24冊目:美丘 | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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美丘

石田衣良
2018/04/12読了
 
 

★ひとことまとめ★

毎日がかけがえのないものだと気付かされるお話

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 
 
【Amazon内容紹介】
美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた…平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。
 
 
【感想】
昨年1月に読んだ、LoveLetterのなかの「ありがとう」の元のお話。
 
短いverを読んだときにも思ったけれど、恋愛の楽しかった部分を思い出す。美丘と太一の過ごした時間は、たったの13ヶ月。だけど、その毎日はとても濃厚で、二人でいられることの楽しさ、幸せさとか、生きている喜びがすごく伝わってくる。
好きな人がいて、その人と両思いになれて、一緒にいられること。日々なんとなく過ぎていく毎日も、本当は二度とこない毎日なんだよね。
 
そういう気持ちって、ずっと持ち続けて生きていくのって難しくて、大切な人が亡くなったときとか、好きな人と別れたりとかしたときに心の底から想うんだよね。それじゃ遅いんだけどね。
 
美丘を読んでいると、四月は君の嘘を思い出す。君の膵臓を食べたいもちょっと思い出す。でも、美丘の方が強烈かな。美丘のキャラクターが強烈だからかな。
 
最初のほうの、美丘の反抗的な感じも不安な気持ちの裏返しで、あとあと美丘のiPodの録音の部分を読むと、本当は不安で不安で仕方なかったんだよなあ…って。。。やっぱり、美丘が美丘でなくなってしまうところは、涙出てしまう。
 
私もこんな風に、毎日が当たり前じゃなくて、大切な人がいること、好きな人と一緒にいられること、それに感謝していきられるようになりたいな。あと、人生なにがあるかもわからないわけだし、やりたいことは全部やりたい。