順天堂大学医学部の入試問題では、ここ数年「写真(絵画)を見て、思う所を述べよ」という問題が出ています。
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2020年の大学入試問題【電子書籍】[ 石川一郎 ]
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↑の帯に使われた2015年入試の写真がこちら↓(出典:www.aracne-rivista.it/)
上記の本では、対策として、日頃から自分の考えを相手に伝える訓練が必要で、
その手法として「アクティブラーニング」が有効だ、という話になるのですが、
この問題は、他人に対して、自分の「感性」を言語化して伝える能力が問われていると言えます。
自分の感じたことを、しっかりと言葉にして伝えるのは難しいものです。
それがきちんと出来る、ということは、それだけ論理的な文章の組立が出来る、ということにつながります。
それがきちんと出来る、ということは、それだけ論理的な文章の組立が出来る、ということにつながります。
言い換えれば、大学側は、そういう能力をもった学生を求めている、ということになります。
実は、大学入試の過去問をしっかり見ると、
「その大学がどんな人材を求めているか」
「どんな能力のある学生に来てもらいたいか」
ということが見えてきます。
さて、では、「自己推薦」では何を述べれば良いのでしょうか?
まずは、その学校のサイトから、行きたい学部が何をしているのか確認し、
公表されているなら「求めている生徒像」を見てみましょう。
決して、学部の名前だけでイメージを膨らませないように(笑)
どんな生徒を求めているのか、何が学べるのか、イメージが出来たら、
そこで、その学部に「自己」を「推薦」するのです。
その学問について興味を持ったきっかけ、
その学問について自分がこれまでやってきたこと、得られた経験、実績…。
友達と話をした方が、いろいろ出てくるかもしれません。
両親や先生なら、別な視点から「これも経験だよ」と教えてくれるかもしれません。
両親や先生なら、別な視点から「これも経験だよ」と教えてくれるかもしれません。
嘘をつく必要も、盛る必要もありません。
最初は素直に書き出して、それをつなげて文章にしてみましょう。
文章を見直す場合のポイントは、それが「学部の求める人物像」にあっているかどうか、です。
もう一つのポイントは、出来る限り文章をシンプルにして、入れられる情報を増やすこと。
あれも書きたい、これも書きたい、では話が散らかってしまいますが、
話の筋を崩さなければ、「推薦」出来る要素が増えるわけです。
「入試対策」というと構えてしまいますが、自己推薦の場合、
自分のやってきたこと、
自分がその学部で何をしたいかというイメージ、
これらを、しっかり「言葉」で伝える、ということが大事です。
夏休みも終わって、入試の声もきこえはじめました。
一人でも多くの受験生の方が、それぞれの夢に向かっての一歩を踏み出されることを願います。
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