阪急電車
有川浩
2017/12/12読了
こちらも2度目の読了。
阪急電車で乗り合う乗客たちのお話。
みんながみんなのお話にちょっとずつ絡んでる。
どのお話もじんわりするいいお話だけど、翔子とミサのお話が特に心に響いた。
翔子は本当にかっこいいなあ。いるよね~ほんわりしてるけど寝取るような女。何かあれば泣いて「女」アピール。。。
翔子が、ショウコちゃんに言った、
「あなたみたいな女の子は、きっとこれからいっぱい損をするわ。だけど、見ている人も絶対いるから。あなたのことをカッコいいと思う人もいっぱいいるから。私みたいに」
というセリフは昔の自分を思い出してる感じだった~。
強がってても人間だし普通に傷つくけど、女アピールするような人に先に泣かれたりしたら、こっちが悪者みたいになるし…。
ほんと、損だよな~って思ったことも何度もあった。。。けど、それが自分なんだから、しょうがないなって思って生きることにしたら随分楽になったし、翔子の言うように、見てくれている人は見てくれてた。
どの駅にも、どの人たちにもそれぞれに物語があって、ああ、いいなあこんな電車って思った。
どうしても都内の電車は殺伐としているし、こんなことないな~って思うけれど、もしかしてこういうストーリーが生まれてるのかな!
読んで心があたたまる本だった~