【紙をつくる】杉原紙の里へ! | 共明塾 × キッズアース播磨町校

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1970年から兵庫県加古郡・加古川地域て信頼と実績を積み重ねてきた共明塾。
2007年からは東大卒講師を迎え、2017年からはキッズアースと提携し、小学生向けの科学実験教室を始めました。
共明塾はこれからも学ぶ楽しさを発信していきます。

「杉原紙」という和紙があります。

 

かつては献上品や贈答用にも使われた、上質の和紙です。

「杉原紙」の名は全国に広がり、各地の名を冠した「杉原紙」が流通していました。

 

そのルーツとなったのが、現在の兵庫県多可町。

ここには「杉原紙の里」があります。

 

6月の紙漉き体験を前に、ここにお伺いして話を聞いてきました。

 


和紙の原料は「ミツマタ」「コウゾ」「ガンピ」ですが、

「杉原紙」は主に「コウゾ」を原料としています。

 

 

「コウゾ」はクワ科の植物。

冬場に樹皮を剥ぐために伐りますが、左端の写真のように、春になると新芽が伸びてきて、また冬に伐れるようになるそうです。

真ん中の写真は、2~3年伐らずにおいたもの。

そうすると、右端のように花も咲かせるそうです。

 

ただ、このコウゾの新芽をシカが食べてしまうそうで、そうなるとコウゾが育たなくなってしまうとのことでした。

 


 

さて、このコウゾを伐って、煮て、皮を剥ぎ、茶色い部分も取って、

樹皮と白木の間の白い部分だけを集め、冬の水にさらし、乾燥させます。

 

これをさらに煮て、

 

撹拌して、

トロロアオイの液と混ぜて、紙漉きへと進んでいきます。

 

上の写真の紙の束は厚く見えますが、これは、薄い和紙が何枚も重なったもの。

材料によって、また漉き込む厚さによっても、様々な和紙が流通していました。

 

 

もっと詳しい和紙の歴史の勉強や、紙漉き体験、和紙の購入は、隣の「寿岳文庫」で出来ますよ。

また、川を挟んだ対岸には、道の駅 杉原紙の里 多可もあり、美味しい料理を頂くことも出来ます。

 

 

何より、静かな山の空気に抱かれて、澄んだ川のせせらぎを聞きながら過ごす時間が、心と身体をリフレッシュさせてくれました。

 


さて、キッズアース播磨町校でも、6月に紙漉き体験をやりますよ!

実験教室として、顕微鏡・マイクロスコープで紙の繊維も見てみます。

 

既に申込は満員のため終了していますが、ご要望あれば、出張体験もしますので、お気軽にお問合せください。