12冊目:いけないⅡ | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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いけないⅡ

道尾秀介

2024/02/21




★ひとことまとめ★

ラスト1ページで答えあわせ

 

 

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】 

大きな話題を読んだ”体験型ミステリー”第2弾。
第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
桃花はひとり明神の滝に向かっていた。一年前に忽然と姿を消した姉・緋里花のSNS裏アカウントを、昨晩見つけたためだ。失踪する直前の投稿を見た桃花には、あの日、大切にしていた「てりべあ先生」を連れて姉が明神の滝に願い事をしに行ったとしか思えない。手がかりを求めて向かった観瀑台で桃花が出合ったのは、滝の伝説を知る人物だった。

第二章「首なし男を助けてはいけない」
夏祭りの日、少年は二人の仲間を連れて大好きな伯父さんを訪ねる。今夜、親たちに内緒で行う肝試し、その言い出しっぺであるタニユウに「どっきり」を仕掛けるため、伯父さんに協力してもらうのだ。伯父さんは三十年近くも自室にひきこもって、奇妙な「首吊り人形」を作っている。その人形を借りて、タニユウの作り話に出てきたバケモノを出現させようというのだ。

第三章「その映像を調べてはいけない」
「昨夜……息子を殺しまして」。年老いた容疑者の自白によれば、息子の暴力に耐えかねて相手を刺し殺し、遺体を橋の上から川に流したという。だが、その遺体がどこにも見つからない。必死で捜索をつづける隈島刑事は、やがてある「決定的な映像」へとたどり着く。彼は先輩刑事とともに映像を分析しはじめ――しかし、それが刑事たちの運命を大きく変えていく。

そして、書き下ろしの終章「祈りの声を繋いではいけない」――すべての謎がつながっていく。前作を凌ぐ、驚愕のラストが待つ!
各話の最終ページにしかけられたトリックも、いよいよ鮮やかです。

 

 

 

【感想】

 先日読んだ「いけない」の第二弾です。

前作のほうが推理力を問われた気がする

どの話も↑のAmazonの内容紹介であらすじが書かれているので私の感想だけ。

 

 

 

 

・明神の滝に祈ってはいけない

このお話は、謎がわかったとき絶望しましたね…。フィクションなのに、かなり心が痛くなったなぁ…。


まんまと叙述トリックに騙されましたが、まさか大槻が桃花を殺していたとは…。

隈島の「人が二人も消えちゃうんだから」を信じ切ってました。

二人=緋里花、大槻母、かと思っていたけれど、桃花、大槻母、だったか。

緋里花の失踪は隈島が来る前のことだけど、まだ捜索中ではあるし隈島も知ってるのでは?と思ってたけど、知らなかったのね。。


あのまま大槻が騙されて、うまく逃げられていたらよかったのになぁ…。

子供が二人とも殺されてしまうなんて、親からしたらこれほど悲しいことはないです。


隈島刑事って、前作亡くなった隈島刑事の弟さんかな?

お兄さんは殉職って情報だけだけど。

 



・首なし男を助けてはいけない

このお話のオチには特にひねりはなかったかな〜キョロキョロ

ラストの写真を見ずとも、いや、首吊ってるよね?とわかった。


そこで更に謎なんだけれど、最初に吊ってあった人形はどこに行ったの真顔

部屋の写真に写ってる押し入れにでも入れた?

けど、もうパニックみたいになっててこれから死のうとする人が、律儀に押し入れに入れるかね凝視


そんで、人形と伯父さんを見間違えるほど真の目は節穴だったのか…?

お化け屋敷みたいな暗いところのマネキンが、本物の死体とすり替えられていたらさすがに気づかないかもしれないけれど、割と明るい部屋だしなあ。。

いくらさっきまで人形があったからって、人間だったらすぐ気づくと思うけどなぁ~と無粋なことを考えてしまった魂が抜ける


 一連の流れからすれば、

「川に流れていったの…人間だったの?」は、さっき車で追突した時のことと普通は思うし、

「もしかして…殺しちゃったの?」も人形を人と勘違いしていると気付きそうなもんだけど、

伯父さんはもう普通の状態ではなかったのかなあ〜…。

お人形が流れてしまったときから、過去がフラッシュバックして、罪の意識から甥に罪がバレたと誤解するくらいどうにかなっちゃってたんだろうか。

 


 

・その映像を調べてはいけない

ドラレコはわざとだったかぁ…。

 次のお話を読めば、なぜそこまで手の混んだことをしたのかってのがわかるけれど、全身癌に侵された人がこの作業をするのは体力的にきつかっただろうなぁ…

 


 

・祈りの声を繋いではいけない

明神の滝が願いを叶えてくれるというのは、本当だったね。

大槻父の言っていた、命を取られるってのは結局どうなんだろうか?

滝に願った人とその結果をまとめてみたけれど、大半は生きているなあ予防

■緋里花の願い:母の病気を治す、手術の成功。→緋里花の死後、叶った。

■桃花の願い:緋里花が見つかりますように。→桃花の死後、叶った。(遺体として発見、だけど…)

■大槻の願い:願い無し?自殺。

■真の願い:またしゃべれるように・叔父さんを生き返らせて→前者が叶った。生きてる。

■智恵子の願い:ぜんぶ終わらせてほしい。どんなかたちでもいいから。→叶った。生きてる。おそらくスマホへの着信に隈島が気づいた?

■隈島の願い:俺に事件を解決させてください→叶った。生きてる。

 


 

そう繋がるかぁ〜と思ったお話でしたうさぎ

緋里花と桃花の両親がただただ不憫だ…。

けど、SNS上で知り合った人と実際会ったら…ってのは現実でもありそうで怖い。



道尾さんの別の作品も読んでみようと思いますにっこり本