23冊目:本当にコワい?食べものの正体① | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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本当にコワい?食べものの正体

中川 基

2018/03/30読了


 

 

 

★ひとことまとめ★

読んだ後から食べ物選びの目線がちょっと変わるかも。

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 
 
【Amazon内容紹介】
食品添加物を食べるとがんになる 無添加を食べていれば安心!  それって本当にそうなの?

食べもの安全・安心に対する関心が高まるにつれ、食品添加物は悪、ニセモノ食品を食べるなんておぞましい、というイメージが広まってきました。しかし、そうした意見をよくよく読んでみると、ただ「危険だ! 」と感情的に煽る一方で、なぜかという理由にまでは踏み込んで説明していなかったりします。本書では、皆さんが気になっているアノ食べもの、そして食品添加物について、科学的な見地からズバッと解説しています。読後には、これから何を食べるべきなのかがわかります!
 
【感想】
もともと食品の添加物については興味があって、似たような本も持っていたけれど、ぱっと目を引いたのと、わかりやすそうだったので読むことに。
この本は感想というより、自分の気になってることのまとめみたいなものだから、長くなるかも。分けます。
 
 
食品ラベルの見るべきポイント
①名称
→パッケーにでは区別がつかない醤油も、この名称欄をみれば「しょうゆ」なのか「しょうゆ風調味料」なのか一目瞭然。商品の名称はJAS法に基づいた「食品表示」と「JAS規格」によって定められているルールに則って書かれている。法律に違反すると農林水産省のトップページに会社名を名指しで掲載される。ただ、「プリン」のようにそもそも「プリンとはなんなのか」が法的に決まっていない場合は、プリンと名乗ったものがプリンとされるため、食品を選ぶ基準にはならない。
②原材料名
→原材料名は、食品添加物以外の原材料であれば、「原材料に占める重量の割合の多いものから順に、わかりやすい名称で表記すること」になっている。大豆、トウモロコシ、ばれいしょ、なたね、綿実などは、遺伝子組み換えの有無を表記しなくてはいけない等のルールもある。
③内容量/賞味期限/保存方法
→量や、食品を美味しく食べるための保存方法や、賞味期限が書いてある。
④製造者
→製造者の名前や、その責任の所在のある会社などが書かれている。
 
上記に加え、日本の食品には独自のマークがついていることがある。
例えばパッケージに「有機」とか「オーガニック」と書かれていても農薬を使ってるし、化学肥料もつかっている"自称オーガニック"もある。自称オーガニックと本当のオーガニックを見分けるためには、有機JASマークがついているかどうかで確認できる。有機JASマークは国際的基準に準ずる認定機関の、とても厳しい審査を経て認証されたものだけが名乗ることができる。基本的にJASマークがついているものはきちんとした食品であることが多い。
 
 
消費期限と賞味期限の違い
・消費期限
→対象は弁当、精肉、生菓子、麺類、パン等の製造日を含む5日以内に悪くなってしまうもの。定義は製造者が定めた保存方法で、かつパッケージを開けない限りその品質を保証する。猶予期間は設けてあるので、一分一秒超えた時点で急激に腐りだすわけではない。
 
賞味期限
→対象はインスタント麺、スナック菓子、レトルト食品などで、定められた保存方法である限り、期待される品質が十分なもの。該当期間を超えてもこれらの品質が保持されていることがある。この期限までは保証するが、当面の間食べる分には特に問題ないというゆるめの基準。
 
上記期限の厳しさやゆるさは、食品の細菌によって来るもの。細菌管理ができてさえいれば、食品の劣化は遅くなる。すなわち、食品中の細菌が、食品自体に悪影響を及ぼすまでの猶予期間が期限になっている。
これらの期限は食品ごとに法律で決められているわけではなく、製造者がガイドラインに沿って設定している。
 
また、細菌には病原性細菌と非病原性細菌に分かれる。
病原性細菌は体内に入ることで増殖したり、人間にとって危険な成分を生産する細菌のこと。
非病原性細菌は人間にとって特に害のない細菌。
 
 
添加物は毒か?
ソーセージなどに入っている亜硝酸ナトリウムは成人男性がたった2gで死に至る可能性がある。なぜそんな毒物が添加物として使われているのか?一言でいえば、それは「消費者のため」である。
亜硝酸ナトリウムはボツリヌス中毒を防ぐために使用されている。ハム、ソーセージなど肉をいったん粉々にしてそれを固める際に、外気などからボツリヌス菌が入り込むと、かなりの確率で人を死に至らせるボツリヌス中毒を引き起こす。何万分の一の確率ではあるが、亜硝酸ナトリウムがなければ、ソーセージを食べて人が死ぬ可能性がある。
 
 
毒性とはどういう意味なのか?
毒というのは、体に対して悪影響を及ぼすものであるという意味。ただ、毒と薬は表裏一体であり、微量でも人間に害をもたらす物質もあるが、量次第では薬になる場合もある。それを踏まえると、基本的に量こそが毒性だと考えるべきである。
毒性を表す数値に、一般的には摂取した半数が死亡するであろう半致死量=LD50という数値がある。
例えば青酸カリの場合 LD50=7mg/kg
体重500gのマウスであれば、7mg×0.5kg=3.5mg 10匹のマウスに3.5gずつ与えると、半数が死ぬ。
体重60kgの大人であれば、7mg×60kg=420mg 青酸カリ420mgで10人中5人が死ぬ可能性がある。
 
食塩にも致死量はある。約3g/kg 
 
ADI=生涯毎日摂取しても大丈夫な量のこと。致死量や毒性量などの緻密な実験結果から、安全な使用量が定められた分量である。毒性の出る最低の値から、さらに安全性を確保するため、100倍にした数値になっている。るまり生涯に渡って毎日摂取しても無害な量として設定されている。
 
 
添加物=食品に添加されるもの
 
添加物は食品衛生法では
・指定添加物
→相応の機関で研究ののち、厚生労働大臣の認可を受けたもの
・既存添加物
 →昔から食用されてきた天然の添加物
・天然香料
→果物などから得られる精油やエッセンス
・一般食物添加物
→荷重、果肉、酒類などのたべもの
に分けられる。
 
 
 
甘味料
グラニュー糖を1としたときの代表的な甘味料とその甘さ
・エリスリトール→0.75倍
・チクロ→30倍
・アステルパーム→180倍
・アセスルファムK→200倍
・サッカリン→300倍
・スクラロース→600倍
 
 
辛味成分
添加物としては「唐辛子パウダー」や「ジンジャーパウダー」、「胡椒」などといった抽出物の形で使われ、科学的に合成されたものが使われることは殆どない
 
 
 
アノ食べ物はなにでできているのか
 
チキンナゲット
→主要な肉を取り去ったあと、骨にまだまだこびりついた肉を、高圧洗浄機のようなもので削ぎ落としたものが材料。鶏肉味の骨のない唐揚げもどき。端材の肉の再利用。
 
 
ソーセージ
→膜に包まれた肉。JAS 規格で等級を見ることでグレードがわかる。
・特定JAS
→塩漬け熟成牛肉豚肉のみ。つなぎゼロ。
・JAS特級
→牛肉豚肉のみ。ゼラチンなどの結着剤でごまかししてない。
・JAS上級
→牛肉、豚肉のみ。デンプンなどの調整剤等が5%以下。
・JAS標準
→牛豚ウサギ鶏アヒルなどの肉。結着剤など10%以下。
・混合ソーセージ
→肉部以外の肝臓腎臓など内臓も入れて可。安い部位に大量の脂身やゼラチンのものも。異様に低価格で異様にジューシーはこの場合がある。
 
 
ミートボール
→格安ミートボールにはマトモな肉はほぼなし。ペットフードに使われるクラスのものも。耳や鼻など可食部以外も。
 
 
ガム
→ガムの木の樹皮から取れるチクルが材料だが、10-25%くらい。ほかはポリイソブチレン、部分水素添加ロジンエステルガムなど。ボンドの主成分も含まれる。ボンドの主成分ではあるが、不純物が含まれていなければ無害。油溶性の成分なので、油に触れると分子の連なりが切れ、分解されて解ける。なので、チョコとガムを一緒に食べると溶ける。
 
 
 
長いので分けます!