愛は味噌汁 食堂のおばちゃん3
山口 恵以子
2021/07/10
★ひとことまとめ★
自宅でも取り入れられそうなレシピがたくさん
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
オムレツ、エビフライ、豚汁、ぶり大根、麻婆ナス、鯛茶漬け、ゴーヤチャンプル―…昼は定食屋で夜は居酒屋。姑の一子と嫁の二三が仲良く営んでおり、そこにアルバイトの万里が加わってはや二年。美味しくて財布にも優しい佃の「はじめ食堂」は常連客の笑い声が絶えない。新しいお客さんがカラオケバトルで優勝したり、常連客の後藤に騒動が持ち上がったり、一子たちがはとバスの夜の観光ツアーに出かけたり―「はじめ食堂」は、賑やかで温かくお客さんたちを迎えてくれる。文庫オリジナル。
【感想】
早いもので今年の読んだ本50冊目です~
昨年は1年間で45冊?46冊?だったので、昨年読んだ冊数をもう超えてしまいました!
昨年は緊急事態宣言が初めて発出されて、上半期はほぼ自宅で仕事をしていました。通勤時間など、電車に乗る時間がかなり減ったため、本を読む時間もあまりとっていなかった時期です。(かなりまじめにテレワークしてた時期←いまは?)
最近は割と普通にお客様先回りもしているので、通勤時間に本を読む習慣が戻ってきました
引き続き、年末まで本を読んでいこうと思います
今回のブログも食堂のおばちゃんシリーズです
シリーズ3作目、今回の舞台は現代のはじめ食堂に戻ります。
1作目では、家がまあまあ裕福なので夢を追いながらフリーターをしていた赤目万里という青年がはじめ食堂の新たな戦力となりました。
今作は、1作目で万里が働き始めた時から2年が経過しています。
お話は1、2作目と同じくはじめ食堂のご近所さんやお客様とのドタバタ劇です。
ご新規のお客様が徐々に増えてきたと思いきや、食中毒騒動が起こったり、テレビ番組の取材依頼が来たり。
昔、辛子レンコンで食中毒事件があったなんて初めて知りました〜
孤独なお年寄りを狙った詐欺の話や、万里の同級生♂がニューハーフになっていた話など、近年の時事問題が盛り込まれた内容でした
1作目から言えることなのですが、割とご都合主義なので最後は必ずハッピーエンドです
私は息抜き程度で読んでいるのであまり気になりませんが、現実と照らし合わせると「いやいや…」って思ってしまうかもしれません。
あと、"辛子レンコン"が出てきたとき、お客様のOL集団がめちゃめちゃテンションあがってるんですよね。
辛子レンコンがランチにあるなんて驚き!!買うと高いし!!レシピもくれるの?!女子力あがっちゃうって反応してるんですが、辛子レンコンにテンションあがるOLってどんな年齢層なんだ…??
私自身辛子レンコンって人生で1度しか食べたことがなく、美味しかった記憶はあるのですが、そこまで騒ぐほどテンションは上がらないなぁ…
けれど、読んでるうちに確かに食べたくはなってきました
私が食べた辛子レンコンは、辛子の風味はあるのですが全く辛くなくて、辛子の辛さが苦手な私でも美味しく食べられました
また食べに行きたいけれどどこのお店だったか忘れてしまった…
1作目、2作目も出て来るお料理はどれもおいしそうなのですが、万里が加わったことで現代っぽいアレンジや、女性や若者が好きそうなお料理も増えました
巻末のレシピの中だと、鯛茶漬け・冷や汁を作ってみたいと思いました
なかなか普段魚料理を食べないので、読んでいると久しぶりに食べたいなと無性に思ってしまいます
シリーズの続きは今後また読む予定ですが、一子さんがいつまでも元気に食堂に立ててるといいなぁ〜