23冊目:聖母 | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

聖母

秋吉 理香子

2020/07/10

 

 

 

 

★ひとことまとめ★

見事にミスリード。読み直したくなります。

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

東京都藍出市で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。
事件のニュースを見た主婦・保奈美は、大切なひとり娘は無事だろうか、と不安に陥る。警察は懸命に捜査を続けるが、犯人は一向に捕まらない。
娘を守るため、母がとった行動とは。『暗黒女子』の著者が放つ驚愕の長編ミステリー!
 
 
【感想】
買ってよかった物紹介第二弾ですニコニコ
ちょっとだけITっぽい話です。

 

 

私はPS4、Switchを持っているのですが、ゲームするときは今まで24インチのゲーミングモニターを使っていました目

ただ、大きいのと利便性に欠ける(いろいろな場所で使ったりできない、角度の調節等)ので最近はほぼ置物と化してしまっていたため、ステイホーム中に断捨離の一環でメルカリで売っちゃいました><

そうなるとモニターがなくなったため、PS4ができない…Switchはモニター無くても本体でできるけれど、Dead by Daylightをやるので、できれば大きい画面でやりたい…でもそこまで大きくなくていい…。。。って時に、協力業者の方がモバイルディスプレイのチラシを持ってきてくださって、これだ!!と思い購入しましたお願いラブラブ(協力業者さんからは買わなかった←)

 

15.6インチなので大きめのノートPCと同じのサイズです。ベゼルがかなり狭くなっているので、画面はかなり大きく感じます。私は色調のスペックが高いモデルを選んだのですが、色も鮮やかできれいです。

私はYoutubeをよく見るのですが、ゲーム実況動画がメインなのでできれば大きな画面で見たいけれど、そういう時に限ってiPadは充電切れている、PCをわざわざ立ち上げるのは億劫…という時や、ゲームする時に使用しています。

Type-C、Mini HDMI等が使えるので、大体のデバイスで使用ができます晴れ

 

秋には入籍して引っ越す予定なので、できれば大きい荷物は減らしたいというのが本音で、場所を取るものはできるだけ減らしていきたいな~と思っていますキョロキョロ

 

コロナの影響もあり、”場所を選ばない”というキーワードが個人的に大事だなと思ってきました。

ノートPCも大きくて重いものからモバイルPCに変えちゃいました(給付金10万円で…。)

仕事柄いろいろなメーカーのPCを立ち上げたり触ったりしているのですが、プライベートならそこまでこだわらなくていいかなと思い、コスパ重視でMouseにしました。

いままではCPU(人間で言う脳みその部分です)が低めのPCを使っていて、YoutubeとAmebaの編集を同時で行うとグルグルと考え込んでしまうようなPCでした。

メモリ(机で言うと天板の部分です。広い机なら複数の作業が同時にでき、狭い机なら一つの作業で精いっぱい、のような。)も4GBだったので、そりゃそうですよね。買ったのは4年前くらいで、いまの会社に入る前なのでPCの知識も全然なく、何となくネットで調べた知識で購入したPCでした。それでも価格は10万円くらいでした…ショボーン

同じ10万円くらいで、高めのスペックのPCを買うか、ちょっと不便なPCを買うか…、これは本当に持っている知識の差だと感じたので、できるだけお得をできるように知識をつけていきたいな~としみじみ思いました。

 

 

本題ですが、こちらは暗黒女子などの秋吉さんの本です照れラブラブ

やっぱり定期的にミステリーが読みたくなっちゃうのでお願いラブラブ

 

東京都藍出市で起こった男子幼稚園児殺人事件。遺体からは性器が切り取られているうえ、性的暴行の痕跡があった。しかし、犯人に結び付くような痕跡は一切残されていなかったため、捜査は困難を極めることとなった。

藍出市に住む主婦・保奈美は壮絶な不妊治療の末に娘を出産していたため、気が気ではなかった。たった一人の自分の娘がもし犠牲になるようなことがあったら…不審者情報を警察や刑事に相談しても取り合ってもらえなかった保奈美は、警察が動かざるを得ない確実な証拠を集めるため行動を始める。

 

一方、同じ藍出市に住む、高校生の真琴。剣道部に所属し、整った顔立ちの真琴は他校の女子生徒から告白されることも少なくなかった。一見順風満帆な学生生活を送っているように見える真琴だが実際は胸に暗い衝動と、かなり焦りを抱えていた。

自分が殺したはずの男子園児。性的暴行など犯さなかったにもかかわらず、遺体からは性的暴行の痕跡が発見されている。自分が殺した後に誰かが性的暴行を行ったのか…?もしくは、誰かが一部始終を目撃していたのか…?

 

 

これだけ書くとどういうこと?って感じなんですが、きちんと書いてしまうともろネタバレでしかないので><

 

 

以下、感想です。

この手のミステリーを読むときには、だまされないようにだまされないようにと思いながら読むので、「おや?」と思う部分はいくつか引っかかったんですよね。

 

まず、固有名詞(人名)がでてきたり、代名詞(娘とか母とか)が出てきたりと統一性がなかったところ。これは最後まで読むと、統一性がないのは当たり前(だって別人だから)ということがわかるのですが、序盤ではオチまでは予想することができませんでしたキョロキョロ

 

次に、真琴の性別について。真琴という男女どちらでも使える名前なので、どちらの性別かと決めつけずに読み進めるようにしました。が、女子生徒からの告白の場面を読んでからは”真琴=男性”というイメージで読み進めてしまったため、まんまとだまされました…。。

 

あとは、これも性別についてにかかわってくるのですが、刑事たちの会話内容ですね。やたらと強姦罪についての話が出てきて、その中でも「男性が被害者であれば、強姦罪は適応されない」という部分。これはつまり、男子園児が性的暴行をされたのは”男性からではない”ということの伏線になっていたわけですね。

 

この作品を読んで真っ先に思い浮かんだのは、この有名な、意味が分かると怖い話です。↓

 

「ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した。死体は井戸に捨てた。次の日見に行くと死体は消えていた。
5年後、些細なけんかで友達を殺した。 死体は井戸に捨てた。次の日見に行くと死体は消えていた。
10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した。 死体は井戸に捨てた。次の日見に行くと死体は消えていた。
15年後、嫌な上司を殺した。 死体は井戸に捨てた。次の日見に行くと死体は消えていた。
20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した。死体は井戸に捨てた。次の日見に行くと死体は消えずそのままだった。  」

 

このお話のリアル版というか、母は娘のためならば遺体損壊も行うし、証拠隠滅も、そして殺人でさえ行ってしまうという…この作品のタイトル、「聖母」にもゾっとしてしまうよね~。。

 

けれど実際問題、強姦事件じゃないにしろ、加害者はのうのうと生きていて、被害者はトラウマなどフラッシュバックに苦しみ続けるってことって山ほどあるんだろうなあと。法律で裁けないのならば自分で…って思ってしまう気持ちもわからなくもない。(擁護するつもりではないけれどど)

 

いや~でも、自分が例えばなにか事件を起こしたとして(起こしませんが!)、自分がやったはずのない事実まで報道されていたら驚くよね…。自分そんなことしてないんだけれど…という。というか、そういう意味では全く動機も違う、共通点もない人同士がかかわった事件だと警察も追いづらくなるんだろうなあ。

 

とにかく、読み終わった後に、「あ~なるほどね~…そういうことね~」と始めから読み返したくなる作品なので、読んでみてくださいお願いキラキラ