オフショアを活用する場合に、必ず出てくるのが品質の問題です。

オフショアからの成果物は品質がよくない、そんなコメントを聞くことが多いように思います。

私の回答としては「Yes」であり、「No」です。

そもそも、「品質」の定義は会社によっても、業務の内容によっても異なります。

日本の会社は他国の企業と比較して、一般的に品質に対する要求のレベルが高いように思います。


別に、それは悪いことではありません。

日本の製品は品質が高いことが一つの優位点でもありますから。

ただ、オフショアを活用する場合には、まず自分達の考える品質レベルや、それをどのように確保する必要があるかをきちんと説明して双方が納得する必要があります。

何も説明すること無く、出てきたモノを自分達の納得する品質に達していないからと言ってクレームをつける現場が多いように思います。


中にはひどい会社も時々見かけますが、オフショアのアウトプットの品質というのは、ある意味グローバル品質です。

つまり、グローバルでは、彼らの出す成果物の必要充分なレベルであるということです。

日本人同士の会社の場合、お互いの品質に対する考え方が似ているので、事前に合意しておかなくても問題なく事が進みます。

しかしながら、オフショアを活用する場合は、このあたりをきちんと取り決めておかないと、後々大きなトラブルとなります。

ですから、作業を開始する前には、品質に対する双方の考え方をキチンと合わせておくことをおすすめします。


オフショアをお活用する際、もっとも気になるのは「言葉の壁」ではないでしょうか?

中国オフショアなどは日本語を話しできるエンジニアを準備してくれる事が多いですが、インドだと基本英語でのやり取りがメインとなります。

確かに、意思疎通が図れないと仕事にならないのでその心配はよく分かります。

ただ、私の経験から述べると、言葉が問題で支障になるケースはそれほど多くありません。

エンジニアであれば、英語が話せなくても技術的な単語だけで十分話が通じじます。


一番の問題は、コミュニケーションを取ろうとする事を諦める事だと思います。

うまく話出来ないので話するのをやめようとか、英語がうまく話出来ないと笑われるのではないだろうか?などです。

ちなみに、私も初めはそうでした。

しかし、仕事がうまく進まなくなり、これではいけないと思い中学生レベルの会話力ではありましたが自身から進んで話するようになりました。

もちろん、すぐにうまくいくようになったわけではないすが、少なくともオフショアのメンバは笑うことなどなく、一生懸命話を聞いてくれようとしてくれました。


根性論ではないですが、人間思いを伝えようと思えば手段は言葉だけではなく、絵を描くことでも伝えられるし、分からなければ何度でも聞き直し、話直せば良いのです。

大事なのは、相手に伝えたいというその想いと行動なのです。


そうして伝えていけば、徐々に自分の語学力も向上しますし、いつの間にか難なくコミュニケーション出来るようになります。

それが、グローバル時代におけるコミュニケーションの取り方だと思います。


ちなみに、私は40才を過ぎてオフショアと仕事するようになり、そこから英語の勉強を始めました。

学生時代、もっとも成績の悪かった英語が、今の私の仕事にもっとも必要なスキルになっています。

昨年はこの経験を元に外資系の企業に転職を試みて、入社試験に見事合格する事が出来ました。プライベートな理由から入社はしませんでしたが、これもすべてオフショアの開発に携わったおかげだと思っています。


オフショア開発を経験したことがある人なら、仕事をするなら日本企業が良いという人が結構な数いるのではないかと思います。

理由としては、言葉や文化の相違からくる意思疎通の難しさ、品質の問題などがあげられると思います。(品質の問題というのは、多くが発注側の問題であることが多いのですが、今はいったん置いておきます。)

 

もちろん、国内でエンジニアを十分に確保出来るのならそれも良いかと思います。

しかし、ご存じの人も多いと思いますが、今日本では慢性的にソフトウェアのエンジニアが不足が続いています。

原因は、ITシステムそのものの巨大化、複雑化。人口減少に伴う労働人口の減少などです。

この状況は今後もどんどん悪くなる見通して、2020年問題もエンジニアが不足する原因の一つです。

 

このような状況の中、日本のIT分野の発展を継続させるためには日本の外つまりオフショアを活用する以外手はないのです。