お泊まり恋愛詩 -37ページ目

お泊まり恋愛詩

恋愛詩を集めたブログです。彼氏視点です。

かなりえっちな内容のものも少なくないですが、年齢制限せずにすむよう、端正で遠回しな表現に収めています。また、旧作に手を加えている作品が多いので、現在進行形のものはほとんどありません。更新休止中です。


感想文なんて書けないね


夜半 星座のはるか下の布団の上で
厚さ四センチメートル弱の科学の本を読み終えた
圧倒されてしまって ぐったりする
どうして ここまで悔しいんだろう
僕には不足しているものが たくさんある

ナメられちゃいけない
それは少なくとも男の子の行動原理としては
基本中の基本で
がんばる意志の根本にはいつも それがある

でも 競り合うときだけ速く走れても
星までは決して 行けない
それは負けから逃げるためだけの走り方だから

僕はもっと遠くを目指すことにするよ
僕を目撃した人々の願い事をかなえる才能まで
開花させられたら いいな


南武線立川駅


ヘッドホンの内側では打撃音が続く
僕は優しくなる準備をしながら歩く
柑橘系の夕方なんて最近ではめずらしい
甘ったるく融けたような夕方ばかり
この一週間はずっと続いていたから

一番長くつきあった彼女と別れて
もう二年が過ぎてしまったらしい
もう額縁に入っていて未練はないけれど
そのあとつきあった子たちよりも
ずっと生々しい傷跡が残っている

JR立川駅は大幅に改装されて
既に二年前の面影さえも微かで
けれどもさよならの後でよく手をふった
南口をのぞける隙間はそのまま
告白した階段脇も同じ色のまま

ちょっと意外な気もするけど
真剣になることが巧くなった
一段とばしをしなくても階段を登れるし
思い出し笑いとも充分戦える
はしゃいだ後も静かに話せる

土地と空気とに影響されて
妙な気分になってしまった
今日のこれからとはとりあえず無関係だ
少しテンションをあげれば
ちょうどいいかもしれない

悪友の留守電に悪戯電話しておこうかな


終電で寝過ごしてしまったよ


きもちの中だけで 数を数える
やけになって加速してしまわないように
注意を払いながら
 頭が少し痛む
 どうしてこうなんだろう
 恨みがましい気分も すこし ある

やけになってはしゃいでしまったり
よけいなことを次々と思い出したり
しないように 注意を払っていよう
 きもちの安全のために
 冷めかけたコーヒーを飲みくだす

ヘッドホンをかけて
こころもち迷惑なボリューム
僕はいまファミレスの端の席にいる
二度読んだ雑誌はテーブルの隅に
 始発までの時間をつぶしながら
 とても 宙 ぶらりん

けれど
いつもと違う夜は いつだって
大切な時間には変わりないはず
 なんてね

 やれやれ