社に持ち込んだのは、心霊スポット突撃系YouTuberチャンイケこと、池田の『オカルトヤンキーch』のファンブック企画だった。
しかし、書籍化企画を通すには『オカルトヤンキーch』のチャンネル登録者数は心許ない。企画内容で勝負するべく、過去に動画で取り上げた心霊スポットの追加取材を行うことに。
池田と小林はネットなどで集めた情報をもとに、読者が喜びそうな考察をでっちあげていく――。
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(『オカルトヤンキーch』ファンブックより一部抜粋)
『変態小屋の真相判明!』
もともと変態が盗撮した写真のコレクションを保管するための場所ではないかという噂で有名だった当スポットだが、我々の追加取材によりここが実は全く別の目的で使われていたことが判明。
さらに動画内に映っていた一枚の写真が、とある女性の自殺直前に撮られたものであることを突き止めた。この写真に写った女性について、次項で詳しく考察していく――。




【感想】

最近好きな背筋さん。

背筋さんの本を読むのは、「近畿地方のある場所について」「お口に関するアンケート」に続いて3冊目です。

 

考察はもっと真面目に深くやっている他の方のブログを読んでいただければと思うので、

私はそれらの考察を踏まえたうえで自分なりの理解を深めるためのメモを…。

 

■六部

→「日本廻国大乗妙典六十六部経聖(にほんかいこくだいじょうみょうてんろくじゅうろくぶきょうひじり)とは、法華経を66部写経し、日本全国を巡って66の国々(壱岐国・対馬国を除く)の寺社に納経する修行者のこと。略して六十六部廻国聖(ろくじゅうろくぶかいこくひじり)とも呼ばれ、江戸時代には更に略されて六十六部(ろくじゅうろくぶ)もしくは六部(ろくぶ)と呼ばれた。」(Wikipediaより)

 

■六部殺し

→「日本各地に伝わる民話・怪談の一つ。ある農家が旅の六部を殺して金品を奪い、それを元手にして財を成したが、生まれた子供が六部の生まれ変わりでかつての犯行を断罪する、というのが基本的な流れである。最後の子供のセリフから、「こんな晩」とも呼ばれる。」(Wikipediaより)

かつて自分が殺した者が、自分の子供として生まれ変わるという昔話。

洒落怖とかでも似たような話がありましたよね、崖かなんかで子供が親に向かって「次は落とさないでね」って言うやつ。

これは殺された子供がさらに次の子供に生まれ変わったって話だけど。

 

■風船男

→六部の呪いで殺された人。(の集合体?それとも殺された人の数だけ風船男もいる?)

風船男になったら、六十六か所を巡る。

六十六か所を巡ったのち(?)、自分を呪い殺した人物の子供として生まれ変わる。

生まれ変わりたくないよ~って場合は、ゆ~っくり巡っているんだろうか…

それとも六十六か所巡り終えても、希望すれば(?)風船男のままでいられるんだろうか。

 

■生まれ変わった子

→作中だとおそらく池田、敬一。

生まれ変わった子はどこかのタイミングで風船男と接触し、誰かを呪い殺すようにそそのかされる。

池田の場合は優子を、敬一の場合は元カノを。

そして呪い殺し、呪い殺されたものは子供として転生し、その子供はまだ誰かを呪殺する…。

この繰り返し。

 

呪い殺された人、せっかく生まれ変わっても今度は呪い殺す側になるし、呪い殺した人を子どもとして産むことにもなるし、なんだか大変なことばかりで不憫です…。。。

 

人を呪わば穴二つと言うように、穴の一つは呪殺された人、もう一つは自分になるか、はたまた生まれ変わりが選んだ第三者か…

呪いってやはり相応な対価がいるんだろうな~と感じました真顔

 

あんまり意識していなかったけれど、モキュメンタリ―ホラーが好きなのかもしれないおばけ

もうあっという間に夏だし、ホラーおすすめです本