これまで、「国語がどうすれば伸びるか」というテーマでお話してきたわけですが、
私に言わせると「国語がどうすれば伸びるか」なんて、どうでも良いのです。
国語の目的は、最初にお話したように「読解力」と「表現力」を獲得することです。
では、そんな能力、何のために獲得するのか?
日本語で書かれた文章を、しっかり正しく楽しむためです。
だって、語彙力なければ、文章読む時、ずっと辞書が必要になっちゃうでしょ。
だって、指示語が何指してるか分からなかったら、文章正しく分からないでしょ。
だって、作者の意図が分からなければ、本なんて読む意味ないでしょ。
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国語の授業というのは、皆さんを読書の入口(あるいは小説家や評論家の入口)
に連れてきてくれているのです。
その視点で高校の教科書を見ると、いろんなジャンルの、
たくさんの作家さんの作品が並んでいることに気付くはずです。
教科書に、ミステリーとかラノベとかのいわゆるエンターテインメント系の小説が
ラインナップにないのも、そんな作品は、紹介されなくても勝手に読むからだ、
と思えば不思議ではありません。
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まぁ、私自身、ショートショートはもちろん、ミステリーや時代小説、
初期ラノベなんかのエンターテインメント系から始まって、古典や新書、
話題の新刊なんかに流れて来ました。
苦労して「勉強」なんてせず、楽しく本を読んでいたのが、
今思えば、結果として「国語の勉強」になっていたわけです。
国語が出来る人は、「本を読んだら良い」って簡単に言いますし、
私もそう言ってしまいがちです。
ただ、単に読み流すのではなく、語彙の意味は何か、
指示語は何を指しているか、何を書いているのか、
しっかり意識して本を読んでください。
少し背伸びして「難しめだけど興味がある」新書に手を伸ばすのがお勧めです。
勉強の気分転換に、国語力アップを。
国語の勉強なんて、楽しまないと損ですよ。

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