新元号「令和」が『万葉集』からとられ、日本の古典からは初めて、という話がありましたが、これまでの元号は、いわゆる「漢籍」からとられていたわけです。
さて、では、「平成」はどこから来たのでしょう?
典拠とされているのは、
『史記』「内平外成」(内平かに外成る)
『書経』「地平天成」(地平かに天成る)
です。
また、「昭和」は
『書経』「百姓昭明、協和萬邦」
から来ているそうです。
昔の古典教養と言えば、「漢籍」の知識は当然でした。
例えば夏目漱石先生も漢詩を書かれていますし、
そもそも「漱石」という号も、「漱石枕流」という『晋書』の故事から来ています。
また、大河にもなった西郷隆盛先生も自ら書いた漢詩の中で、
有名な「不爲兒孫買美田」(子孫の為に美田を買わず)と述べられています。
さて、「漢籍」の中でも、基本とされたのは「四書五経」です。
四書:「論語」「大学」「中庸」「孟子」
五経:「易経」「書経」「詩経」「礼記」「春秋」
![]() |
四書五経入門 中国思想の形成と展開/竹内照夫【1000円以上送料無料】
1,512円
楽天 |
なかなか、学校の勉強だけでは断片的に触れることしかありませんが、平成の終わりを受けて、勉強してみる良い機会かもしれませんね。