明石城に現存しているのは、「巽櫓(たつみやぐら)」と「坤櫓(ひつじさるやぐら)」です。
それぞれ漢字一字で「巽(たつみ)」、「坤(ひつじさる)」と読みます。
これは方角を意味する言葉で、昔は方角を十二支で表していたとことから来ています。
下の図を見てください。
「たつ」と「み」の間だから「たつみ」で、南東の方角を
「ひつじ」と「さる」の間だから「ひつじさる」で、南西の方角を指します。
さて、この十二支の図を見ると、北が「子」で、南が「午」。
この二つを結ぶ線を「子午線(しごせん)」というのです。
(これに直行する東西を結ぶ線は卯酉線(ぼうゆうせん)と言います)
明石は、日本標準時子午線(東経135度)が通る「子午線の街」でもあります。
そのお城に残された櫓の名前が「巽」「坤」というのも、面白いですね。
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