三月
大島 真寿美
2020/07/12
★ひとことまとめ★
飛ばし読みしてしまいました
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
20年ぶりに明らかになる事実。6人が抱えてきたそれぞれの思いとは――「彼は、自殺なんかじゃない」短大を卒業してから約20年。当時、亡くなった男子学生の死に疑問を持ったノンは、かつての仲間に連絡を取る。それぞれの道を歩んできた彼女たち6人を待ち構えていたものは――。
注目の著者が贈る人生の“応援歌"。
【感想】
久々にきちんと読めなかった本でした…
飛ばし飛ばし読んだりしてなんとか読めました。
同じ短大に通っていた同級生の女性6人にまつわるお話。2人の子供を持つノンは、ある日学生時代に亡くなった”森川雄士”の夢を見る。
彼が自殺で亡くなったという噂が広まってしまったのは自分のせいだと感じたノンは、当時の同級生5人に連絡を取り、彼の死について弁解をし始める。
そんなきっかけから同級生6人がやりとりを始めるお話です。
一人ひとりのお話、計6話が短編で収録されています。
同級生の懐かしいお話かと思いきや、そこに3.11のお話が絡んできたり、結局のところ何を伝えたいのかがわからなくなったかんじでした…。
”森川雄士”に関するお話はもちろんあるんだけれど、そんなに彼の死に重要性を感じないような…。
40歳になり、学生時代を振り返った時の懐かしい感じ、切ない感じ、きっとそれを読者に伝えたかったんだろうけれど、それがあまり伝わってこなくて残念だったなあ~。。
まだその学生時代の懐かしさ、同級生と連絡を取り合って、私も明日から頑張ろうってなるお話ならまだよかったんだけれど、そこに地震のお話とか命の大切さとか、不倫とかそういうのが絡んできたから、なんかさっぱりとした読後感にならなかったんだよなあ~
なにかのアンソロジーで大島さんのお話は読んでいて、その時は結構良かったイメージだったんですが、1冊まるまるとなるとまた違うな~。1話だけだったら何も思わず読めた気がする。あとは、友人に語り掛けるのにそういった話し方はあまりしないのでは…?という言い回しであったり、「だった」「だからだ」のような表現が多くて、文がぷつぷつ切れている印象を持ってしまいました
う~ん、ちょっと私にとってはいまいちでした><