婚活小説(大阪・京都・神戸;関西)『マリッジ・コンサルタント優子の婚カツ(コンカツ)物語』 -13ページ目

〈1〉 16時間後の成婚(大阪・京都・神戸;関西の婚活小説『2杯目のジンジャーエール』)

第5回2杯目のジンジャーエール


この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード のサイト上で、連載している婚活 小説(大阪・京都・神戸;関西)『マリッジ・コンサルタント優子の結婚(婚活)物語』 のアメブロ版として、連載しています。


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マリッジコンサルタントの山本優子はその日、神戸支社にいた。


エムロードの神戸支社は国際会館の19階にある。週に1、2回はこちらを応援しに来ることになっているが、いつ来ても硝子の向こうの海の景色には癒される。


足元までの硝子の向こうに一望できる神戸の海を見ていると、ほんの一瞬だが、心に気持ちのいい海風が吹くようだった。


「優子さん、大阪からお電話です。昨日のお見合いの野崎さんからだそうです」


時計は11時を指している。


ここまで追いかけてくるなんて何かトラブルかしら、といぶかりながら、優子は受話器を取った。


「山本ですが」


「山本さん!ぼくたち、結婚します」


「はあ?」


優子は自分の耳を疑って、受話器を握りかえた。


「ちょっとちょっと待って、野崎さん。あなたは、きのう、新谷亜紀さんとお見合いをされましたよね。確か... 午後6時半頃だったですよね」


32歳の経営者である野崎は快活に答えた。


「はい。彼女、今も隣にいます」


「えっ!? ということは... 」


すでに一晩を共にしたということか。優子はその性急さにややブレーキをかけようと、ちょっと冗談めかしてみた。


「ちょっと私、今頭のなかがぐるぐる... いろんなことを想像してしまったけど、いいのかしら」


「ははは。どうぞ自由にご想像ください」


野崎は自信たっぷりだった。


「お互いにひと目でお気に召したのは私もうれしいけど、今は盛り上がっているでしょう。でも人生の一大事ですから、もう少し時間をかけてから、結婚は決められたらどうでしょう。たとえば1ヵ月後に決める、とか」


... はい。でも、きっと変わらないと思います」


お相手の新谷亜紀は理想の高い女性だった。


何度も何度もお見合いをしては相手の欠点ばかり指摘した。


「だってぇ、あの人、転勤があるでしょ」


「だってぇ、あの人、話が下手だし」


その高飛車な態度はマリッジコンサルタント泣かせだった。


しかしそんな彼女が16時間で結婚を決めたからには、本当に自分の理想をしっかりもっていたのだといえるのかもしれない。


エムロードでは、もちろん、それぞれの希望になるべく沿う形の相手を引き合わせる。


親や家どうしがその後もうまくやっていけるかということまで推察して慎重に相手を選ぶ。


だから、本人どうしの気持ちが一致すれば結婚が決まるのは早い。


まさかと思われた二人だったが、本当に結婚することとなった。


かくして優子が引き合わせたカップルとしては、16時間という成婚スピードナンバー1記録が達成されてしまったのだった。


「それもこれもご縁っていうものなのかしらね」


神戸に来るたびに、優子はそのことを思い出す。


寝ても覚めてもカップルのことが頭をよぎるこの仕事に疲れることがあっても、まさに「縁」と思える成婚を見ると、疲れは吹っ飛ぶ。


そして、なかなか決まらない謙虚な美人やハンサムボーイに野崎のときのような「縁」を見つけるべく、がんばろうと思うのだった。



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※この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード のサイト上で、連載している婚活 小説(大阪・京都・神戸;関西)『マリッジ・コンサルタント優子の結婚(婚活)物語』 のアメブロ版として、連載しています。






以下のリンクから過去のお話をお読みいただけます。

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第1回『花火』

第2回『クリスマスイブの庭

第3回『△のきもち

第4回『あなたへのドルチェ』

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