防蟻について考える | エムズアソシエイツ施主様ブログ

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岐阜の工務店エムズアソシエイツで建てる家づくり。
H様ブログです。

こんばんはプリンです。

 

仕事が忙しいからなのか

春が近づいてきているからなのか。

ここ2週間ほどは

ブログを書こうとMacBookを開くと

5分以内には寝てしまっています。

 

今日はブログを書く!

という強い決意でおりますが

果たしてブログを無事書けるのか?

 

とか書いているうちにも欠伸がひとつ。。。

 

寝てしまわないうちに書き進めたいと思います。

 

私たちの家づくりは現在、

外構打合せも終わり

気がつけば引き渡しまで

あと1ヶ月とちょっと、

というところまできています。

 

家の進捗状況とは裏腹に

ブログはいまだ家の耐久性の話ですが……

 

このペースでいくと

外構の話とかブログで書くのは

引き渡しの1年後くらいになるのでは?

という感じではありますが、

物事には順序があるということで。

 

今回は家の耐久性に関する項目として

「耐震」

「腐朽対策/結露対策」

「腐朽対策/漏水対策」

につづいて「防蟻」の話になります。

 

「防蟻」について重要と考えたことは、

優先順位の高い順に以下の3つになります。

 

 Step1.  まず、シロアリの侵入を防ぐこと

 Step2.  次に、シロアリの侵入を早期に発見すること

 Step3.  最後に、侵入された場合の被害を軽減すること

 

今回はこの3点+αについて書いていきたいと思います。

 

が、その前に。

前提条件を2つ。

 

1つ目は、床下の断熱方法について。

床下の断熱方法は主に以下の3種類があります。

 ・床断熱

 ・基礎内断熱

 ・基礎外断熱

 

上から順に防蟻には有利となりますが、

今回は私たちの家の基礎である

「基礎内断熱」が前提の話になります。

 

2つ目は、シロアリの種類について。

現在、日本で考えるべきシロアリは、

以下の3種だと思います。

 ・イエシロアリ

 ・ヤマトシロアリ

 ・アメリカカンザイシロアリ

 

アメリカカンザイシロアリについては、

防蟻の考え方が他とは異なる部分がありますので、

基本的には「イエシロアリ」「ヤマトシロアリ」

の2種類が前提の話となります。

 

では、順番に。

 

 

Step1.  シロアリの侵入を防ぐこと

 

まず何はともあれ

シロアリに侵入されないことが一番!

ということで。

 

侵入を防ぐためには、

どこから侵入してくるのかを

把握する必要があると考えました。

 

シロアリは基本的に下からやってくるため、

ベタ基礎の基礎内断熱の場合、

主な侵入経路は以下のような場所になると思いました。

 

 ①基礎の打ち継ぎ部分

 

 ②基礎を貫通するスラブ面の水抜き穴

 

 ③基礎を貫通する給水管・排水管・水抜き穴と

  基礎コンクリートの間の隙間

 

 ④基礎外周を伝って土台へ

 

 ⑤玄関・勝手口・タイルデッキ

 

以下、一つ一つ見ていきたいと思います。

 

①基礎の打ち継ぎ部分

基礎はスラブと立ち上がりを

2回に分けて打設する場合が多いと思いますが、

その打ち継ぎ部分から侵入されるリスクがあるようです。

(特に打ち継ぎ部分にあるセパレーター部分や水抜き穴)

 

●基礎2回打設の打ち継ぎ部分

※相変わらずの雑な図ですみません……(以下、同)

 

以前住んでいたアパートの近くで

ハウスメーカーが建売住宅を

数棟まとめて建てている現場があり、

基礎の打ち継ぎ部分を目にする機会がありました。

 

その打ち継ぎ部分が非常に荒々しかったので、

これは怖いな〜と思ったことがあります。

 

2回打設でも、施工によっては

限りなくリスクを減らすことができると思いますが、

この「打ち継ぎ部分」に関しては、

基礎のスラブと立ち上がりを1回で打設してしまう

「基礎一体打ち」であれば隙間はゼロとなり、

不安もゼロになります。

 

●基礎1回打設

 

エムズアソシエイツ(以下、エムズさん)では、

まさにこの「基礎一体打ち」で基礎をつくられており、

万全なのでは! と思いました。

防蟻において、このメリットはとても大きいと思いました。

 

②基礎を貫通するスラブ面の水抜き穴

基礎2回打設の場合、

打ち継ぎ部分に水抜き穴がつくられることもある

と思いますが、

基礎1回打設の場合、

基礎のスラブ面に水抜き穴がつくられることが

多いのではないでしょうか。

 

スラブ面の水抜き穴の対策としては、

次の2択になるのかなと考えました。

 

 ① シロアリを防ぐことができる

   JOTOさんの「水抜栓」

   などを使用する。

 

 ② 排水ができなくなりますが

   水抜き穴をそもそもつくらない。

   もしくは、後で埋めてしまう。

 

エムズさんの場合、

JOTOさんの「水抜栓」を使用されていますので、

水抜き穴の対策についても安心だと思いました。

(②は防蟻上メリットが大きいですが、

 排水ができなくなるといった

 防蟻以外のデメリットもあるので

 考え方しだいでしょうか……)

 

●JOTOの「水抜栓」

出典:城東テクノ株式会社「水抜栓:基礎工事部材

 

③基礎を貫通する給水管・排水管・水抜き穴と基礎コンクリートの間の隙間

これらについては、

管や穴と基礎コンクリートの間を

防蟻性のあるコーキングやパテで

しっかり埋めてもらうことが

大切ではないかと考えました。

 

エムズさんでは

防蟻コーキングをされているということなので、

こうした部分も安心だと思いました。

 

④基礎外周を伝って土台へ

基礎外周からのシロアリの侵入を防ぐためには、

基礎外断熱の場合なら、

蟻返し付き気密パッキンを使用することなどが

選択肢としてはあると思います。

 

が、

基礎内断熱の場合には

蟻道ですぐに分かることから、

基礎外周については

「Step2.  シロアリの侵入を早期に発見すること」

で対策すればOKと考えました。

 

ただし、

基礎に化粧モルタルなどをしてしまうと、

化粧モルタルと基礎の間の隙間が

シロアリの侵入経路となってしまうため、

これは避けるべきだと思いました。

 

●化粧モルタルをした場合のシロアリ侵入リスク

 

侵入させないためには、

「侵入経路をつくってしまわないこと」

も大切だと思ったしだいです。

 

ちなみに、

エムズさんの場合は「基礎1回打設」である上に、

きれいな状態で「基礎打ち放し」なので、

見た目のきれいさだけでなく、

防蟻的にも優れていると思いました。

 

また、エムズさんの場合、

基礎と土台の間には

コーキングもされていると思いますので、

こうしたところも安心できると思いました。

 

⑤玄関・勝手口・タイルデッキ

実務者さんなどの情報発信によると、

お風呂がユニットバス化して以降、

シロアリ侵入経路の第一位は「玄関」のようです。

 

これについては、

「玄関の土間下が埋め戻し土で外とつながっている場合」

「玄関ポーチから土間下までコンクリートがつながっている場合」

などが特に危ないようです。

 

そのため、

玄関ドアの下までを基礎一体打ちにしてもらい、

一体打ち基礎でキッチリ外と内を分断することで、

シロアリの侵入リスクを下げることができると思いました。

 

エムズさんの場合は

玄関まで基礎一体打ちですので、

まずこうしたリスクは回避できると思いました。

 

また、エムズさんは玄関まわりについても

防蟻コーキングをされているので、

こうしたところも安心できると思いました。

 

 

Step2.  侵入を早期発見する

 

上述したように、

まずは「侵入を防ぐ」ことが大事だと考えました。

 

しかし、

リスクをできるだけ減らすことはできても、

100%シャットアウトするというのは難しいと思います。

 

そこで次に大事になるのが、

「侵入を早期発見すること」だと考えました。

 

シロアリは風や光が苦手なので、

蟻道をつくって侵入を試みます。

そのため、早期発見するためには、

「蟻道を発見しやすい環境を整えること」

が大切になると考えました。

 

基礎内断熱の場合の注意点としては、

基礎内部に侵入された場合、

基礎内側に設置された断熱材の中から行かれると

蟻道の発見が難しくなるため、

ここが一番の悩みどころになると思いました。

 

そのため、

それぞれの侵入経路について、

以下のように考えました。

 

①基礎の打ち継ぎ部分

基礎一体打ちにすることで、

ここに関しては考えなくてよいと思いました。

 

②基礎を貫通するスラブ面の水抜き穴

ここは床下に潜って目視点検することで、と考えました。

 

③基礎を貫通する給水管・排水管・水抜き穴と基礎コンクリートの隙間

水抜き穴については

上記②と併せての目視点検で、と考えました。

 

問題となってくるのは、

給水管・排水管についてです。

 

基礎内断熱の場合、

給水管と排水管を地中で抜く場合には、

基礎内側のスラブ面にスカート状に敷設された

断熱材を貫通する形となっていることが多いように思います。

(長期優良住宅の認定を受ける場合、

 配管のメンテナンス性から

 基礎底盤から下に管を抜くことはできませんので、

 図のような基礎立ち上がり付近で

 斜めに管を抜く形になることが多いと思われます)

 

●給水管や排水管の基礎からの抜き方(地中)

 

このパターンの場合、

万が一基礎内側に侵入されると、

断熱材の下を通って構造材へと行かれてしまうため

目視での発見が非常に難しくなります。

 

念のため断っておきますと、

給水管と排水管のまわりにしっかりと

防蟻コーキング等をしておくことで

この侵入リスクは非常に低いのではないかと思います。

 

ただし、

何かの不運で万が一ここから基礎内部に侵入されると、

断熱材を剥がさない限り目視点検ができないため、

非常にやっかいだと思いました。

 

そのため、

「リスクを下げるためにできることをやっておく」

という意味では、

多少見た目は悪くなったとしても、

地上の基礎立ち上がりの高い位置から

給水管と排水管を抜いてもらうことで、

基礎外周部の目視点検ができるようにしたいと考えました。

 

●給水管や排水管の基礎からの抜き方(地上)

 

地上で給水管や排水管を抜いておくと、

基礎外周部で容易に目視点検することが可能となります。

 

給水管や排水管を地中で抜くメリットは、

寒冷地であれば凍結防止のため、

それ以外であれば見た目のきれいさのため、

というのが大きなところだと思います。

 

岐阜市は寒冷地ではないため、

見た目より防蟻優先であれば、

給水管や排水管を基礎立ち上がりのなるべく高い位置で抜く、

というのは早期発見には非常に有効だと思いました。

 

というわけで、

私たちの場合は、

給水管と排水管は基礎立ち上がりの高い位置(地上)

から抜いてもらうように依頼しました。

 

が、しかし!

 

出来上がった基礎をみると、

排水管は依頼どおりですが、

なぜか給水管が地中で抜かれているという状態に……。

 

依頼と施工内容が異なっているので

エムズさんに確認したところ、

担当者さんと認識が食い違っていました。

最終確認とかってホント必要ですよね……

 

私たちとしては悲劇的な出来事でしたので、

「基礎を壊してやり直し?」とまで思い詰めましたが、

さすがにそれも……と思い、

エムズさんと話し合って、

以下のような対応で前を向くこととしました。

 

・隙間などにはホウ酸入りボレイトフィラーのパテ充填+防蟻コーキングを行う。

・断熱材はいざというときに、はがして点検できるようにしておく。

(松尾設計室の松尾さんは、基礎内断熱の上部を取り外して点検できるようにすることを推奨されていたように思います)

・床下点検口が給水管の基礎貫通部から遠かったため、すぐ上にも点検口を設けていつでも確認できるようにする。

・給水管が基礎から抜けている位置は本来地中となる位置だが、基礎外側の給水管まわりを目視点検できる仕様にする。

・給水管のある一区画のみ、基礎内側に蟻返しを設置する。

 

エムズさんの施工に関しては

本当に信頼してお願いしていますので、

これまでの施工において

この1点だけが残念だったところです。

 

ただし、この件については、

エムズさんには誠意をもって対応していただいており、

なるべくこちらの目的を達せられる形で

施工を進めていただいています。

 

トラブルがあったときほど

その会社の本質が見えると思うのですが、

エムズさんの対応は誠実でした。

 

そもそもミスを起こさないことが大切ですし、

私たちは非常に痛い思いをしましたので、

誠実に対応していただけたらそれでOK

というわけではありませんが、

これからエムズさんに依頼する方たちにとっては、

エムズさんの人柄? 会社柄?

が分かるエピソードなのではないかと思い、

書かせていただきました。

 

④基礎外周を伝って土台へ

これについては前述したように、

基礎外周部の立ち上がりに蟻道ができているかどうか

の目視点検でわかるので、

早期発見については特段支障ないと思いました。

 

注意すべき点としては、

エコキュートや物置などを家の外に設置する際、

基礎立ち上がりの目視点検の妨げにならないようにしておく、

ということくらいかと思います。

 

⑤玄関・勝手口・タイルデッキ

玄関・勝手口・タイルデッキについては、

一般的には基礎立ち上がりに付ける形で

後からつくることが多いと思います。

 

この場合、

前述した化粧モルタルと同じ理屈で、

基礎外周に外付けで玄関ポーチ等をつくると、

その隙間がシロアリの侵入経路になり得るようです。

 

●玄関ポーチ等のシロアリ侵入リスク

 

念のため断っておきますと、

玄関まわりや基礎と土台の間にしっかりと

防蟻コーキング等をしておくことで

この侵入リスクは非常に低いのではないかと思います。

 

ただし、

何かの不運で万が一ここから侵入された場合には

早期発見が難しくなりますので、

こちらも非常にやっかいだと思いました。

 

そのため、

「リスクを下げるためにできることをやっておく」

という意味では次のような方法があると思いました。

 

 ① 基礎一体打ちの際、

   玄関ポーチ・勝手口・タイルデッキも

   一体打ちでつくってしまうことで、

   侵入経路をつくらない。

 

 ② 玄関ポーチ・勝手口・タイルデッキと

   基礎との間に隙間をつくったり

   基礎天端との間に段差をつくったりすることで

   目視点検できるようにする。

 

●玄関ポーチ等と基礎の間に隙間をつくる

 

●玄関ポーチ等と基礎天端との間に段差をつくる

 

 ③ 上記②と近いですが、

   玄関ポーチ等をウッドデッキとすることで

   目視点検できるようにする。

 

●玄関ポーチ等をウッドデッキとする

 

私たちは家の雰囲気を

「小屋」的な感じにしたいということもあって、

脚を基礎外周部から離して設置してもらう形で

玄関ポーチはウッドデッキとしました。

(LDKの前のデッキはウッドデッキとし、

 勝手口はつくりませんでした)

 

もちろん、デッキ自体についていえば、

タイルデッキは蟻害を受けませんし、

ウッドデッキは蟻害を受けるリスクがありますが、

「建物への侵入リスクを少しでも減らす」

「建物への侵入を早期発見する確率を少しでも高める」

という目的を達成するために、

素材ごとにより良い形を検討することが重要かと思いました。

 

*2024年3月7日追記*

書き忘れていたことを1点と追記を1点。

 

上記の「玄関ポーチ等と基礎の間に隙間をつくる」

に近い形になりますが、

基礎立ち上がりと玄関ポーチ等の間に

隙間をつくる(縁切りする)形も有効かと思います。

 

●玄関ポーチ等と基礎を縁切りする

 

いわゆるスーパー工務店さんの

ルームツアーを見ていると

玄関ポーチ等と基礎立ち上がりが

縁切りされている家もちらほら見かけるように思います。

(動画中では特に説明がないこともありますが)

 

また、

2024年2月発行の

「ベタ基礎が危ない!」『建築知識ビルダーズ』No.56では、

そもそも配管が基礎を貫通しない形

(基礎天端と床の間に配管する形)

が紹介されており、

耐震性・防蟻ともにメリットがあるように思いましたので、

気になる方は読まれてみては、と思います。

(「ベタ基礎が危ない!」というタイトルは、

 西方里見『外断熱が危ない!』(エクスナレッジ、2002年)

 を彷彿させるタイトルですが、意図的なのでしょうか?)

*追記終わり*

 

最近のエムズさんのOB施主様でいうと、

ブログを書かれていた「ししまるさん」が

 ・高基礎

 ・給水管・排水管を基礎立ち上がりの高い位置から抜く

 ・玄関はウッドデッキ

という仕様にされていたと思います。

防蟻についてとてもこだわられたのだな、

と思いましたし、

こうしたOB施主様がいるのは、

後進としてはとてもありがたいことだと思います。

 

 

Step3.  侵入された場合の被害を軽減する

 

最後に、

最後の砦(?)として、

万が一侵入された場合には

被害を最小限におさえるために、

構造材には防蟻性の高い処理をしておくこと

が必要と考えました。

 

具体的には、

防蟻の効果が永続するように、

以下のいずれかの方法をとるのがよいのでは、

と考えました。

 

 ① 緑の柱(※1)を使用する

 

 ② 蟻害が発生しにくいとされている

   「ヒバ」「ヒノキ」「クリ」

   などの樹種を使用した上で、

   ホウ酸(※2)で処理をする

 

エムズさんについては、

全棟「ヒノキ+ホウ酸処理」ですので、

このあたりも安心だと思いました。

 

 

その他

 

基礎外断熱

防蟻の観点から、

「基礎外断熱は絶対にダメ」

と言われていることが多いと思いますが、

適切な施工をすれば基礎外断熱でもOK

という話もちらほら見かけるように思います。

 

これについては実際にどうなのか気になるところです。

 

ただ、一般論としては、

やはり基礎内断熱を選択するのが無難なのかなーと思いました。

 

床断熱

床断熱については、

「防蟻という点」

「冷暖房する容積が少なくなる点」

などにおいて

基礎断熱よりも優れていると思います。

 

私たちの場合は、

 ・床下エアコンを使わない

 ・床下空間を利用した第一種全熱交換型換気を使わない

と決めた時点で、

床下空間を活用することはなくなったため、

「床断熱のほうが?」とも思いましたが、

点検のために床下にもぐるにあたっては

「床断熱より基礎断熱のほうがきれいで安心かも?」

というひよった理由と、

エムズさんの場合は基礎一体打ちであるため

防蟻については安心できるという理由で

基礎内断熱でいこうと思いました。

 

アメリカカンザイシロアリ

「アメリカカンザイシロアリ」については、

「イエシロアリ」「ヤマトシロアリ」と違って

空を飛んでやってくるので、

そもそもの防蟻の考え方が異なるように思いました。

 

リスクは確率の問題だと思いますので、

私たちは家中の構造材を防蟻処理する

といったことまではしませんでした。

 

「アメリカカンザイシロアリ」の被害は、

現時点ではまだ局所的なようですので、

自分たちの建設地においてリスクが高いのかどうかを

工務店さんとも相談して考えていく必要があるのではないかな、

と思います。

 

また、輸入家具に潜んでやってくるらしいので、

輸入家具を購入する際には注意が必要だと思いました。

 

 

最後に

 

防蟻については、

細かなことまで考えていくと、

悩ましい部分も多く出てきますが、

どう考えるのかは人それぞれだと思います。

 

2024年現在建てられている家であれば、

防蟻のことなんて気にしなかったとしても

結果的にシロアリなんてやってこなかった

というケースも多いのでは、と思います。

(エムズさんの家であればなおさらだと思います)

 

私たちは「耐久性」に関する項目として

「防蟻」についても重要視していたため、

リスクを少しでも減らせればと考え、

上記のように一つ一つ検討しました。

 

※防蟻についても様々な考え方があると思います。

  今回の防蟻の話についても、

  私たちが調べた上での個人的な考えになります。

 

今回は以上になります。

 

【用語解説、的なもの】

※1 緑の柱

ハウスガードさんの商品。「加圧注入処理」という方法で、圧力をかけて木材に薬剤を浸透させた「腐らない」「シロアリに食べられない」木材、らしい。

 

※2 ホウ酸

農薬系の防蟻剤は効果が5年程度であるのに対して、効果に永続性がある点、農薬系に比べて人体への影響がない点においてメリットがある、らしい。デメリットとしては水に溶けて流れてしまう点が挙げられる。そのため、ホウ酸の防蟻剤で処理した構造材は「濡らさないこと」がとても大切になる、らしい。

(この点でも、土台伏せから上棟までしっかり養生していただけるエムズさんの施工は安心感ありますよね)

 

【参考文献】

◉住まいの屋根換気壁通気研究会編『住まいの耐久性 大百科事典Ⅰ』カナリアコミュニケーションズ、2019年

◉住まいの屋根換気壁通気研究会編『住まいの耐久性 大百科事典Ⅱ』カナリアコミュニケーションズ、2021年

 

◉松尾和也『エコハウス超入門』新建新聞社、2020年

 

◉オーブルデザインさんのブログ「ホーム > 生物劣化 > しろあり」:https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/category/生物劣化/しろあり/