東京ロンダリング
原田ひ香
2023/05/08
★ひとことまとめ★
こういう職業は本当にあるのでしょうか?
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
変死などの起こった物件に一ヶ月だけ住み、また次に移るという奇妙な仕事をするりさ子。心に傷を持ち身一つで東京を転々とする彼女は、人の温かさに触れて少しずつ変わっていく。(解説/北上次郎)
【感想】
とうとう今日から臨月突入です〜
いつ産まれてくるのでしょうかね〜。いつくるかわからない前駆陣痛・陣痛・破水にビビってます
産まれてきたらゆっくりお茶飲みながら本読んだりはしばらくできないんだろうな〜
お天気の良い日には散歩もしていますが、もう少し体力つけるために軽い筋トレもやろうと思い、最近は買ってから全然やらずに数年経っていたSwitchのリングフィットアドベンチャーをやっています
腹筋はできないので、腹筋パートはごまかしごまかしやってます
あと、今日は待ちに待ったゼルダBotWの新作発売日です
会社のおじ様からソフトを借りパクして(もうやらないからあげると言われましたがw)追加コンテンツまで購入してやり込んだ前作……
260時間(合計期間としては2年間!!笑)くらいかけて100%クリアしたので、かなり思い入れのあるソフトです。。。
やり込み要素がたっぷりなので新作も楽しみですが、これも読書同様が産まれたらなかなか進められないんだろうな〜
新作は100%クリアまで何年かかるのでしょうかww
さて今回の本ですが、こちらはお散歩の時に寄ったブックオフで気になって購入した本です
原田さんの作品は以前「三千円の使いかた」を読みました
以下作品のあらすじです。
死に関わった事件のあった部屋、いわゆる事故物件は入居者に対し告知義務が発生する。いくら家賃を下げたとしても事故物件にはなかなか入居希望者が集まらない。
そんな事故物件に「説明」を受けた上で一定期間入居し、次の入居者に対して「説明」する必要を無くす仕事、”ロンダリング”をおこなっている主人公のお話です。
主人公のりさ子はひょんなことから始めた不倫が夫にバレてしまい離婚されてしまう。ほとんど金も持たず家を追い出されたりさ子は、どの不動産屋でも入居を断られ、最後に訪ねた相場不動産で”ロンダリング”という仕事を紹介される。
事故物件に住むのに家賃は不要、それだけではなく住めば一日5千円の日当が払われる。
他にいくあてもないりさ子は”ロンダリング”をして東京で暮らしていくことを決めたのだった。
ちなみにロンダリングってたまに聞く単語だけれど、どういう意味だっけな〜と思って調べたところ、「laundering=洗浄、洗い替え、ごまかし」だそうです。
よく聞くのは「マネーロンダリング」で、これは不正に手に入れた資金を合法的に手に入れたと見せかける行為のこと。
あとは「学歴ロンダリング」で、卒業した大学よりより高ランクな大学院に進学することで、最終学歴をより良く見せることだそうです。
…どれもあんまり良い意味ではないですね
本作品の”ロンダリング”は、「事故物件を洗浄、浄化、リセットして、また普通に人が住めるような部屋にする」ってことなんでしょうね
初めはりさ子のこと、ぼんやりとした女性だな〜という印象で、バレるような不倫をしちゃう世間知らずな女性のイメージだったのですが、読み進めていくとお嬢様ゆえの抜けというのがわかります
元夫とは成城に住んでいて、両親からは嫁入り道具として着物の入った桐箪笥を持たされ、キッチンには20種類以上の調理器具、塩だけで5種類以上を使いわけ…
そんな裕福な生活から物もお金もないロンダリング生活を始めるのは、確かに精神的に相当しんどかっただろうな〜と思いました。
そもそも不倫に関しても仕組まれたことだったというのがのちにわかりますが、りさ子は夫から舐められていたんだろうなあ…。。。
ロンダリング生活を通して大切な仲間に出会い自分を見つめ直すことで、最初はぼんやりと流されて生きている印象のりさ子が、少しずつ自分の意志で行動していくところがよかったです
私はタワマンに住んだこともなければ、タワマン高層階に住んでいる知人もいないため、タワマンでの生活が全然イメージできないのですが、コンシェルジュがいたり建物内のセキュリティとかすごいんだろうなあ〜…
お客様のオフィスが入っているタワマンに行ったことは何度かありますが、そこは40階未満で窓も普通に開けられてベランダもあったなあ〜
ガラス張りで窓も開けられないようなタワマンは芸能人のyoutubeや、インスタグラマーの投稿とかでしか見たことがありません
洗濯物は外に干せないし全部クリーニングに出しちゃうのかな〜?家賃だけで100万以上というのは私みたいな一般庶民からは想像ができない
東京ロンダリングシリーズでは他に2冊作品があるようなので、そちらも読んでみたいと思います