変な絵
雨穴
2022/10/26
★ひとことまとめ★
歪んだ母性が招いた、凄惨な事件。
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
ホラー作家兼YouTuberである雨穴氏による、自身初となる11万字書き下ろし「長編小説」!
タイトルは『変な絵』。
見れば見るほど、何かがおかしい? とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。
いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!?
その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる!
今、最も注目を集めるホラー作家が描く、戦慄のスケッチ・ミステリー!
※前作『変な家』の“キーマン”栗原も登場!
※購入者「全員特典」として、雨穴による第一章「風に立つ女の絵」オモコワ朗読動画(1時間)つき!
【感想】
10月は1回もブログをかけませんでした…!
人生が変わる出来事というか…
妊娠が発覚して年内に結婚する方向になりました
所謂でき婚…
絶賛つわり中で、具合が悪くなって倒れたり寝込んだりしています。。。
私、でき婚じゃなかったら、結婚しただろうか?
旦那になる予定の人はとても良い人ですが、自分は結婚したかったのだろうか…?
妊娠がわかった時も、私は嬉しさ皆無で「まじかよ」としか思えず。方や彼は嬉しかったようで結婚して産むことに決めたのですが…これでよかったのか?と毎日思っています
中絶も考えましたが、自分の年齢や親に孫を見せてあげたいということを考えたら、観念して産むことにしたって感じですね。
自分が今この状態なので心の底から思いますが、本当に!でき婚なんてするものじゃないですね。
つわりで具合が猛烈に悪い中色々なことを決めなければいけないし、こちらの心の準備ができてないのに周りには良い言葉も悪い言葉も含めてあーだこーだ言われるし
男性には絶対つわりや妊娠中のマイナートラブルの苦しみはわからないからか、「年子がいい」とか「年子だと楽だと思う」とか馬鹿な事言われるんですよね~。
あの~、こっちの体調不良とか仕事のこととかどう考えてます?って感じです。気楽でいいよな~ほんと。
もしお腹の子供が娘なら、でき婚だけは絶対辞めろと言いますね
彼にも言っていますが、妊娠がわかってから今までお腹の子供に対して愛情や母性が全く湧かず、私って子育てできるのかな~?と日々考えています
子どもがお腹の中でしか育つことができないから、義務としてお腹を貸してあげている感じ。
「赤ちゃんすくすく育っていますよ~!」と検診で言われても、「ふーん…」という感じ…。
つわりは赤ちゃんが健康に育っている証拠!とか言われても、いやいい迷惑だよ…と思う始末。
母性や愛情はいつ湧くのか?産まれたら?産まれても湧かなかったら?
自分がここまで薄情な人間だとは思いませんでしたね~
聖母みたいな妊婦・母親には多分なれないだろうなあ…。昔飼っていたハムスターへの方がよっぽど愛情を注いでいた気がします。
私の薄情さはきちんと彼に伝えていますが、彼はどう思ってるんでしょうね~。
こんなに薄情というか、人間味のない女だとは思いもしなかっただろうか?
そういう意味でも男にとってもでき婚は博打ですね~。
↑というのは1週間前くらいの気持ちで、また少しずつ心境は変わりつつある…
けど相変わらず母性も愛情も湧かない
とにかくつわりがしんどくて何も考えられないですね…これ仕事(営業)無理だわと思う日々。
食べづわり✕胃痛という最悪なタッグで、食べてないと気持ち悪くなるのに食べると猛烈に胃が痛くなるという。
最近は吐きづわりも加わってきたのか、猛烈な吐き気が来ることがあるのでビニール袋持参してます。。
しかも子宮筋腫にもなってしまった。。。今まで筋腫なんてできたことなかったのに。。。
まあそんな話はほどほどにしておいて…
大好き雨穴さんの2作目です
一見関係性のないように見える複数の「変な絵」ですが、章を進めるごとにその絵が意味する恐ろしい事実が浮き彫りになっていく…というお話です。
作品は、ある1枚の絵に対して心理カウンセラーが学生に解説をしている場面から始まります。
当時11歳の少女が、母親を殺害したのちに描いた1枚の絵。
当時彼女のカウンセリングを担当した萩尾登美子は、その絵から「彼女はトゲトゲしい攻撃心の奥に、とても優しい心を持っていて、更生の可能性が十分ある」と診断を下した。
本編では、ある不気味なブログとそのブログに掲載された5枚の絵、ある保育園児の書いた不気味な絵などなど、「変な絵」の謎を解き明かしていくのですが、全く関係がないと思われた「変な絵」が恐ろしい殺人事件へと帰結していきます。
学生時代の栗原さんも出てきます。
一言でまとめると、歪んだ母性は恐ろしい、でしょうか
冒頭で私も母性がどうのこうのと書きましたが、子供を自分の所有物・自分の欲求を満たしてくれるものとして見てしまうと恐ろしいことになるなと感じました。
自分の思い通りにならなければ憎しみも湧くだろうし、その憎しみは子供にだけではなく、配偶者にも向けられるだろなと。
子供も含めて、自分の思い通りになるものなんて何もないのだと自戒しなければいけないですね。
山の絵に関してはちょっとこじつけっぽく感じてしまいました
これから殺される、死の間際の人(しかも手の自由も最低限しか利かない)がそんな悠長に絵を描けるかな~と思ってしまいます。
真相が気になってハイペースで読み進めましたが、ずっと手元に取っておきたい!衝撃を受けた!!というレベルではないかなあ?
それでも雨穴さんは好きなので、第3弾が出たらそれも買うと思いますが!