「分数」というのは、教えていても、混乱する生徒さんがいらっしゃるのが分かります。
しかし、実は「分数」という「概念」が難しいのではなく、
「表記」による混乱が原因なのではないか、という問題提起です。
例えば | 2 | は、「3分の2」と読みますが、 | |
ー | |||
3 |
通常、日本語は、上から下に読むので、読み方から混乱してしまうのです。
(「2分の3」だったかな?と なってしまうわけですね。)
「3分の2」という言い方は、「日本語」としては、とても論理的な表現です。
「3つに分け、そのうちの2つ」という意味ですから。
しかし、書き方・読み方が通常の日本語と違うので、
「どっちがどっちだったかな」となり、
分数という概念自体の認識まで達していないので、
計算問題も苦手、となってしまいがちなのです。
一方、英語表現を見てみましょう。
上の読み方は、「two(2) thirds(3rds)」となります。
分数表記を、横書きだと2/3と書きますが、
この通りに読めば良いわけです。
最初に書いた表記法にせよ、
上から下に読んでいるので、何も違和感はありません。
前回の大きな数字の話と一緒で、
英語圏の人には何の違和感もない「表記」であり「概念」なんですよね。
でも、日本語だと混乱してしまうのです。
分数をやるのは小学校なので、
この話をすると難しくなってしまうし、
余計な混乱を招いてしまうので、
知識として知ってると良いですよ、なのですが、
英語圏の人は、分数を勉強するときに、
日本人ほど混乱はしないんだろうな、と思う次第なのです。
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