お泊まり恋愛詩 -36ページ目

お泊まり恋愛詩

恋愛詩を集めたブログです。彼氏視点です。

かなりえっちな内容のものも少なくないですが、年齢制限せずにすむよう、端正で遠回しな表現に収めています。また、旧作に手を加えている作品が多いので、現在進行形のものはほとんどありません。更新休止中です。


マッサージ


お泊まりの日 マッサージが定番になったのは

なにがきっかけだったっけ?


  覚えてるくせに


マッサージ器も定番になったけどね


  ばか



あの頃はまだ

ロープの圧力が

どういう深さの痕を残すものなのか

僕は知らなかった

マッサージ器をももの間に押しつけられた君が

どれだけ激しく反応するものなのか

僕は知らなかった


気づいたときの君は

手首に うなじに 体中に赤いわだち

僕にできたのは

丁寧に手のひらでわだちをさすることだけ


そして僕は 泣きながら怒る君に

たくさんの約束をしたのだった

いくつかの約束は 今も続いている

手のひらでのマッサージも そのひとつだ


でも 思い出してみて 悪い気はしない

1度きりの出来事が定番を作り出してゆくのは

マッサージに限ったことじゃない

それは 恋愛の定石だし

言ってみれば

恋愛そのものだってそんなもんだ


鍬としてのキーボード


ゆびの仕種でつづる文節のひとつひとつが
    芽吹くことによろこび
    花咲くことにはしゃぐ

 それもわるくはない
 こめられたきもちだけでも
 おくりものにはできるのだし

 でも ここは

  技術畑

 やくにたつしごとをすべきなんだ

    種々の検討をかさねて
   言葉らしい
   言葉をつらねよう
    根拠がたしかであるように
   誠実であるようにこころがけよう

 とりあえず いまは
 ひとりのエンジニアとして


にがくてちょうどいいかもしれない


突き放してしまうようでごめん
励ますのも得意とは言えないけれど
慰めるのはかなりにがてなんだ
せめて僕の目を見て聴いてほしい

ささいなことには誠実になれても
大切なところでは誠実になれない
それって負けぐせがついたときの
特徴的な症状だと思うよ

言葉をのせて送り出した息が
そこらじゅうで吹いている風と
同じだなんて思わないことだ
比喩としてはきれいかもしれないけれど

自分がいま何を考えているのかを
自分でわかっていなきゃいけない
これから話そうとすることと
これまで話したことについても

注意深さをさとられずに
注意深くなってみようよ
できれば自分のひざの動きと
まゆの仕種とを意識することも忘れずに

いや 寄り道してばっかりだよ
教訓のようでいて言葉遊びに過ぎないよね
本当に言いたいことはただひとつだけ

どれほどたくさんの失敗を積み上げても
失敗だけでは僕たちは成長できない
成長のもとになるのは
成長しようという決意だけだ
種に決意がなければ土はむなしい

なんだか
とぎれとぎれに話してしまって
ごめん
つながりが聞こえにくかったかもしれない
とりあえず 氷水をとりかえてもらうついでに
この石油みたいに濃いコーヒー
おかわりしとく?