国立西洋美術館では、5/19(日)まで、60周年記念展として
『ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代』という展覧会が開催されています。
ル・コルビュジエと言えば、近代建築の巨匠。
(写真はwikiより)
絵画や彫刻を主として展示する、国立西洋美術館の60周年記念で、なぜル・コルビュジエなのかと言えば、
国立西洋美術館が、彼の設計であり、「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の一つとして、
世界文化遺産となっているから、です。
内部から建物については撮影可だったので、吹き抜けの感じを撮ってみましたが、難しいですね。
当初は全体として螺旋構造を取り、
収蔵物が増えるに従って、螺旋状に拡大していく、
「無限成長建築」というコンセプトで設計されていたそうで、
実際に拡大していく様子を見たかった、という気がします。
(windows map より)
展覧会自体は、ル・コルビュジエの絵画作品に焦点を当てたもの。
ピカソなどの「キュビズム」に近い「ピュリズム」という絵画を描いていた、ということなのですが…。
正直、「キュビズム」との違いがほとんど分かりません(笑)
この展覧会には、ピカソやブラックといった、「キュビズム」の巨匠の作品も出品されていて、
常設展でも「キュビズム」の大作を見ることが出来ますから、そういう絵画と見比べられるのは、面白いですね。
ル・コルビュジエが絵画で実践してきた、モノをコンセプトで捉え、配置していくという視点が、
「近代建築の五原則:ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由なファサード」
につながっていったのかな、という視点で見てみると、興味深いかもしれません。
いずれにせよ、建築より絵画に重点が置かれた展覧会ですので、建築好きが行くと違和感を感じるかも。
私自身は、久しぶりの国立西洋美術館、常設展も含めて楽しんできました。