53冊目:dele2 | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

dele2

本多孝好

2018/07/31

 
 

 

★ひとことまとめ★

もっと読んでいたかった!でも、いい終わり方。

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

 

【Amazon内容紹介】

記憶と記録をめぐるミステリ、2ヵ月連続刊行の第2弾!

消えゆく記憶。削除(=dele)された真実。
驚愕と感涙のミステリ、待望の第2弾。
『dele.LIFE(ディーリー・ドット・ライフ)』は、依頼人が死んだときに動き出す。故人より託された秘密のデータを削除するのが、この会社の仕事だ。

所長の圭司の指示を受けて依頼人の死亡確認をする祐太郎は、この世と繋がる一筋の縁を切るような仕事に、いまだ割り切れないものを感じていた。

そんなある日、祐太郎の妹・鈴が通っていた大学病院の元教授・室田から依頼が舞い込む。
難病を患い、新薬の治験中に死亡した鈴。その真相に二人は近づくが……。

 

【感想】

続きが気になってしまったので2買いました!

 

法律事務所を開いている、圭司の姉の舞。父親の死後「dele.LIFE」を立ち上げた圭司。見に覚えはないが、「dele.LIFE」のカードが手元にあり、働くことになった祐太朗。新薬の投薬実験中に死亡した祐太朗の妹の鈴。「dele.LIFE」の前社員の夏目。

依頼人のデータに関する話とともに、彼らの関係が明らかになっていく。

 

この作品のお話は、前作に比べて読んだあと切なくなる話だった。お互い音楽の才能は有りつつも、社会に馴染めない依頼人のために自分の才能を封印した弟。SNSの中だけで豪華な生活を送っていた元風俗嬢。そして、祐太朗の妹の死に関わっていた、医師。

話が進むに連れて、どんどん結末がわかっていってしまう。この結末じゃありませんように…って祈るような気持ちで読み続けるも、やっぱりそうだったんだね…という感じ。

 

ストーリーについては触れないけれど、圭司の言った言葉が、別れの言葉でなく、期限のない約束であればいいと私も思った。遠くない未来で、タマさんを連れて、またあのやり取りを続けていてほしいと思った。もうちょっと2人の仕事ぶりを見ていたかったな!

そういう意味でちょっとした物足りなさはあるかもしれない。

でも、いい終わり方だった。ドラマも引き続き見よう。