婚活小説(大阪・京都・神戸;関西)『マリッジ・コンサルタント優子の婚カツ(コンカツ)物語』 -44ページ目

《6》 あなたにだけ、紹介したいの(第2回『クリスマスイブの庭』)

第2回『クリスマスイブの庭


この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード のサイト上で、連載しているブログ小説『マリッジ・コンサルタント優子の結婚(婚活)物語(大阪・京都・神戸;関西)』 のアメブロ版として、連載しています。


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第1回のお話はこちら→『花火』


〔1〕キャビンアテンダント 羽田恵

〔2〕 母親の理想と娘の本音

〔3〕 CA辞めますか?

〔4〕 優子の魔法

〔5〕 正直な男

〔6〕 少々難あり?

〔7〕 母親の怒り

〔8〕 パリの思い出を話しながら

〔9〕 3つのプリン

〔10〕 子どもとのお見合い

〔11〕 朝顔の浴衣

〔12〕 人生で一番の花火



いつもありがとうございます。



■最初から読む    → 《1》定年の日に  

■前回のお話はこちら → 《5》データでは見えない「心の強さ」  

■今回のお話はこちら ↓ 《6》あなたにだけ、紹介したいの



個人的なカウンセリングのために使う「優子の部屋」の椅子に、

神蔵頼子は座りなおした。


しかし今度は足を組んで斜めに腰掛けている。


とても年上の人の話を聴くというスタンスは見受けられない。


優子はそんな頼子とテーブルをはさみ、わざと丁寧に腰掛けた。


用意されたアイス・コーヒーを勧める。


「どうぞ。召し上がってください」


頼子は顎をちょっと前のほうへ動かして

「どうも」

というそぶりをした。


もしもこれがお見合いだったら。


と、優子は絶望的な気分になる。


こんな生意気なそぶりをする女性を気に入る男性がいるだろうか。


しかし頭ごなしにそれを責めたところで、

おそらく頼子はもっと頑なに心閉ざしてしまうことだろう。


優子は頼子のつらい気持ちを思いやった。


「結婚しろ」と両親から言われるプレッシャー。


いくつもの結婚相談所を回って、それでもいい出会いがなかったストレス。


彼女の身に立てば、それはそれは大変な時間があったのだろう。


そう思うと、自然と言葉が出た。


「あなた、親御さんの言うことよく聞いて、3社も回って。

えらかったね。

途中で嫌だとも言わずに、またここへ来てくださったんだもの。

本当は素直なところがあるお嬢さんだと思うの」


頼子は目をそらしたままだ。


優子は彼女の顔を見ながら静かに訴えた。


「結婚まで親に決められたくない。

本心はそうでしょう。

お父さんお母さんが結婚するわけじゃないもの。

私はね、こっそり、

あなたにだけ、あなたが気に入ってくださるような方を紹介します。

絶対に探します。

だって今までご両親の言うことをよく聞いてくれたんだもの。

今度はあなた自身の気持ちに素直になってね」


頼子は驚いたように優子を見た。


その黒目がちな瞳がみるみる潤んだ。


「そのためにはね、あなた自身も、ちょっと変わってほしいの。

その素直さをね、ぱっと見たときからわかってもらえるように。

やさしさを隠さないでほしいの」


優子は必死だった。


こめかみに力がこもった。


並べた言葉は心の底からの願いだった。


とうとう頼子の目から涙がこぼれた。


彼女はようやく新しい扉を開けたのだった。


※この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード のサイト上で、連載しているブログ小説『マリッジ・コンサルタント優子の結婚(婚活)物語(大阪・京都・神戸;関西)』 のアメブロ版として、連載しています。