こんばんはプリンです。
最近、YouTubeやSNSなどで様々な「間取り」を見ることがあったのですが、その際に思うことがありました。
それは、「結構、複雑な形が多い!」ということです。
建築家の飯塚豊さんは、「間取り」や「家の形」の考え方について、著書の中で以下のように書かれています(※1、※2)。
・まずは屋根から考える。
・豆腐を一丁用意して、その豆腐を変形させる(凸凹させる)チャンスは1回まで!(多くても2回まで)
その理由としては、「間取りから考え、間取りに合わせて壁や屋根を考えるとバランスの悪い建物が出来上がってしまうから」といった趣旨のことを書かれています。
私たちは「耐震性」「耐久性」「断熱性」「意匠性」などの観点から、「切妻屋根がきれいにかかる四角形の家」が良いと考えていたので、四角形に収まるように間取りを考えました。
飯塚さんの書籍などを読んで、私たちはそれが基本的な考え方だと思っていたのですが、今回、YouTubeやSNSなどの間取りを見ていて、世の中には、なかなかに複雑な形(と間取り)の家もあり、価値観は実に多様だと感じました。
YouTubeでは「間取り添削」などの動画もあったりしますが、添削された結果の間取りは、複雑な形ではなかったとしても、家づくりの中で私たちが学んだ間取りの考え方とは随分と異なるものも多く見られました。
以上のようなことから、「家の形」や「間取り」に関する世の中の価値観は多様だと感じるとともに、結局は「自分たちが何を良いと考えるのか」「どのような考え方に寄って立つのか」ということが大切なのかな、と思いました。
思い返せば、間取りを考えるにあたって、私たちはWEB上の情報はほとんど見ずに、飯塚豊さん、伊礼智さん、中村好文さん、宮脇檀さんなどの書籍や『建築知識ビルダーズ』から間取りの考え方を学びましたが、結果として、私たちにはそれが合っていたように思います。
私たちの家を建てていただいたエムズアソシエイツ(以下、エムズさん)は、「屋根がきれいにかかっている家」を建てられていて、「四角形をベースとしたシンプルな形に収まる間取り」で設計をされているので、そんなところも私たちはとても良いと感じました。
エムズさんは、建築家の故・秋山東一先生の設計道場で設計を学ばれたりもしていますので、そうした設計思想であるのは当然といえば当然なのだとは思いますけれども。
依頼先選びにあたって、色々な会社の建てられている家や間取りプランを見るときには、その家やプランの背景にどのような設計思想があるのかといったところも、依頼先の設計力を推し量る上では大切な視点なのかもしれないな、と思ったりしました。
特に、今回、YouTubeやSNSなどで様々な、それはもう本当に様々な間取りプランを見てそれを強く感じました。
世の中には「凸凹させるのが格好良い」という価値観もあるようですので、繰り返しにはなってしまいますが、あくまで、「自分たちが何を良いと考えるのか」「どのような考え方に寄って立つのか」という価値観の問題にはなってしまうと思うのですが。
今回、YouTubeやSNSなどを見ていて、間取りプランから見えてくる設計力(設計思想)というのは、依頼先選びのポイントとして大切なのではないかと思ったので、今回はそんな話を書いてみました。
※カバー画像には、エムズさんの打ち合わせ棟の写真を使用させていただきました。今回のテーマにピッタリの建物だったのでちょうどよいと思い使用させていただいたのですが、エムズさん、まずかったらご連絡ください。
【出典】
※1 飯塚豊『ぜんぶ絵でわかる①木造住宅』エクスナレッジ、第1章、2022年
※2 飯塚豊『間取りの方程式』エクスナレッジ、pp.32〜35、pp.40〜41、2014年


