星が吸う水
村田沙耶香
2024/06/28
★ひとことまとめ★
性行為ではない肉体関係とは
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
恋愛ではない場所で、この飢餓感を冷静に処理することができたらいいのに。「本当のセックス」ができない結真と彼氏と別れられない美紀子。二人は「性行為じゃない肉体関係」を求めていた。誰でもいいから体温を咥(くわ)えたいって気持ちは、恋じゃない。言葉の意味を、一度だけ崩壊させてみたい。表題作他一篇。(講談社文庫)
性行為には、本物と偽物がある。
人肌を求めるだけなら、それは、恋じゃない。
恋愛ではない場所で、この飢餓感を冷静に処理することができたらいいのに。「本当のセックス」ができない結真と彼氏と別れられない美紀子。二人は「性行為じゃない肉体関係」を求めていた。誰でもいいから体温を咥(くわ)えたいって気持ちは、恋じゃない。言葉の意味を、一度だけ崩壊させてみたい。
表題作他一篇。
●星が吸う水
●ガマズミ航海
【感想】
内容を調べず、なんとなく表紙が明るい黄色で手に取りましたが… うーーーーーん
子供が産まれてから性的なお話は敬遠しがちになってしまいました
あんまり細かくは本の内容には触れません。
人肌が恋しいときってありますよね~。
この人としたいというわけではなくて、とにかくただ性欲を満たしたいってとき。(そんなことを思ったのはもう何年も昔のことなので忘れてしまいましたが…)
性欲を満たしたい気持ち≒飢餓感を、セ〇クスではなく何かほかの行為で満たせたらいいよね、と考える主人公の結真と後輩の美紀子。飢餓感を解消できる行為を二人で探求していきます。
ここらへんからちょっと私はついていけなくなってきました(割と早い段階…)
こういったお話を読むと、世の中には単純に異性間での恋愛・性行為をする人だけではなく、LGBTQ、アロマンティック(他人に恋愛感情を抱かないが性的欲求は抱くことはある)、アセクシュアル(他人に恋愛感情も性的欲求も抱かない)、ノンセクシュアル(恋愛感情を抱くが性的欲求は抱かない)などなど…
自分の身の回りにいないだけ(知らないだけ)で、様々な人がいるんだなあ~ということを改めて実感します
どこから恋愛感情でどこから性的欲求なのかという定義も人それぞれなので、他人と自分が同じ考えを持っているとは思わないほうがいいですね。浮気の定義が人それぞれ違うのと同じ。
私は完全に異性愛者で性的欲求も異性にしか湧かないので、なおさら作品に感情移入ができなかったなあ~
多様性にかこつけて、「自分たちを認めてよ!!!(認めては欲しいけれどあなたたちのことは理解したくない)」って活動家みたいな人がいますが、本当の多様性って自分も他人も「みんな違うよね(ウンウン」ってするだけでいいんじゃないかと思います。
無理に押し付けて考えを理解させるものでもないし、じゃあ同じようにこちらの意見も理解して認めろよってなっちゃうし。
住み分けというか、いろんな人がいるな~でいいと思うんですよね。
そこから生まれた差別とかは別ですよ。犯罪につながるものも別。みんなが安全に生きる上で必要なルールを、最低限守ることもできない人は認められないですね~。
最近だとDELIVAさんの投稿が刺さったな~ →DELIVAちゃん寝るの投稿