6冊目:ルビンの壷が割れた | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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ルビンの壷が割れた

宿野かほる

2019/02/11

 

 

★ひとことまとめ★

ネットストーカーの情報収集能力をなめたらいけない

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

この小説は、あなたの想像を超える。
結末は、絶対に誰にも言わないでください。

「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」――送信した相手は、かつて恋人だった女性。SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め……。ジェットコースターのように先の読めない展開、その先に待ち受ける驚愕のラスト。覆面作家によるデビュー作にして、話題沸騰の超問題作!

 

 

【感想】

前にこの本が出版される前、確かキャッチコピー募集みたいなのがあって、そのためにネット上で全文読めたんだよね。

そのときに全文読んでいたんだけれど、感想を書こうと思い改めて読み直しました。

 

書簡体小説というのかな?

二人のメールのやり取りの形式で進んでいきます。

 

一人の男性と、一人の女性のメールのやり取り。

二人は大学の劇団で出会い、結婚直前まで行ったが、結婚式当日彼女は式場に来なかった。

二人のメールのやり取りで、当時の思い出話だったり、お互いの当時の心境などが徐々にわかっていき、そして最終的に彼女が式場に来なかった理由も明らかになるんだけれど…。

 

Amazonの内容紹介でも、「この結末はあなたの想像を超える」って書いてあるし、売出し当時のキャッチコピー募集も

凄すぎてキャッチコピーが決まらないから、みたいな感じだったらしいけれど、うん、それはまあわかる。

だって、読者にそう思わせるような急などんでん返しなんだもん。

すべてが急すぎるんだよね。

ゾワっとさせたいがために、急にラストでいろいろ新事実を盛り込んでくる感じ。

Amazonのレビューの「雑」という感想に同意してしまう。

 

ミステリーとかサスペンスでも、伏線回収というか、いわば謎解きみたいなところが面白いのに、伏線らしい伏線もほぼなく、いきなりのどんでん返し、みたいな。

短い作品なので、この短さで伏線を張り巡らせて、回収してが難しかったのかもしれないけれど、あまりにも急。

 

それと、本当に謎なのは何故犯罪者である男性と悠長にメールをしようと考えたのか?

自分の身の危険を感じて再度刑務所にぶちこむための証拠集めのため??にしても危険すぎない?

若干男性を煽るような、挑発的な返信もしているけれど、普通怖くて返事できないでしょ。。

特に最後の一言ね。こんなこと発言して殺されでもしたらどうするんだ…

ネットストーカーをなめたらいかん…

人のFacebookの投稿の絵をプリントアウトして部屋に貼って満足感に浸るサイコパスは相手にしてはいけない…

 

この本はお金払ってまでは読まなくていいと思うなあ。