エレキ・インスト・ア・ゴー・ゴー! -8ページ目

LES PAUL AND MARY FORD / THE NEW SOUND VOLUME1&2

※旧ブログ『杉本和弘の音泉饅頭』より加筆・修正し掲載。

 食欲の冬!?

 忘年会などで太りがちな今日この頃、レス・ポールを聴くと料理番組を思い浮かべるのは僕だけでしょうか?……というか料理を作るときにレス・ポールの音楽をBGMにすると異様にノルのです(笑)。

 たぶんこれは、レス・ポールのサウンドが、幼少より親しみのある某料理番組のテーマ曲を想起させるからだと思うのですが……。

 レス・ポールと言えば、なんと言っても、ギブソンのギター「LES PAUL」の開発者として有名ですし、マルチ・トラック・レコーディングの発展にも多大なる寄与をされました。

 レス・ポールなくしては、現代の音楽シーンは考えられないのです。

 そんなレスが「ニューサウンド」と銘打ち、50年以上も前に送りだした音楽(オリジナルのリリースは1950年)がコレ。未だにそのサウンドは"新しい響き"に満ちあふれていますよ!

【THE NEW SOUND】
1. Brazil
2. Hipbillie Boogie
3. Swiss Woodpecker
4. Caravan
5. Sleep
6. Lady Of Spain
7. Lover
8. The Man On The Flying Trapeze
9. By The Light Of The Silvery Moon
10. What Is This Thing Called Love?
11. Nola
12. South
【THE NEW SOUND VOLUMEⅡ】
13. In The Good Old Summertime
14. Three Little Words
15. Lonesome Road
16. Chicken Reel
17. I'm Confessin' (That I Love You)
18. The Carioca
19. I Can't Give You Anything But Love
20. Just One More Chance
21. I'm Forever Blowing Bubbles
22. The Moon Of Manakoora
23. Don't Cha Hear Them Bells
24. La Rosita

2018年12月

 

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THE SHADOWS / LIVE AT THE BBC (2018)

 ついに出ました!シャドウズのBBCライブ。

 と言っても、個人的には待ち望んでいたわけではないのですが(笑)、ビートルズのBBCライブがあるのですから、いろんな英国アーティストの音源があってしかるべきですよね。
 何はともあれ、とても嬉しい一枚です。

 あっ、念のため言っておくと、BBCはイギリスの公共放送局でございます。

 音源としては、1965年から1973年までのもので構成されています。1965年といえばコチラでも投稿した通り、最強メンバーで活動していた頃。脂の乗った演奏が楽しめます。

 特にドラムのブライアン・ベネットがブッ込んでくる感じ(すみません。言葉では伝えにくいんですが……笑)が凄いです。

 そして、ベンチャーズやブルージーンズにもこんな音源があったらなぁ〜と思ってしまいます。アメリカや日本の放送局にこんな音源が残されていたら、ぜひリリースを希望します。

 それでは、また。

1. The Rise And Fall Of Flingel Bunt
2. The War Lord
3. I Wish I Could Shimmy Like My Sister Arthur
4. I Met A Girl
5. Shindig
6. Lady Penelope
7. Scotch On The Socks
8. Jigsaw
9. Tennessee Waltz
10. Bombay Duck
11. Lara's Theme
12. Snap Crackle And How's Your Dad
13. The Wild Roses (Nobara Saku Michi)
14. Dear Old Mrs. Bell
15. Evening Glow
16. Naughty Nippon Nights
17. Apache
18. Nivram
19. Jungle Jam
20. Turn Around And Touch Me
21. Wonderful Land

2018年11月

 

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THE BRIAN SETZER ORCHESTRA / BOOGIE WOOGIE 〜

 

※旧ブログ『杉本和弘の音泉饅頭』より加筆・修正し掲載。


 明日から11月。今年もあっという間にクリスマス&年末が近づいてきました。

 で、この時期一度は聴きたくなるのが、このブライアン・セッツアーのクリスマス・アルバム。いやぁ〜、こんなにわかりやすくてノレるクリスマス・アルバムは、そうそうないですよ。

 あと、やっぱりグレッチ・ギターの音が素晴らしい!
 僕にとってグレッチを弾くギタリストと言えば、ジョージ・ハリソン、デュアン・エディーに、このブライアンあたりですが、ブライアンのライヴを観ると、グレッチの社員なんじゃないか?と思う位、とっかえひっかえギターを変えては、グレッチの素晴らしさをアピールしてくれます。あ〜またライブに行きたくなってきた(笑)。

 日本盤のみのボーナス・トラックとして、「ジングル・ベル」のインスト版が入っているのも嬉しいところ。

 楽しく、陽気なクリスマスを過ごしたい方にお薦めの一枚です。

 それでは、また。

1. ジングル・ベル
2. ブギ・ウギ・サンタ・クロース
3. ウィンター・ワンダーランド
4. ブルー・クリスマス
5. サンタが街にやってくる
6. ベイビー・イッツ・コールド・アウト・サイド
7. ナットクラッカー・スート
8. マン・ウィズ・ザ・バック
9. スレイ・ライド
10. ソー・ゼイ・セイ・イッツ・クリスマス
11. きよしこの夜
12. アーメンズ
13. ジングル・ベル (インスト)

2018年10月

 

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YouTube動画をアップしました#16

 

 

ボーっと生きてたもので(笑)、約2年ぶりにYouTube動画のアップです。

2008年12月6日、横浜のライブバー「音小屋(ねこや)」にて。

ベンチャーズ「ペダル・プッシャー」のカバーです。

画質がイマイチなのは悪しからず。。。


2018年9月

 

ライブレポート『ベンチャーズ@浅草公会堂』



 2018年8月17日。ベンチャーズ@浅草公会堂。

 昨年ジェリー・マギーさんがジャパン・ツアー中に体調を崩し、残念ながらそのままツアーを引退。新メンバー、ルーク・グリフィンをベースに迎えてのジャパン・ツアーとなりました。

 客ながら「新編成でお客の入りは大丈夫か?」などと余計な心配をしつつ会場に到着。
 今回は2階席前方で観覧しました。
 結果、3階席は見えませんでしたが、2階席までは埋まっていて一安心。
 購入したツアー・パンフを見ながら開演を待ちます。

 定刻を過ぎ「ベンチャーズ・メドレー」から第一部がスタート。全員がフェンダーの楽器を抱えての演奏でした。
 音色的には、ところどころエフェクトを使用しているものの、基本はジャズ・マスターを使用したクリーン・トーンでのアプローチ。
 この辺りは初期のベンチャーズを感じさせ、好感を持ちました。

 基本的にはボブ・スポルディングがリードをとるのですが、途中ルークやイアンのリード曲もありました。
 ベンチャーズらしいマルチな演出で「相変わらず観客を飽きさせない工夫をしているなぁ〜」と感心しました。
 ただ、贅沢言うと、ボブも含めてリード時に全員がジャズマスを使っていたので、以前の様なジェリーとボブほどの違いがなく、そこはもう少し工夫が必要かと感じました。

 第一部はお約束の「ワイプ・アウト」で終了。約15分の休憩を挟み、第二部がスタートです。

 第二部はホール・マーク社製のギターを使用。ホール・マーク社はモズライトから独立した職人が作る楽器で、モズライトと音も形もそっくりですが、比較的安価に入手できるところが特徴。
 当然ながら、全盛期の「あのサウンド」が楽しめ、ファンにとってもこの上ないサービスになったかと思います。

 3月に亡くなったノーキーの追悼コーナー「リメンバー・ノーキー」から始まり「ダイアモンド・ヘッド」ではスポルディング親子が客席に登場。
 アンコールの「キャラバン」では、ベース叩きのフレーズも発展を遂げており、新時代の到来を感じさせました。

 今回のツアーでは、映像による演出も使われ、視覚的要素も多くなったのと、イアンのギターを初めて観ましたが、リズムもリードもとっても上手く、今後がとっても期待できると感じました。
 そして、何よりベンチャーズという存在の大きさを感じました。
 メンバーは変わっても、そのスピリッツが受け継がれている限り「ベンチャーズはベンチャーズなんだ」と・・・。

 ベンチャーズ・フォーエバー!


■メンバー
ボブ・スポルディング:リードギター、リズムギター
イアン・スポルディング:リズムギター、リードギター、ベース
ルーク・グリフィン:ベース、リードギター
リオン・テイラー:ドラム

■セットリスト

〈第一部〉
1. ベンチャーズ・メドレー(ウォ―ク・ドント・ラン~パーフィディア~木の葉の子守歌)
2. ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン!
3. 雨の御堂筋
4. ミスター・モト
5. ダーク・アイズ(リード:ルーク)
6. アイ・フィール・ファイン(リード:ルーク)
7. パイプライン
8. テキーラ
9. 二人の銀座
10. アパッチ
11. ナイト・イン・F・マイナー
12. アウト・オブ・リミッツ
13. ディトゥアー(リード:イアン)
14. ワイプ・アウト

〈第二部〉
15. リメンバー・ノーキー(サーフ・ライダー~ブルー・バード~オレンジ・ファイアー)
16. インスタント・ギターズ
17. 星への旅路
18. ビッグ・サーフ
19. 京都慕情
20. 京都の恋
21. ウラジオストック
22. 夜空の星
23. ザ・サベージ
24. 涙のギター
25. クルーエル・シー
26. 10番街の殺人
27. ハワイ・ファイヴ・オー
28. ダイアモンド・ヘッド

アンコール
29.キャラバン

2018年9月

THE VENTURES / SURFING (1963)

※旧ブログ『杉本和弘の音泉饅頭』より加筆・修正し掲載。

 みなさま暑中お見舞い申し上げます。それにしても連日暑いですね〜(苦笑)。

 今回はベンチャーズの最高にクールなアルバム『サーフィン』をご紹介。

 このアルバムは「夏だ!エレキだ!ベンチャーズ!」の代名詞ともなっている1曲目の「PIPELINE」から始まり、ラストの「THE LONELY SEA」までホント「隙」がない。メンバーはもちろんの事、ボブ・レイズドルフのプロデュース力(りょく)を改めて認識する次第です。

 そしてジャケットもベリーグーググーッ!!
 今でこそパソコンであたりまえの様に画像処理できるわけですが、当時はどの様にこんな写真を撮ったんでしょうね?いや~LPで部屋に飾っておきたいです。

 このアルバムからモズライトを使い始めたというのが定説になっていますが、確かに、部分使用だとは思いますが、「あの」サウンドを聴きとることができます・・・。

 う〜ん。伝説ってこうやって創られていくんだな~~~♪

 それでは、また。

1. Pipeline
2. Diamonds
3. Windy & Warm
4. Ten Over
5. Surf Rider
6. Changing Tides
7. The Ninth Wave
8. Party In Laguna
9. Barefoot Venture
10. The Heavies
11. Cruncher
12. The Lonely Sea

2018年7月

 

 

ギター・マガジン / あの頃、ぼくらとベンチャーズ。(2018)

 ギター・マガジンさんがやってくれました!
 まさか、こんな日が来るとは思っていませんでしたが、紙面の半数以上をベンチャーズが占める大特集!
 嬉しい反面、こんなに攻めちゃって売り上げ大丈夫かな?と心配になっちゃいます(笑)。

 キャッチコピーの「日本初のギター・ヒーロー」とあるのが嬉しいじゃないですか!

 どの章も読み応えたっぷりだったのですが、中でも萩原健太さんによる「日本上陸前のベンチャーズ史。1960-1964」は素晴らしかった。時代背景や、彼らを取り巻くアーティストにも触れ、資料的価値も大きな記事となっています。

 この本をきっかけに、若い人がエレキ・インストに興味を持ってくれたら嬉しいなぁ〜♪

 それでは、また!

2018年6月

 

徳武弘文 / 僕らは今もエレキにしびれている(2007)

※旧ブログ『杉本和弘の音泉饅頭』より加筆・修正し掲載。

 今月25日は徳武弘文さんの誕生日。1951年生まれなので今年で67歳になります。
 今回はその徳武さんが56歳の時に出版された本をご紹介。

 この本は、徳武さんが小学生の時、遊園地でベンチャーズの「ウォーク・ドント・ラン」を聞いてから、やがてプロのギタリストとなり、今に至るまでの半生記を綴ったもの。
 音楽的なこともたっぷり語られているのですが、プロのギタリストとしての生き方についても多く語られています。

 実は私、以前2年間ほど徳武弘文さんのマネージャーを担当していました。
 当時は月に休みが1日あるかないかのハードワークでしたが、その間ホントに貴重な体験をいくつもさせて頂きました。
 でもこの本を読み、徳武さんはそんな中身の濃い人生を何十年と送ってこられたんだなぁ~と、改めて実感!!!今後も何らかの形で関わる事ができたらと思う次第です。

 269ページ+巻末に3曲入り未発表音源CDがついて¥1,600。細野晴臣さんや山本コウタローさんとの対談も掲載。たいへんお買い得となっておりますよ~(笑)。

2018年5月

 

 

高中正義 / SEYCHELLES(1976)

※旧ブログ『杉本和弘の音泉饅頭』より加筆・修正し掲載。

 世の中ゴールデンウィークということですが、みなさん連休を謳歌されていますでしょうか。
 今回は、大型連休にピッタリ?な、高中正義さんの『セイシェルズ』を紹介します。

 高中さん(の音楽)との出会いは中学生に遡ります。

 

 当時(80年代)既にベンチャーズが大好きな僕でしたが、クラスの友達に聴かせて回ると「ちょっと古くさいね~」と言われる事も多かったです(当時、ベンチャーズの評価は低かった・泣)。
 そう言われるとこちらも共通に盛り上がる話題欲しさに、違うアーティストを聴き始めるのですが、 どこかベンチャーズにこだわっている自分もおり、「だったら同じ夏向けのインストで、今っぽい人っていないのかなぁ~」と探していたら、ある時レコード店にマリン・ブルーの海をバックに高中正義『夏・全・開』と書かれたでかいポスターが貼ってあるのを見て、「むむむ!これは気になる~!」となったのです。

 

 それと前後して、当時高中さんのビデオが家電店のビデオデッキの販促用ビデオとしてヘビロテされており(少なくとも横浜市戸塚区近辺では・・・)、そんな話をクラスメイトにしたら、彼のお父さんがアルバム『JOLLY JIVE』のカセット・テープを持っているとの事。「是非貸してくれ!」という事で、聴いた一曲目がご存知「BLUE LAGOON」。これで完全にノック・アウトされました。その後、アルバムを買い集め、ライブも足しげく通うように…。

 この『セイシェルズ』はソロデビュー作にも関わらず、もの凄い完成度だし、今聴いても古くささがなく、ぜひお勧めしたい作品です。
 参加ミュージシャンも林立夫さん、後藤次利さん、浜口茂外也さん、斉藤ノブさん、今井裕さん等、素晴らしい方ばかりだし、高橋幸宏さんがVo曲の作詞を担当し、井上陽水さんもコーラスで参加するなどゴージャスな布陣。

 高中さんのギターも全編クリーントーンですが、全然モノ足りなさはないし、それがかえってクールな印象を与えています。ジャケットもクールですしね。
 ベーシストのワタシですが、本当にギターが好きなんだなぁ〜と思う次第・・・ギター・インスト万歳!!!


1. Oh! Tengo Suerte
2. Tokyo Reggie
3. Shinkirouno Shimae
4. Akogareno Seychelles Shotou
5. Funkee Mah-Chan
6. Sayonara Fujisan
7. Birdisland Kyuukou
8. Tropic Birds


2018年4月

 

SEYCHELLES SEYCHELLES
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追悼、ノーキー・エドワーズ

 3月12日にベンチャーズの全盛期を牽引した”電気ギターの王様”、ノーキー・エドワーズさんが逝去されました。

 1965年の来日公演で、黒船のごとく、日本にエレキ・ブームを巻き起こした張本人。
 Charさん、高中正義さん、鈴木茂さん、徳武弘文さん、西山毅さん、高見沢俊彦さん、中シゲヲさん等々、数え切れないほどのギタリストが、ノーキーさんに影響を受けてプロになりました。

 私自身は、ベーシストですが、好きなギタリストの中で、一人だけ挙げるとすれば、やはりノーキーさんになります。
 それだけ、全盛期のベンチャーズのインパクトは大きかった。

 そのノーキーさんと、2002年に一度だけ共演させて頂くことができました。
 19曲もの曲を一緒に演奏させていただいたのですが、いま考えても夢のような時間でした。

 微力ながら、ノーキーさんが残してくださった音楽を、伝え続けていきたいと思います。

 ノーキーさん、本当にありがとう。

2018年3月