12/1に、サイエンスショー「みんなで体感しよう空気の力」を行いました。
『「くうき」に重さはあるのかな?』に続いては、
『「くうき」をぬくとどうなるの?』です。
まず、分かりやすい実験として、ペットボトルの空気を抜いてみます。
ペットボトルはぺちゃんこになってしまいました。
次に、ゴムカップを使って、モノを持ち上げてみます。
良くくっつくように、ダンボールにシートを貼っています。
これも、何人かに体験してもらいました。
それぞれ絵で説明すると、こうなります。
さて、持ち上げてもらった箱の中には、
プラスチックのコップとボウルが入っています。
コップのフチには、ドーナッツ状の透明シートが貼ってあり、
透明シートにツマミをつけたものとセットになっています。
ツマミのついたシートを上手く載せると、コップを持ち上げることが出来ます。
ボウルにはストローがついています。
内側から見ると、片方は外についているだけですが、
もう一方は、ストローが内側に入っていることが分かります。
この二つをピッタリと合わせて、ストローで空気を抜き、
ストローを折り曲げて空気を漏れないようにすると、
くっついて離れなくなります。
この実験は、キッズアースのカリキュラムの中にもあり、
「【実験教室(Standard)】空気の力 大気圧(たいきあつ)」
で紹介しましたが、
この場合は火を使うので、ステージ上で行うには少し不向きなのです。
この「大気圧の力」を有名にしたのが、ドイツで行われた「マクデブルクの半球」という実験です。
(写真はwikiより)
1654年、レーゲンスブルクにて、マクデブルク市長オットー・フォン・ゲーリケが行われました。
真空ポンプで空気を抜いた半球を合わせたところ、
なんと、16頭の馬で引張ってようやく外れた、という実験です。
こんな実験を考え付くなんてすごいですね。
ミュンヘンにある「ドイツ・ミュージアム」にも、この実験の展示がありました。
さて、最後は『「くうき」をいれるとどうなるの?』です。