七つの黒い夢
乙一 恩田陸 北村薫 誉田哲也
西沢保彦 桜坂洋 岩井志麻子
2017/12/15読了
・この子の絵は未完成(乙一)
特別の能力のある息子、遊馬の扱いに悩む私。
黒い夢というこの本だけど、この作品はどちらかというと明るいような。
乙一さんは好きでいろんな作品を読んでいるけれど、家族の絆とか、絆を感じるお話が多い気がする。
絵から香りがするとか、縞々模様が洗濯で移っちゃうなんて、夢があっていいな~。
・赤い鞠(恩田陸)
自分が生まれる前になくなった祖母と、鞠つきしたよ~って言うけど母親に信じてもらえない話。
若かりし頃の祖母と鞠つきかあ。
自分も昔の祖母とあっていろいろお話してみたいな~。
でも、特にこの話にオチも何もない。鞠つきして帰ってきた話。
・百物語(北村薫)
泊めた女がなかなか寝ないもんだから部屋で百物語をしていくけれど、女が最後に話した話でなんで寝ようとしないのかがわかる…
寝たときには時すでに遅し…黒い夢というタイトルにぴったりな、ゾクッとするようなお話。
・天使のレシート(誉田哲也)
え、いきなり宇宙の話?しかも天使もいきなり切れるしどうしたの?ってなるけど、なるほどね~運命に抗う的な。この話が一番いや~な話かも。
救いはない。運命にも抗えない。天使は死に損。シュタゲのまゆしぃが何度も死んでしまうのを思い出した。
・桟敷がたり(西沢保彦)
読む気が失せてしまった。
飛ばし飛ばし読んだからよくわからず。
ちゃんと読み直してもわけがわからなかった。
・10月はSPAMで満ちている(桜坂洋)
うーん。。
あんまりすきになれないなあ。魚肉ソーセージもそんなみんなこだわる?
誰だってよくない?と思う私はだめだな~読む気がないんだろうなあ。
・哭く姉と嘲笑う弟(岩井志麻子)
なんかいきなり違うジャンルがきたと思った。
端から見たら虚言癖の汚い老人だけど、冒頭で話しているように、姉弟なんだよね?
冒頭の話し方だとなんか若いような感じに思えてしまうけれど、かなり年をとって再会した姉弟の話なんだ…よね?
美しいというか、若干歪んでる姉弟愛。。。たしかに黒い夢と言うか、悪夢みたいな感じ。。。