5冊目:沢村さん家のたのしいおしゃべり
益田ミリ
2023/04/01
6冊目:しあわせしりとり
益田ミリ
2023/04/12
【感想】
またまた益田ミリさん
2冊目の本は昨年読んだのですがブログを書かないまま時が過ぎ…内容を忘れ…読み直しました
1冊目で印象に残った部分↓
デパートの女子トイレに並んでいるヒトミさん
時々、伝言ゲームのようにまわってくる、アレ
女性なら、もうおわかりですよね?
「和式、空いてますヨ」
が、先頭からまわってくるんですよね(P28-29)
→これ、あるあるですよね~空いてるじゃん?って思っても和式ってことよくあります
よほどピンチのときでない限り和式って使わないのですが、先日行った公園のトイレが古くてほぼ和式だったので、久しぶりに和式に入りました。
めったに和式使わないのに、ましてや今妊婦なのでしゃがむのも立ち上がるのもかなりしんどくて、和式に入ったことを非常に後悔しました
おとなしく洋式が空くまで待てばよかった
四郎さん、ふと思ったんです
そういえば妻の好物とはなんだったか
これまで夫や子の食べたい物ばかりに合わせてきたのではないか(P49)
→夫は私の好きなもの聞かれたときになんて答えるのかな~?
アイス!とかお菓子!とかしか答えられなそう
私は夫の好きなものも嫌いなものも結構答えられるけどな
どのご家庭もそんなもんなんだろうか~?
ヒトミさんは思いました
子供時代にもらったお年玉で買ったものは何ひとつ残ってないけれど
楽しみだった気持ちは残っているなって(P75)
→もらったお年玉、何に使ったんだろう?全然思い出せません。
唯一わかるのは、私はもらったらすぐ使ってしまうタイプ。弟は貯めて貯めて欲しいものを買うタイプでした
典江さんが、今、食べたいもの
やわらかめに煮たうどんを、軽くあんかけにしたの、とか
濃い目のカツオ出汁で作る玉子雑炊、とか
カボチャを練りこんだ甘いすいとんとか
けれど、どれも、夫が用意できるものではなく、
わたしが寝込んでも、わたしが食べたいものは食べられないのだな
と、典江さんは少しつまらなく思いましたが(P101)
→確かに私が体調崩しても、私の食べたい物は夫じゃ作れないだろうな~。買ってくるね!しかできないけれど、買ってきてくれるだけマシか…?
「もしやスーパー銭湯のこと?」
「あそこなら日帰りだし」
「どうだ?」
「…………」
「帰りにまたお寿司食べて」
「回転寿司もうまかったな」
それもまた幸せなお出かけだったと
思い出す日がくるんですよ、ヒトミさん(P109)
→年々親とお出かけすることも少なくなってくるし、体調崩したりしたらお出かけもできなくなりますしね~…。
親子としてのお出かけも楽しかったですが、私に子供が生まれたら今度は孫も連れてのお出かけになるので、祖父母としての親とのお出かけはどんな感じなのかな~と少し楽しみです
「フィリピンの食べ物のことでヒトミに聞きたいって言ってたけど」
「フィリピンの食べ物?」
(中略)
「ヒトミ、『ハロハロ』はどこで食べられるんだ?」(P113)
→ハロハロってフィリピンの食べ物だったんですね!知らなかったです!
こちらのサイトでフィリピンのハロハロのレシピが載っていましたが、ミニストップのハロハロとは結構違いますね
タガログ語で”混ぜこぜ”って意味だったんですね
サツマイモも入っているから結構お腹いっぱいになりそう
夏の匂いの記憶
それは一体、どの夏なのか
オレには70回の夏があるからな
楽しい夏もあった
将来を思って不安な夏もあった
結婚した年の夏
親になってはじめての夏
オヤジが死んだのも夏だった
いくつもの夏を経験し、
いくつもの夏の匂いをかいできたのだなあ(P120‐121)
→夏の匂いと聞いて私が思い浮かぶのは、祖父母の家で従妹たちとやった花火の匂い、夏祭りの屋台の匂い、親と行った海の潮の匂い。あと、具体的にどんな匂いかあらわすのが難しいけれど、夏の夕方の匂い。
今年は結婚して初めての夏であり、子供が産まれる夏
最近の夏は暑すぎるから、生後1~2か月の連れてお出かけは難しいだろうな~。今年の夏の匂いは
の匂いになりそうです
美容院に行って変身したい
そんな娘時代もあったけれど
今は変身よりも 現状維持かな?
きれいだねって
誰か言ってくれるなら疲れ甲斐もあるな
「ひとりいるか」
「お母さん、見て きれいにしてきたよ~」(P123)
→典江さんが、今は亡きお母さんの仏壇前で美容院に行ってきた報告をするシーン。
私の母親もおばあちゃんに話かけたりしてるのかな~。ちなみに私は実家にいたときはたま~に話しかけてました。
結婚するよ~とか子供が産まれるんだよ~とか報告してました
2冊目は、各エッセイのタイトルがしりとりになるように構成されている作品です。
しりとりになるように繋げたのは編集者さんだそうですが、遊び心があっていいなあ…
以下、印象に残った部分です↓
・布団の中で子供の頃にやった遊びがある。
自分が寝ている位置を逆転させる、というわたしが考案した遊びである。
想像するのだ。
今は壁の方向に頭があり、足元にはクローゼットがある。それを、頭の方向にクローゼットがある、とイメージしてみるのだ。(P31)
→すっかり忘れていたのですが、この部分を読んで似たような遊びをしていたなあと思い出しました。
・なにもかも忘れたくないと思っていたのは10代の頃だった。なんでもない一日でさえ、わたしはすべて覚えていたかった。日記もつけていた。日記をつければ、記憶はより強く残るはず。今を永遠に忘れることはない。そう思うとほっとした。(P59)
→私も、いまのこの感情・記憶を忘れたくない!と思って、スケジュール帳の日記欄やプリ帳などに色々書いていました。
スケジュール帳を捨てるのも惜しくて、けれど溜まっていく一方で場所を取るので、全部スキャンして紙は捨てました
どんだけ取っておきたいんだよ…とも思いますが、あの時の自分はこんな風に思っていたんだな~と思い出すのも楽しいです。
私の母親もよく日記を書く人で、最近はもう書いていないようですが私が中学生くらいまではスケジュール帳を毎年買って、いろいろと書いていた気がします。
私が産まれた時も1歳くらいまではほぼ毎日日記を書いていて、その日記には、初めての子育てに悩んだり苦しんだり喜んだりしている当時の母の様子がリアルに書かれています。
きっと子供を産んでから改めて読んだら、当時の母の気持ちがより一層わかるんだろうなあ。
・「元気ですか?」という母からのメールに
「元気です」と返信できるしあわせを思う(P75)
・もうすぐ父の日だった。半年前に父を亡くしたわたしにとっては、自分の父親がいないはじめての父の日でもあった。
もうなにもあげられないのだなぁ、と靴屋の前を通り過ぎる。毎朝のウォーキングを欠かさなかった父のために、よくウォーキングシューズを送っていた。(P86)
・そんな食卓でのなにげないやり取りほど、思い出すと涙が込み上げてくる。(P87)
→一時期、普段のなにげない会話を残しておきたい、今の実家を残しておきたい、と思った時期があって、親との会話を録音したり、実家や祖父母の家の写真を撮りまくったことがありました
あの時は病的でしたが、いまとなってはやっておいて良かったなと~思います。
結婚して家を出てそうそう実家に帰ることもなくなったし、会話の内容も何気ない会話ってよりも夫の話とか子供の話がメインになってきたので、何気ないの親子の会話を録っておいてよかったなと思いました。
実家は残っていますが、祖父母の家は取り壊してしまったので、こっちもこっちで撮っておいてよかったと思いました
何気ない会話とか、あって当たり前と思う物とかって、ずっとそこにあるわけじゃない。いずれ絶対に無くなってしまう。
記憶の中で残っていればいいとも思うけれど、誰かに(たとえば自分の子供に)伝えたいとき、やっぱり動画とか写真があった方が伝えやすい。自分の記憶もずっと残っているわけじゃないしね
・土産屋に腰を抜かすほど斬新なものがないのはわかっている。しかし、店内は隅々までチェックしたい。(中略)一番楽しいのはお菓子である。土産菓子というのは、たいてい平凡な材料でできている。小麦粉、砂糖、バターなどよくある食材を焼いたり揚げたり。それをご当地的な形にし、ご当地的な名前をつける。そういうものである。
だからこそ、「こんな平凡な材料でよくぞ!」というお菓子に出会えたときの喜びはひとしおである。(P151)
→お土産屋さん行くと隅々まで見たくなる気持ちわかります
サービスエリアなどに立ち寄ったときも、何度も行ったことのあったとしても、何となくお土産屋さんは一周まわってしまう
確かにお土産屋さんのお菓子って、益田さんが書いている材料などで作ったクッキーとかサブレとかバウムクーヘンみたいなもので、その中にご当地のフルーツ等のパウダーやらエキスやらが入っているイメージ。
ご当地のお菓子の中でも私がずっと好きなのは”萩の月”。
似たようなお菓子って他の県にもいくつもあって、例えば那須の”御用邸の月”。昔友達にお土産を買うときに、各地の”月”シリーズを買って行って友達とともに食べ比べしたことがあるんですが、やっぱり”萩の月”が一番なんですよね~。
どれも似たような原材料・見た目なのに、スポンジのふわふわさとかクリームのなめらかさとかが若干違う
なんの違いなんだろうな~と思いつついつも食べています
・サツマイモの芽にも毒があると思って取りつづけてきた。タンメンはワンタンメンの略語だと思っていた。
わたしが知らないわたしのカン違いはあとどれくらいあるのだろう?(P178)
→いろんな国に旅をして、文字を書くお仕事をしている益田さんにも勘違いがあるのなら、私にもあって当たり前だ~とホッとしました
私もいろいろと勘違いしていることや間違えて覚えていることが多く、「二番煎じ(にばんせんじ)」をなぜか「にばんぜんじ」と覚えていたり、子供のころの勘違いだと「How are you?(ハウアーユー)」を「ハワイユー」でハワイの挨拶で使う言葉だと思っていたり…、ほかにもたくさんあるのですがパッと出てこない。。。
あとこれは勘違いというか知らなかったになるのですが、内容がちょっと下ネタ寄りですが、乳頭には一つだけ穴が開いてて、そこから母乳が出るんだと思っていました
実際は乳管と呼ばれる母乳の通り道が20近くあるという…知らなかった…
何歳になっても間違って覚えていることや知らないことはたくさんあって、若いころは勘違いや知らないことがたくさんある=恥ずかしい、と思っていましたが、いまは気づきがたくさんあるっていいことだな~と思えます。
間違えたまま、知らないままにならなくてよかった~!って気持ちの方が大きいです
夫も結構読み間違いだったり店名を間違えて覚えてることが多く、それとなく違うよ~と教えてあげてます笑
やっぱり益田さんの本はいいですね~読んでいて落ち着きます。
ちょっぴり寂しさも混ざっていて、楽しいだけじゃないところが好きです