こころが軽くなる マインドフルネスの本
吉田昌生
2019/07/01
★ひとことまとめ★
「今、ここ」に意識を保つことの大変さに気づきます
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【内容紹介】
話題のマインドフルネスが、優しくわかる本。
マインドフルネスで、毎日のイライラや、不安にとらわれなくなり、今、ここにある幸せに気づくことができます。
感情に、振り回されなくなります。
瞑想やヨガで、心と体を感じ、新しい自分、内なる知性を目覚めさせましょう。
【感想】
最近、他の人からしたら大したことないって思われるようなことでも、私の脳みそ・体にはきつかったのか…
体調を崩したり、精神的に不安定になったり、記憶力が著しく低下したり注意力散漫になったりしてしまい…
前にヨガに通っていたころは、呼吸とか自分の内面に向き合ったりすることができていたので、がっつり瞑想は無理でも日常でも何かできないかなと思い読んでみることに
この本では瞑想が勧められていますが、マインドフルネスではがっつり瞑想しないといけない!というわけではなく、「気づくこと」が大切と書かれています。
何に気づくかというと、
・呼吸への気づき
・注意がずれたことへの気づき
呼吸の感覚に意識を向けると、必ず雑念が沸いてくる。現代人は何もしないこと、役にたっていないことに罪悪感を覚え、今よりもっとよくなろう、何かを成し遂げようと常にどこかに向かっている。
けれど、瞑想中はわいてくる思いや考えに入り込まず、無理に消そうともせず、受け流すことが大切。意識を「今、ここ」に戻す。
何度も自動的にわいてくる思考に気づいて手放すことで、脳と心が鍛えられる。この繰り返しを行うことで、日常生活でも自分が過去や未来のどうしようもないことを考えすぎていることに気浮きやすくなり、「今、ここ」を感じている時間が増えていく。(P22-24)
→これやってみるとわかるんですが、「今、ここ」が結構難しい
「あ~今日の夜ご飯は」とか「あの仕事が」とか「あの時ああしてたら」とか、意識が「今」から離れがちになってしまう…。
ヨガやっていたときもそうだったけれど、意識が今から逸れるとバランスがうまくなれないんだよね!
集中して、呼吸とかバランスに意識をむけているとふらつかないけれど、少しでも気が散ると途端にぐらぐらしたりする…。
誰かと会話するときも、相手の話に全ての注意を向けることで、マインドフルネスの実践になる。
相手の話に100%注意を向け、「ちゃんと心が、その場にあるのかどうか」が大切。そして、余計なアドバイスをせず、ただ聞く側に回る。(P30)
→これはいろんな話の聞き方、傾聴の本にも書かれているよね。気づいたら今日の夜ご飯のこと考えたりするからな~。。。
感情そのものが自分であるかのように勘違いしてしまうが、感情は私たちの一部でしかない。つまり「感情=私」ではない。怒りの感情が湧いたときも、「私は怒っている」のではなく、「体の中に怒りが湧いている」ととらえる。
まずは「自分は今、怒りを感じている」と気づく。怒りに飲み込まれず、反応せず、一歩引いたところで見守ることで、自分で怒るのをやめることができるようになる。(P36-37)
「こういうときは、こうあるべき!」という「べき思考」が強くなることによって、苦しくなるのは実は自分自身。自分の基準を相手に押し付けると、その考えに合わない人や状況を受けいれられなくなる。同時に自分にも自己嫌悪や自責の念、罪悪感を感じやすくなる。
「~すべき」という考えに気づいたら、「~できたらいいけど、そうできないこともある」と自分のルールを緩めてみる。(P44-45)
→よく言われるのは、相手の気になる部分って自分にもあって、自分が我慢していることを相手が平気で破るから(時間に絶対遅れてはいけないとか)気に入らないってことで、それなら自分も我慢しなくてもいいんじゃないかってことよね~。
「絶対」って決めてるのは自分であって、そりゃ時間に遅れないのが一番だけれど、それで人にイライラして自分も嫌になるなら、少しぐらい遅れたっていっか思考にしたほうがストレスたまらないよね。
悩んでいて苦しいという場合、その多くが変えられないものを変えようとしているとき。自分の意思で変えられないものに執着sると苦しくなる。
「変えられないもの」と「変えられるもの」を適切に区別することが大切。他人や過去などの外側の状況を考え続けると苦しくなる。
自分が影響を及ぼせないことは、手放し、許し、明け渡し、受容する。そのぶん、今自分にできることに意識を向ける。(P50-51)
幸せは人の数だけある。何に幸せを感じるのかは人によって違う。自分にとっての幸せの中で生きるために、自分なりの「幸せの定義」をしっかりもつことが大切。(P52)
→インスタとかもそうだけど、人の幸せと自分の幸せは違うはずなのに、幸せそうな写真を眺めていると羨ましくなったり、人と比べて自分が全然だめに感じてきたりするんだよね~。
みんながタピオカ飲んでるから自分も飲まなきゃいけないわけではなくて、自分が別にタピオカ飲むことに幸せを感じないなら、タピオカ飲まなくったっていいし…。タピタピ
自分がどうしてるときが幸せなのかがわからないとその選択もできないしね
瞑想というと胡坐かいてやるイメージだったけれど、マインドフルネスの瞑想では椅子に座っていてもいいし、歩きながらでもいいし、待ち時間や休憩時間でもできる
今の自分の呼吸に意識を向けて、「今、ここ」にひたすら集中する…
瞑想中、なかなか心が落ち着かない原因の1つに、向き合っていない未消化な感情があったりする。いつも何かを考えていた仕事や予定をいれて忙しくしたり…。
向き合いたくないから、その感情に蓋をするように、強い刺激や別の行動で回避しようとする。そうやって自分の感情をごまかし続けていると、「何もしない」でじっとすることが難しくなってくる。
不快な感情も味わえる範囲で味わって消化すると徐々に落ち着いてきて、「何もしない」でリラックスできるようになる。(P76-77)
もし、なんだか調子が悪いと感じるなら、食べ物を変えてみる。食事が乱れると感情が乱れ、体も弱り、感性も鈍くなる。
また、食べ方も大切。好きな場所で、好きな人と、おいしく味わったり、1人でしっかりとその食事と向き合う。「味覚」に意識を向けてゆっくり味わう。(P78-79)
→最近ほんとに疲れなのか何食べたかとかそういう記憶が全然残っていなくて、思い出そうとしてもなんだったっけってなることが多くて。。病気か?とも思ったけれど、1食1食、今日はこれが食べたい!とか、食べてるときにじっくり食べ物を見て、どうおいしいか(甘みとか辛みとか)を反芻するように食べるようにしたら覚えてられるようになった。
あとは、よくYoutube見ながら食べたりしていたけれど、それもよくないよね~。食べるときは食べる、見るときは見るってしないと、ながらだとそれぞれの記憶が薄くなる…
「今、何を考えてる?」と自分に問いかけた瞬間、自分と思考の間にわずかにスペースができる。施行から離れ、頭の中の声を客観的に観察する側にシフトすることができる。それにより、自分の思考プロセスを客観的に見ることができるようになる。(P86-87)
ヨガの哲学では、観察者の視点が私たちの本質である、という。
勝手気ままにわいてくる思考は「偽の自分=エゴ」で、本当の自分ではない。思考や感情は、私の一部ではあるけれど本質ではないととらえると、自分と心の間に少し距離が生まれる。(P90-91)
本を読み終わって思ったのは、マインドフルネスは引き寄せにも近いものがあるな~と。マインドフルネスから引き寄せができたのかな?
ヨガを実際やってみるとわかるんですが、雑念があるとほんとにポーズのバランスがとれないんですよね。自分の足の感覚とか、呼吸とかに集中すると、ぐらつかずにできたりする。
他のことを考えない時間だったから、すごく自分の体とか、呼吸とかに向き合う時間だったな~。
毎月通うには高くてやめちゃったけれど、家でできる簡単なポーズとかを実践しながら、マインドフルネス的な瞑想をとりいれてみようかなと思いました