8/15「終戦記念日」~「敵性語」に見る 負けるべくして負けた理由~ | 共明塾 × キッズアース播磨町校

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1970年から兵庫県加古郡・加古川地域て信頼と実績を積み重ねてきた共明塾。
2007年からは東大卒講師を迎え、2017年からはキッズアースと提携し、小学生向けの科学実験教室を始めました。
共明塾はこれからも学ぶ楽しさを発信していきます。

8/15は「終戦記念日」です。

 

いろいろ思うことはありますし、語るべきこともあります。

戦争に勝っていれば、と思うわけでもありません。

 

しかし、戦中の教育状況を考えると「ああ、それでは負けるわな」と思うわけです。

そして、その「危うさ」は、今の日本の空気にも通じるものでもあるのです。

 

何の話かと言うと、「鬼畜米英」として、英語教育をないがしろにし、

それどころか、「敵性語」として英語を排斥していったことについてです。

 

日本人も大好きな『孫子』に「彼を知り己を知れば百戦殆からず」

(かれをしり おのれをしれば ひゃくせん あやうからず)とあります。

 

 

相手の事を知るためには、まず言葉を知り、文化を知らなければなりません。

言葉の学びを馬鹿にする、排斥することは、敵を知ることを放棄しているのと同義です。

 

むしろ、「敵」と認識したのならば、国家を挙げて、「敵国」について学ぶべきです。

そして、相手の文化を学ぶ過程で、敵と「戦争」せずに、ことを収める方法がきっと見つかります。

 

「戦争は“最悪”の外交手段」であり、「鞘の内」でことを収めることこそ、

本来の外交交渉であり、外交の知恵なのです。

 

にもかかわらず、英語教育がないがしろにされていった過程、

いわば「反知性主義」がまかり通った空気というものが、

この国を開戦、そして敗戦へと導いたのだと私は考えます。

 

だからこそ、なぜその選択を国民がしたのか、すなわち「己を知る」ことで、

戦争を起こさずして、外交で優位に立つ、いわば「戦わずして勝つ」道を描くことが出来るはずです。

 

 

少なくとも国の舵取りを行う方々には、

知性と理性、そして教養を求めたいものです。

 

 

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