甘い記憶
井上荒野・江國香織・川上弘美・
小手鞠るい・野中柊・吉川トリコ
2018/07/21
★ひとことまとめ★
甘いチョコが食べたくなる気分
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
誰にだって、大人になるために忘れなければならなかったことがある。それでもなお、成長した心の奥底にひっそり残る記憶の欠片。それはふとした瞬間に浮かび上がり、胸の中のやわらかい場所に触れて、とうに大人になったはずの自分を困らせるのだ──。女性作家陣が描く、時を経て初めて味わうことができる感情。かつての不完全な思い出が、今の自分を完璧にする、甘美な6篇の物語。
【感想】
あんまり重い話が読みたくなかったので、アンソロジーを。
森永のカレ・ド・ショコラのキャンペーンでプレゼントされた本の単行本化みたいです。
なので、どのお話もチョコレートが出てくる!
・ボサノバ(井上荒野)
若さだな~ 年上の人妻に魅力を感じる年頃って感じ。 本気ではないけれど、憧れと欲望の発散的な? ありがち。このお話は甘いってよりは、ほろ苦さって感じだな~。
・おそ夏のゆうぐれ(江國香織)
いいな~ ここまで好きになれる恋愛。でも怖いって気持ちもわかる。平穏な生活がなくなる感じ、自分の大切なものが色褪せる感じもよくわかる。彼がいないとそれだけで世界がつまらなく思える感じ。不思議~。甘やかでおそろしい。まさに恋愛ってそのとおりだと思う。
・金と銀(川上弘美)
身近な人との恋愛もいいよな~ 親戚とか。こういうシチュエーションになってみたいと思いながら読んだ。
・湖の聖人(小手鞠るい)
小手鞠さんはやっぱり別れのお話とか、ちょっとさみしいお話が合っているよね。でも、別れを乗り越えて、時間は経ってしまったけれど、また…っていう希望のお話ですっきりした読後感。
・二度目の満月(野中柊)
バーでしか合わない相手と、恋を始めようか、どうしようかの感じ、私も体験してみたいな~。相手のこともっと知りたい、でも今の距離感とか関係性もいいな、みたいな。
・寄生妹(吉川トリコ)
このお話が一番よかったかも!妹との関係。バカでアホな妹だけど、愛しい感じ。甘い記憶とかからだと、恋愛の方を想像しがちだけれど、家族愛みたいな感じもいいな。ほっこりする。
読んでみて思ったけれど、これ昔読んだような…?