8冊目:元彼の遺言状 | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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元彼の遺言状

新川帆立

2023/04/19

 
 

 

 

 

 

★ひとことまとめ★

 

 

 

 

 

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

本年度の第19回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作は、金に目がない凄腕女性弁護士が活躍する、遺産相続ミステリー! 「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。学生時代に彼と3か月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家の主催する「犯人選考会」に参加することとなった。数百億円とも言われる財産の分け前を獲得するべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。一方、麗子は元カノの一人としても軽井沢の屋敷を譲り受けることになっていた。ところが、避暑地を訪れて手続きを行なったその晩、くだんの遺書が保管されていた金庫が盗まれ、栄治の顧問弁護士であった町弁が何者かによって殺害されてしまう――。

 

 

【感想】

このミステリーがすごい!大賞を受賞したときだと思うのですが、本屋さんに行くと一番目立つところに陳列されていて、気になるな~とは思いつつ、読まないでいた作品です。

 

作者の新川さんのことは詳しく知らないまま読み終えたのですが、調べてみると新川さん自身が弁護士さんだったんですねびっくりビックリマーク(大学も含めて経歴が凄かった…)

作品を読むときに、私はあまり作家さん自身のことをよく知らないまま読むことがほとんどですが、作家さんの経歴などを知ったうえで読み進めるのも面白いかもなと今回思いましたうさぎクッキー

 

作品のあらすじですが、

 

とにかく金!金!金!が一番大事な弁護士・剣持麗子。ボーナスが少なかったことに腹を立て、啖呵を切って弁護士事務所を飛び出してしまう。

誰かに話を聞いてほしい、それもうんとイケメンに…と思った麗子は、学生時代3か月だけ付き合っていた元彼・森川栄治にメールを送る。もちろんメールの返信はない。

そこから数日、糸が切れた凧のような生活を送る中、差出人:森川栄治からメールが届く。本文には、先日栄治が亡くなった旨が書かれていた。

なぜ栄治は亡くなったのだろうか?

麗子は、栄治とも交流のあった学生時代の先輩・篠田に連絡し、話を聞くことになった。

 

麗子は知らなかったが、栄治は大手製薬会社森川製薬の御曹司であり、栄治は亡くなる前に不思議な遺言状を残していた。

一、僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る。

一、犯人の特定方法については、別途、村山弁護士に託した第二遺言に従うこと。

一、死後、三ヶ月以内に犯人が特定できない場合、僕の遺産はすべて国庫に帰属させる。

一、僕が何者かの作為によらず死に至った場合も、僕の遺産はすべて国庫に帰属させる。

 

栄治の死因はインフルエンザとのことだったが、インフルエンザを移したのは自分かもしれないと篠田は麗子に打ち明ける。

栄治がどうしてあんな遺言を残したのか調べたい篠田、理由には興味がないが金には興味がある麗子。

篠田を犯人にするべく、麗子は篠田の代理人弁護士として栄治殺害の犯人選考会に参加することとなる。

 

 

まあざっとこのような流れで犯人選考会に参加することとなった麗子ですが、森川製薬や森川一族について調べていくうちに思いもよらない方向に話は進んでいきます。

 

読み初めのときは、お金にしか興味のない麗子にあまり共感ができなかったのですが、徐々に変わっていく麗子を見て(読んで)いたらあっという間に読み終わっていましたキョロキョロ

栄治が残した遺言の真意がわかった時は、なるほどなあ〜と思いましたし、ちゃっかり顧問弁護士の契約を結ぶあたりが麗子らしいと思いました爆笑

 

 

弁護士が主人公のお話でしたがとてもわかりやすかったです。

法律を知らない人でも読みやすく、あっという間に読み終わると思いますグッ

 

ドラマ化もしていたようですが、うーん、配役がイメージと違うなあ〜。

麗子役は綾瀬はるかだったようですが、個人的には麗子の気の強さやルックス的に北川景子をイメージして読んでましたキョロキョロ

そして篠田は大泉洋では絶対ない…(年齢設定が麗子が28歳、栄治が30歳、篠田が先輩だから更に上だとしても31歳もしくは32歳くらいなのに大泉洋とは…?!)

基本的に私は原作厨なので、ドラマは見ないほうがいいですね爆笑ハートブレイク

 

剣持麗子シリーズとしては他にも2冊本が出ているようなので、そちらも読んでみたいと思いましたクローバー