【古典入門】前と後ろと上方落語 | 共明塾 × キッズアース播磨町校

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1970年から兵庫県加古郡・加古川地域て信頼と実績を積み重ねてきた共明塾。
2007年からは東大卒講師を迎え、2017年からはキッズアースと提携し、小学生向けの科学実験教室を始めました。
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先日の「鉄をつくる」お話で、「備前長船」という地名が出てきました。

この「備前」の近くには、「備中」「備後」という地名もあります。

 

日本の古い地名の地図を見ると、「越前」「越中」「越後」、

筑前」「筑後」など、「」「」「」がつく地名がいくつかあります。

 

 

 

 

この「前・中・後」は、当時の中心であった「京都」からの遠さを表しています。

京都に近いほうが「」だったのですね。

 

唯一、「陸奥」だけが、「陸後」ではないのが気になりますね…。

 

上・下」もそうで、京都に近いほうが「」。

上総・下総については、瀬戸内経由で船で行くことを考えてください。)

 

なので、関西を「上方(かみがた)」と言い、今でも「上方落語」というと、関西の落語をさします。

東京に行くことを「上京」と言いますが、京都に行くことは「上洛」。

 

この「上り/下り」を「くだらない」の語源とする説もあるようですが、少し確認が必要なようです。

 

 

 

ちなみに兵庫県は、旧国のうち5国が一つになった県。

旧国名が分かると、古典の勉強にも広がりが出来てきます。