78冊目:そして、バトンは渡された | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

そして、バトンは渡された

瀬尾まいこ

2019/12/30

 

★ひとことまとめ★

血の繋がりだけが、家族ではないと感じる作品です。

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」 身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作
 
 
【感想】
昨日は夜にSTARWARSⅨを見てきましたお願い
もともと、子供の頃からSTARWARSは知っていましたが、その時は「なんだかよくわからないけどロボットとか宇宙人が戦争する話」としか感じていなくて、そんな映画を好きな人がいるのが不思議だなあ…と思っていました滝汗
家にもニンテンドー64かなにかのSTARWARSのゲームがあったけれど、敵を撃墜するようなやつだったし難しかった記憶で、全然ストーリーとかは知りませんでしたキョロキョロ
 
けれど、社会人になって付き合った相手がSTARWARS好きな人で、その影響で全エピソードを見てドロイド愛…お願いハート
もともと攻殻機動隊のタチコマとかも大好きだったんですけど、え?R2-D2可愛すぎない…?ってなっていたところに、ちょうど新エピソードが上映されるってなって、今のシリーズを映画館で見始めたんですが…今度はBB-8可愛すぎない???ってなりましたお願い
 
そして、今回のⅨ。
はじめのオープニングでテーマソングが流れた段階で胸がいっぱいになり泣きそうだったんですが、上映中5回くらい泣いたし、もはや大泣きレベルで最後の方は泣いてましたww
もちろんストーリーが胸熱で泣けてしまったのもあるし、レイア姫役のキャリー・フィッシャーさんが亡くなったこととか、チューバッカの中の人をやっていたピーター・メイヒューさんが亡くなったり、ハン・ソロのハリソン・フォードがすごくおじいちゃんって感じになっていたり(普通に老いただけですが)で、この作品の歴史の長さ(エピソード4はなんと44年前!)を感じて、こんなすごい作品を知ることができてよかったなあ…という謎の感動に包まれ大号泣えーんえーん
 
もっと早く知っていればと思う反面、子供の頃に見ていたとしても、やっぱり「ロボットが宇宙で戦う話」以上の感想は持てなかったかもしれないから、大人になってから知ることができてよかったかなとも思う。けど、「興味ない」で済まさずに、見てみようと思ってSTARWARS見てみて本当によかった…
STARWARS以外にもきっと、自分が見てない、知らないだけですごく素敵な映画とか、音楽とか、いろいろなものがあるんだろう…お願い
全部はむずかしいけれど、有名な作品とかは見てみるようにしたいなと思いましたキラキラ
 
 
 
と、STARWARS話はこのくらいにして…
今更ですが、ずっと読みたかった瀬尾さんの作品。
瀬尾さんの作品はご飯が美味しそうで、読んでいて美味しそうなご飯のすがたがありありと浮かんできますナイフとフォーク
この作品もまさにそうで、というかはじめの1ページからそうでお願い
 
この作品は、母親が事故で亡くなったことから、親の離婚、再婚、離婚、再婚、離婚に振り回され、名字が3回も変わってしまった高校生・森宮優子と、そんな優子の現在の父親・森宮壮介とのお話。
現在の優子のお話から始まるので、始めの方は父親なのに名字で呼ぶのはどういうことなのか?とか、他の親とはどうして離れることになってしまったのか?と考えてしまいましたが、同時進行で過去の優子のお話しも出てくるので、あとからきちんとわかるようになってます。
 
血がつながっていない父親と優子の2人の生活は、読み始めはあまり想像することができず、特に森宮さん(壮介)に関しては、血がつながっていないのにどうしてそこまで良い父親であろうと努力ができるのかと不思議でした。
だって、自分が一生懸命稼いだお金とかを、自分ではなく血のつながっていない、ようは他人によくそこまで注げるなと。
 
けれど、森宮さんだけではなく、優子と血のつながっている父親の水戸さん、水戸さんから優子を引き取り育て続けた梨花さん、優子に直接父親らしい言葉を伝えることはなかったけれど、優子に不自由をさせることなく近くで見守り続けてくれた泉ヶ原さん。みんながそれぞれ優子を愛し、本来の親以上に親らしくあろうとしていたことが読み勧めていくうちに伝わってきて。
 
当たり前だけれど、たとえ血がつながっていなくても、家族にはなれるんだなあと。そこにはたくさんの努力があるわけだけれど。
 
私は特に、梨花さんに対してすごいなあ~と感じて、
 
「優子ちゃんと一緒にいると、とっくの昔に過ぎ去ったはずの、八歳の生活をもう一回体験できるんだもん。子供がいないとできないことっていっぱいあるって知った。」(P58)
 
こんなこと、27,8歳で言えないよな~って。よっぽどの覚悟や努力がないと言えないよなって。特に、作中だと梨花さんは可愛くてモテそうなお姉さんなわけだし、なにもバツイチ子持ちの人と結婚しなくたって、たくさん相手はいたはずだよなとか考えちゃった。
 
血が繋がっていない優子の喜びや未来を一番に考えて行動する梨花さんは、本当に立派な優子の母親だよなあ~と。。
 
優子と早瀬くんについては、きっといつかそういうことになるのでは…という予想が当たったけれど、最後の最後の森宮さんのパートは泣けた…えーん
 
 
瀬尾さんは本当に家族愛のお話がうまい…えーん
ハートフルって感じお願い
幸せな終わり方だから、読後感がどの作品も良い。読んでよかった、っていつも思える乙女のトキメキ
ほっこりしたいな~って思うときは瀬尾さん、ってくらいブレずに感動する作品が多いから(そしてお料理が美味しそう)、読んでいて安心感があります照れハート
いや~良かった。。。もっと早く読むべきだった。。。