うーん。
正直、僕自身は国語が得意で、「勉強」ってしたことないので、教えるのはすごく難しい(笑)
得意だった理由は、本をたくさん読んでいたから、に尽きます。
本をたくさん読んでいた理由は、本が好きだったから。
さて、国語で問われるのは、ちゃんと本が読めているか、ということ。
厳しい言い方をすると、書いてある意味を正しく理解できていなかったら、読んでる意味ないじゃない、ってことなんです。
星新一さんや、遠藤周作さんなんかは、エッセイで、作者の意図なんて問題、本当の作者でも間違える、なんて話を面白おかしく書いていますけど、これはあくまでユーモアの範囲。(星さんは東大ですし、遠藤さんも早稲田です。)
具体的にお話しすると、論説文と小説文では解き方が少し違います。
論説文の場合は、「作者の言いたいこと」が何かを素直に理解すること。
小説分の場合は、「主人公の気持ち」「主人公を取り巻く状況」がどうなのかをしっかり読み込むこと。
「読んでこう思いました」というのは「感想」であって、それは試験では問われません。
「感想」はそれぞれで違うものですし、違ってよいものだからです。
論説文で、作者の言っていることに「違うだろ」と思っても、良いんです。
でも、まずは、作者が何を言っているかをしっかりと理解すること。
「何を言っているか理解できていますか?」というのが、試験の意図なんです。
小説文でも一緒。
主人公が泣いていれば、「こんな場合に泣かないよ」と思っても、なんで泣いているのか、それを文章から読み解く。
両方とも、いわゆる「傾聴力」が問われているんですね。
相手が何を言っているのか、何が書かれているのか、素直に読んで、しっかりと理解する、それが問われている力なんです。
そのことが分かれば、国語の理解も進むのではないでしょうか。