92冊目:親指さがし | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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親指さがし
山田悠介
2017/12/30
 
 
こちらも本棚整理。
学生時代に読んだ本の再読。
 
『親指さがし』という、過去にあったバラバラ殺人になぞらえた
都市伝説的な遊びをしてしまったがために、その遊びをしたものは被害者と同じようにバラバラにされて殺されるという話。
 
ホラー映画を小説にしたような感じ。
ただ読むだけでは刺激がなさすぎるというか、ありがちなホラー話。
 
ホラー映画だと思って読めば、特に気にはならないけれど、小説だと思って読んでしまうと稚拙さを感じる。
主人公含め登場人物たちの勘の鈍さとか、スズに取り憑かれて友達を何人も殺した女はなぜか生かしておいて刑務所送りするし、主人公の父親は刑事の設定で関係してくるのかと思えば全く関係もなくただ口うるさいだけだったり、終盤スズと対峙してもなお
「『同じ苦痛…痛み?』一体、何のことだ?」と主人公はのんきなこと言ってるし、映画で俳優の言ったセリフをそのまま書いて
本にしましたというような印象。
 
オチなんてとくに、ありがちなホラー映画。呪いの連鎖は続く、的な。
小説だと思って読むと、すっきりしなくてもやもやするラスト。ただ、映画だと思えばありがちなラスト。
 
 
中高生が読むぶんには書き方も優しくてそれなりに恐くていいのではと思うけれど、この年齢で読むと「ありがち」という感想しかもてなかった。
 
そして個人的に山田悠介は嫌いなので、再読も嫌気指すかと思ったけれど、逆に「こういう本を書く人」として読んだからか最後まで割とスルスル読めた。
ただ、同じジャンルなら確実に山田悠介より乙一を読んだほうがいいと思う。内容的にもねキョロキョロ