38冊目:実家が全焼したらインフルエンサーになりました | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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実家が全焼したらインフルエンサーになりました

実家が全焼したサノ

2020/09/28

 

 

 

 

★ひとことまとめ★

切ないタッチですが、内容はハードです。。。

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

実家は全焼、母親は蒸発、父親は自殺……。
食べるものに困り、飼い犬のドッグフードを食べた幼少期。
お遍路参りでなぜか童貞を失った高校時代。
学費を稼ぐために始めたホストでNo.2まで上り詰めたり、100kmマラソンを走って骨折したりした学生時代。
昨日までの「切なさ」は、今日を生きるための「優しさ」へ。
新橋で働くサラリーマン・実家が全焼したサノがインフルエンサーになるまでの軌跡を描いた、初のエッセイ集。
巻末には、寄稿集「あのインフルエンサーの人生で一番切なかった話」を収録。
 
 
【感想】

ここ最近全く本が読めておらず、ブログも更新できていませんでした。。。

というのも引っ越しをしており、平日仕事終わりはちょこちょこ荷解き、土日は生活に必要なものを買ったり実家から荷物を移動させたりしていましたねこクッキーあせる

おかげさまで(?)ようやくひと段落しました…!なので久しぶりにブログを書こうと思います。

本も溜まってきたので、また読み始めていこうかな!本

 

 

読んだきっかけですが、こちらの本は人におすすめされたものです本

基本的に人の半生や考え方などに興味があまりないため、エッセイや自伝みたいなジャンルって読まないんですよね。よっぽど好きな人じゃないと読みません。なので、こういった本は自分では手に取らないので、新鮮っちゃ新鮮です。

 

Twitter界隈では有名な方らしいのですが、存じ上げませんでした。結構前にTwitterを辞めてしまったのもありますが、基本的にTwitterでも気に入った人の投稿しか見ていなかったので…滝汗

「切ない」と感じたエピソードをツイートしている方で、その「切ない」半生をまとめたのがこの本です。

ささーっと読み始めて感じた率直な感想は、「…本当か?」でした。Twitterでよくある嘘松か?と思いましたが、まあ嘘か本当かなんて本人以外にはわからないので、話半分で読みました。

けれど、読み終わってからこのブログを書くまでに、自分の身にも嘘みたいな出来事が起こったので、あながち嘘でもないのかもしれない…と思いました…私の「切ない」話はこのブログの終わりにでも書こうと思います。

いつもどおり、共感できたことや印象に残った部分を書いていこうと思います。

 

 

・父が自殺した話

豊かな人生とは、「贅沢をする人生」でも「人に羨まれる人生」でもなく、「選択肢のある人生」なのかもしれません。(中略)1番最後の自殺という選択肢すら奪われてしまうのは、当事者にとっては死ぬことよりも苦しいことなのかもしれない、と思えてしまうからです。(P49)

 

→結構前に購入してまだ読んでいない本に、「完全自殺マニュアル」という本があり、これは自殺の方法が淡々と書かれている本なのですが、この作者さんの考えも似たような考えだったかと思います。

「死ぬこと(方法も)を自分で選ぶことができる」と思えば、別に今日じゃなくてもいいか、もう少し頑張ってみるか、と余裕ができるのではないかというような考えだったと思います。

最近芸能人の方の自殺も多く、正直「なんで!?」って思うことも多いですが、本人たちが最後に選択をした結果なのだから、否定はできないなあと思います。

 

 

・ホストクラブに体験入店した話

入店してから1カ月で、「新人王」のタイトルを獲得することができました。(中略)良いか悪いかは別として、ホストとして売れるためには、「ホストのルール」で努力する必要がありました。そして僕の経験上、これはホストに限った話ではなく、仕事、勉強、部活など、いろいろなことに当てはまると思います。

たまに結果が振るわない人に対して「おまえの努力不足だ!」と断定する人がいますが、僕はそう思いません。もちろん努力が足りなかった人もいると思いますが、一生懸命に頑張っている人もたくさんいます。

僕がホストクラブで働いて得た最も大きな学びは、正しい方向性で努力すると、同じ努力の量でも結果に大きな差が出てくる、ということでした。(P115-119)

僕が実際にホストとして働いて感じたのは、お客様は「孤独を満たすこと」にお金を支払っているということでした。世の中には、病名はないけれど、心がずっと満たされない人がいます。「この世界のルール」が心地よくないと感じる人がいます。(P119)

 

→努力に関しては本当に私もそう思います。努力は大事だけれど、努力の方向を間違えたらそりゃ結果も出づらくなる。

あと、ホストに通う人って何がいいのかな~と思っていたのですが、簡単に言うと”話し相手が欲しい”ってことなんでしょうか。

わからなくもないな~。けどお金山ほどかけてまで聞いてもらいたくもないかな~…

 

 

・京大の大学院に進学した話

僕も子供の頃に親を失ったり、家が裕福でなかったりしたこともあって、あらゆる出来事において「そんなことできるわけがない」といろいろな人から言われていました。

でも実際やってみると、できることもけっこうありました。先人や他人から学ぶことはとても大事なことですが、「あなたにはできない」という言葉が、人の可能性を奪ってしまっていることもあるのだと知りました。

挑戦してみたいことがあるけれど、誰かの言葉や、社会常識によって挑戦できない人がたくさんいるのだとしたら、なんだかもったいないので、「誰もが可能性を信じられる社会」になればいいなと僕は思ってます(P171)

 

→言われた言葉って鎖とか鉛みたいにずっと心の中にたまっていきますよね。

言われた側が、「そんなことない!自分は大丈夫だ!」と思うことも大切ですが、言う側も、もしかしたらこの言葉が相手を傷つけたりするのかもと慎重に考えてから言う世の中になってほしいです。

 

 

お遍路さんでご利益を得た話なんかは「嘘松だろ~!」と思いながら読んじゃいました>< (まあ、もしかしたらあるのかもしれない小声)

100kmマラソンを完走した話も「嘘松…?」と思いましたが、メーカーさんとアポ取って商談しに行くということが本当だったのなら、サノさんはかなり行動力のある人だな~と思いました。

どのお話もそうですが、あまり周りのことを気にせず、自分のやりたいことに正直に生きている印象を受けました。

Twitterがメインなので、バズるようなお話や書き方になってしまうのは仕方がないと思いますが、だとしてもかなり行動力のある人だな~と。

この世にはこんな大それたことをやっている人がいるんだから、ちょっと変なことしちゃったり、失敗しちゃっても人生割と大丈夫だな~と思えました。

 

 

さて、私の「切ない」話ですが、2つあります。

 

1つめ。

もうすぐ入籍なので戸籍謄本を取ったんですね。本籍地以外で入籍する場合は戸籍謄本が必要なので。

そうしたら、両親が「戸籍謄本見られちゃったら、どうせバレるしね~」と話し合っていて、両親がいない際にこっそり見てみたんですね。

 

なんと、私には腹違いの兄がいました。

そもそも戸籍謄本の見方もよくわからなかったので、調べまくって内容がわかってきたのですが、どうやら私の母より前に関係を持った女性との間に男の子がいて、女性とは結婚はせず、男の子は認知したという内容でした。

いまはすでにその男性も結婚をしており、父の戸籍からは除籍している記録になっているのですが、私と弟はびっくりなわけです。

親はしれっと「バレちゃうし~」のノリでしたが、私たちは父が病気になったり亡くなったりしたとき、兄に連絡を取らないといけないわけです。遺産だったり相続だったりいろいろ発生するわけです。

毒親っぽいよな~とは思い続けてきましたが、っぽいどころか本当にダメな人たちだなと、改めて自分の両親に感じてしまったわけです。

 

驚きですよ本当に。

子どものころ家が貧しかった(母はいつもお金がないお金がないと言っていました)のは、養育費を払っていたから?

子どものころ父が単身赴任していた時期があった記憶があるけれど、それが兄の住んでいる県で、もしや会いにいってた!?など謎は深まるばかりです。祖父が父を毛嫌いしていたのもそれが原因??とか…。

せっかく幸せな入籍前の気持ちが、一気にぶち壊しというか、げんなりしました。こんな、絶対あり得ないだろ~と思っていたことが起きるのだから、嘘松と思われるエピソードも、あながち嘘でもないのかもと思ってしまいましたショボーン

 

 

そして2つめ。

入籍するにあたって、私が私の両親と揉めて、入籍しないことになりました。

親なんて放っておいて勝手に入籍でも良かったんですが、もう精神的に疲れました。

いままで嫌なこと言われたりされたりしてきたけれど、それでも生んで育ててくれたんだしと感謝はしないといけないと思っていました。

が、自分の娘が入籍しないという結論を出したことに対し、満足気な反応をした(自分の思い通りになったから)母のことは一生許さないです。

入籍はしませんが、もう両親の戸籍からは抜けようと思うので分籍の手続きをしようと思ってます!

若干まだ実家に荷物があるので、近いうちにそれを引き上げたら、今後は距離を置こうかな~と。

 

切ないどころか、ここ数日は本当に精神的に参ってました~チーン

本当だったら、明日が入籍日だったんですよ。本当だったら、明日だ~とワクワクしていたはずなんですけどね。

 

どんなに籍も距離も離れたとしても、親から言われたことされたこと、傷ついた記憶が消えるわけでもなく、死ぬまで付き合っていかなければいけない、親が死んでも自分の心には残り続けることなので、今後それに苦しむくらいならもう生きていたくない…って思う気持ちもあります。

これから先の未来に絶望ってより、いままでの辛い記憶が忘れられないことに絶望って感じですね。両親のことが好きになれないと、その両親の血を引く自分のことも好きになれないので結構きついです。

 

 

私なんか、たった2つの切ない話なのに精神的にしんどすぎてるんですが、そう考えるとサノさんは数えきれない切ない話があっても、それでも生きているんだから、すごい人だなあ~と感じましたショボーンあせる