OPEN HOUSE | エムズアソシエイツ施主様ブログ

エムズアソシエイツ施主様ブログ

岐阜の工務店エムズアソシエイツで建てる家づくり。
H様ブログです。

こんばんはプリンです。

 

時が経つのは早いもので、

私たちの家も完成見学会が開催される見通しとなりました。

 

エムズアソシエイツ(以下、エムズさん)から

完成見学会の連絡がきたときは、

 

「もう? ホントに!?」

 

というのが正直な気持ちでしたが、

気がつけばほとんどの家づくりのプロセスを

通り過ぎていました。

 

なんだか急に感慨深いような?

心持ちにもなりかけましたが、

実感のわかない不思議な感じです。

 

実際にまだ完成した家を目にしていないので、

実感がわかないのも当然といえば当然

ではありますけれども。

 

なにはともあれ、

3月16日(土)・17日(日)に

私たちの家の完成見学会が開催されますので、

簡単ではありますが、

今回は完成見学会にあたってのご案内を

させていただければと思います。

 

エムズさんの完成見学会には

たくさん参加させていただき

大変参考にさせていただきましたので、

私たちの家も何かしら

家づくりの参考になりましたら幸いです。

 

●OPEN HOUSEフライヤー(最終修正前ver.)

※内観パースにソファ横のフロアライト、ダイニングのペンダントライトがない最終修正前ver.です。

 

▷ご予約はエムズさんの「イベント情報」から◁

 

これまでのブログでは

家の耐久性にかかわる

見えなくなるところの話しか書いていませんが、

完成見学会では

見えるところの話が大切かと思いますので、

「参考にしていただけるかも?」

というところをいくつかご紹介させていただければと思います。

 

私たちもまだ実物を目にしていませんので、

完全に妄想だけを頼りにしたご案内となりますが、

その点ご了承ください。

 

 

屋外

 

外部収納

私たちはアウトドアの趣味が多いので、

少し大きめの外部収納をつくりました。

外部収納感が出るとよいなーと思い、

スイッチとコンセントに

toolboxの「アメリカンスイッチ」を使いました。

 

●toolboxの「アメリカンスイッチ」

出典:toolbox「アメリカンスイッチ

 

窓のサッシ

窓のサッシについて、

建築家の伊礼さんが

樹脂トリプルはサッシの厚さが……

と言われていました。

(多分、意匠的にはNGということかと)

 

私たちの窓選びは後日書くこととして、

私たちの家はトリプルも使っていますので、

サッシの厚さのご参考になれば。

 

窓は「断熱性」と「日射取得」の文脈で

語られることが多い気がしますが、

伊礼さんが言われているように

「意匠性」もやはり大事ですよね。

 

雨樋・縦樋

「メンテナンス性」と「意匠性」を考えて、

雨樋・縦樋は

エムズさんの標準以外の

タニタのガルバリウムのものにしました。

 

玄関ポーチ

「防蟻」と「意匠性」を考えて、

玄関ポーチはウッドデッキとしました。

 

建築家の中村好文さんがとても好きで

「小屋」的な感じにとても惹かれるので、

「小屋」っぽくなるといいな、と思っています。

(※好文さんの設計される家の玄関ポーチが

     ウッドデッキというわけではありません)

 

玄関灯も

ちょっと「小屋」感

のある位置に取り付けてもらいました。

 

玄関

「断熱性」と「意匠性」を考えて、

玄関ドアはGADELIUSの木製ドアにしました。

 

●スウェーデンドア

出典:GADELIUS「木製玄関ドア スウェーデンドア

 

植栽

植栽については引渡し後に行います。

 

LDKの開口部からは土しか見えませんが、

外を見る際は、

皆様のイマジネーションや妄想を

大いにご活用いただけますと幸いです。

 

 

屋内

 

靴箱

玄関には背が低めの靴箱を造作で作ってもらいます。

エムズさんのモデルハウスの靴箱が素敵だったので、

同じように抽斗を付けてもらいました。

 

天井

「天井と壁をなるべくきれいに残したい」

と思っていたので、

天井を張ったところは全て鏝仕上げでお願いしました。

 

廊下の幅

ほとんど廊下と呼べるようなものはありませんが、

廊下の幅のちょっとした違いが

感覚的には結構違うと感じましたので、

寝室前は芯芯で910mmですが、

玄関からLDKの間は芯芯で1137.5mmとしました。

 

私たちの家は小さな平屋なので、

ちょっとしたスペースには

窮屈さを感じないように寸法を検討しました。

 

寝室

寝室は落ち着ける空間とするため、

天井高を2200mmとしました(他は2300mm)。

 

寝室の寸法は、

ベッドの足元に窮屈さを感じないように

3,185mm×3,185mmの約6畳としています。

 

WIC

二人暮らしの小さな平屋なので、

主な収納はWICに集約しました。

 

各居室に収納をつくらないことで、

できるだけ壁をきれいに残せたらと。

 

WICをどう作るのかは

以下の3パターンで迷いました。

① 天板+パイプハンガーのみ

② 天板+パイプハンガー+フレーム程度の作り込み

③ 天板+パイプハンガー+細かく作り込み

 

ある程度の可変性と

ある程度の整理しやすさを求めて、

②のパターンとしました。

 

●WICの要望図(南面)

※入口は左側になります。

 

●WICの要望図(北面)

※入口は右側になります。

 

ロッカーのような形とし、

下段は無印良品の収納ケースが

2列できれいに収まるサイズとしました。

 

●無印良品の収納ケース

出典:無印良品「ポリプロピレン収納ケース・横ワイド(約幅55×奥行44.5cm)

 

無印良品の収納ケースは、

幅(約55cm)と奥行き(約44.5cm)は同じで、

高さが18cm、24cm、30cmの3種類あります。

 

そのため、

18cm×4段=72cm

24cm×3段=72cm

18cm+24cm+30cm=72cm

と組み合わせることができます。

 

WICの寸法は、

良い寸法とされている幅1,820mmとしました。

(※ウォークスルーなら幅2,275mmが良い寸法のようです)

 

スロップシンク

TOTOのSK507、SK510、SK106、

サンワカンパニーのアルコ、フッカ、アクレッタ、

その他いろいろなものを検討しました。

 

ショールームも見に行った上で、

妻のゼリーさんが悩みに悩んだ結果、

サンワカンパニーの「アクレッタ」に決めました。

 

●サンワカンパニーの「アクレッタ」

出典:サンワカンパニー「アクレッタ

 

水栓は画像のような壁付のものに……

と思っていましたが、

スロップシンクなので

実用性重視でカクダイの水栓にしました。

(なかなかな存在感です)

 

外物干し

「物干し竿」と「物干し竿受け」

を使わない方法を求めて、

セイコーステンレスの

物干しハンガーパイプ HOSSII」(ブラック艶消し)

をランドリールーム外の

軒天に取り付ける形としました。

 

照明

作業がメインとなる場所には

天井や壁に照明を付けましたが、

心地よく過ごすための場所には

天井や壁にあまり照明を付けませんでした。

 

後からフロアライト、

テーブルライト等を置くことにしています。

 

これらの照明は、

コンセントでのON /OFFを

スイッチでコントロールできるようにしていただいています。

 

寝室については、

スイッチだけでなく、

スイッチボット等のスマートプラグを使用し、

スマホでON /OFFできるようにする予定です。

 

プライバシー

二人暮らしなので

プライベートもパブリックもそんなに気にしなくても?

とも思いましたが、

二人ともワンルーム的な間取りよりも

居室間に距離感のある間取りのほうが

自分たちには合っているなーと思っていました。

 

各居室を落ち着いたスペースとしたかったので、

WICなどの非居室を間に挟むことで、

廊下を最小限にしながら

居室同士が隣り合わない間取りにしていただいています。

 

温熱環境

プライベートとパブリックを分けた結果、

比較的居室を隔てた間取りとなったため、

最初は、

 

「温熱環境どうする?」

「どうする??」

「どーする???」

 

となりましたが、

 

「温熱のために生活があるんじゃねぇ、

 生活のために温熱があるんだ」

 

「エアコン1台だけが最適解ですか?」

 

ということで、

エアコン2台で空調する設計となりました。

(冬の暖房に関しては、

 2台に分散させたほうが

 高効率で運転できる場合もあるようですので)

 

換気・空調

換気システムは、

日本住環境株式会社(以下、NJKさん)の

「ルフロ400」(第三種ダクト式)です。

 

担当設計士さんに無理を言って、

NJKさんと打ち合わせをさせていただきました。

 

●ルフロ400

出典:日本住環境株式会社「ルフロ400本体(LFB-400DC-V)

 

事前に作成した

換気・空調計画の資料をもとに、

NJKさんと打ち合わせをして

給気口と排気口の位置、

エアコンの位置を決定しました。

 

換気の空気の流れと

エアコンで空調した空気の流れが

ほぼ一致する形となるようにしています。

(個室のみ逆行するため、

 エアパスファンを設置しています)

 

採光

平屋は中心が暗くなりがちですが、

漏水リスクを減らすため

トップライト(天窓)は付けたくありませんでした。

 

そのため、

パブリック/プライベートを分ける計画と合わせて

WICなどの非居室をセンターラインに

配置する間取りとなりました。

 

ちょっと話が逸れますが、

先日「ポトフ 美食家と料理人」という

トラン・アン・ユン監督の映画を観ました。

 

おそらくライティングなしで

撮影された映画だったと思うのですが、

この映画を観ていて、

「暗いというのは、悪いものでもない」

と思いました。

家中が明るいというのは味気ないというか。

 

暗いからこそ光の美しさが際立つのだな、

という当たり前のことを

映画を観ながらあらためて感じました。

(そして……

 おいくつになっても

 ジュリエット・ビノシュは美しい)

 

視線の抜け

まず最も良い場所に大きな開口を設けてあります。

 

ソファ、ダイニングテーブル、キッチンから、

この開口を通して

外に視線が抜けるような配置になっています。

 

また、

玄関とLDKの間にある2枚の引き戸を引き込むと、

玄関からLDKの開口まで

一直線に視線が抜ける空間ができるようにしました。

 

植栽後は、

開口の向こう側に良い感じに植栽が見えればいいな、

と思っています。

 

そのほか、

私たちの家は小さいので

ところどころに

ちょっとした視線と光の抜けを設けてあります。

 

落ち着ける居場所

先日、

長崎のフルマークハウスさんが書かれた

おおよその「ちょうどいい広さの感覚」

についての文章を読ませていただきました。

 

リビング、ダイニング、キッチン、寝室などについて、

具体的な帖数を挙げられていました。

 

みなさんそうかもしれませんが、

本当にこの間取りの広さで大丈夫かな、

という気持ちが心のどこかにはありましたので、

偶然にも、

フルマークハウスさんの挙げられていた帖数が、

私たちの小さな家とほぼ同じだったこともあり、

少しほっとした気持ちになりました。

 

「ちょうどいい広さの感覚」については、

居場所の「かたち」が考えられていれば、

小さくても居心地の良い空間ができる、

ということかと理解しました。

 

さかしまにいえば、

居場所の「かたち」が考えられていなければ、

ただ広い空間を確保しても居心地の良い空間はできない、

ということかと。

 

「居心地の良さ」に基準はないので、

結局は各個人の主観に帰するのだとは思いますけれども。

 

私たちは、

お酒を飲んだり

読書をしたり

映画を観たり

釣りの仕掛けをつくったり

俳句を詠んだり

書きものをしたり

などなど、

座ったり、寝転がったりする場所が

居心地の良い空間となるとよいな、と思い、

以下のような感じで考えました。

 

ソファ

冬、日射取得をしているときに、

直接日差しが当たらない場所。

かつ、背後が壁となる落ち着く場所。

2100mm程度のソファが置けること。

大前提となる条件としては、

一番良い開口部から外の景色を見られること。

ソファの前には

プロジェクターで映画を見られる程度のほどよい壁。

 

ダイニングテーブル

外の景色を楽しみながら、

食事やお酒が楽しめる場所。

座り心地の良いチェアも大切。

 

キッチン

美味しいお酒は美味しい料理から。

ということで、

料理を楽しむにあたって、

少し目線を上げれば

一番良い開口部から外の景色を見られる場所。

 

リビングデスク

完全に閉じることなく、

半ばクローズな落ち着ける空間。

近くには使いやすい収納棚。

LDKにいる妻のゼリーさんと

会話ができるような位置関係。

 

その他

家のあちこちで読書が楽しめるように、

個室のハンモックorロッキングチェア、

ウッドデッキのハンモック、

寝室のベッドなどが、

居心地の良い寸法の中にあるように。

また、そこから見える景色等が心地よいように。

 

 

私たちの家の各部屋は

広くはない帖数ですが、

居心地の良いスペースを確保できるように

設計していただけたと思っています。

 

特にLDKのプランニングが

私たちにとっては秀逸でした。

 

一般的には、やや横長のLDKがあるとしたら

キッチンを短辺方向に配置することで

ダイニングとリビングを少しでも広く

オープンなスペースとして確保する、

という考え方になることが多いと思います。

 

そこを敢えて、

長辺方向にキッチンを配置する

というプランニングのおかげで、

私たちにとっては

心地よい空間が確保できる

間取りプランとしていただけました。

 

私たちはいつも要望がとても多く、

手間をおかけしてばかりで

本当に申し訳なかったですが、

担当設計士さんには本当に感謝しています。

 

エムズさんの考える

居心地の良い空間については、

以下の動画の1:48あたりから。

(※出演されているのは、

     私たちの担当設計士さんではありませんが、

    出演されている設計士さんにも

    完成見学会でエムズさんの家づくりについて

    色々教えていただくなど、

    大変お世話になりました)

 

出典:エムズアソシエイツ「設計担当者が絶対しない  後悔する間取り5選」YouTube

 

 

中間領域

 

ウッドデッキ

内と外をつなぐ中間領域は、

私たちの家の場合はLDK前のウッドデッキです。

 

植栽後は緑を間近に感じながら、

ウッドデッキに椅子を出したり

軒天の金具にハンモックを吊るしたりして、

ゆったり過ごせたらいいなーと考えています。

 

そのため、

幅は1,820mmとしていただきました。

 

軒天も日射取得を最優先にするのではなく、

ウッドデッキの心地よさ

(と妻のゼリーさんのハンモック)のために、

ほどよく出していただいています。

 

 

最後に

 

いつものことではありますが、

「簡単に」と書き始めながら、

なんだかんだと長くなってしまいました。

 

細かなことは、

後日またブログで書けたらと思います。

 

普通の小さな平屋ではありますが、

よろしければご覧ください。

 

▷ご予約はエムズさんの「イベント情報」から◁

 

最後になりますが、

私たちの完成見学会会場近辺のご案内を。

 

近くには、

「冷やしたぬき」で有名な「更科」さんや、

伊藤豊雄さん設計の「メディアコスモス」などがあります。

(更科さんは、お昼はとても混みますが回転は結構早いです)

 

よろしければお立ち寄りください。

 

今回は以上になります。