こんにちは。小さな薬局薬剤師のムーミンです
最近健康診断を受けて、コレステロールのお薬デビューとなった方が
ちらほらおります
LDL 悪玉コレステロールってやつですね
ところで健康診断で、要治療
D 
と書かれたら
大抵観念して受診すると思いますが
要観察
C
となった場合どうなんでしょう・・・
病院デビューは来年以降でいいか〜
様子見ろって言うから様子見でいいか〜
と思う方もいるかもしれませんね
うちにもそんな人間が昔おりました（かっこ、主人、かっことじ）
自分は運動しているから（ロードバイク
に乗っております）
コレステロール以外に高いものはないから
忙しい
でも結論から言えば、病院は受診したほうが
後々の自分の健康のためにも
医療費削減のためにも
絶対良いと思います
そもそもコレステロールは
悪の根源のような言われ方ですが
細胞膜を作ったり、ホルモンや胆汁酸の原料となったりする
なくてはならない大切なものなんです
糖もそうですが
人間にとって枯渇しては困るものは
肝臓でひたすら作る、体はそう言う仕組みになっています
そもそも食事由来のコレステロールは全体の３割程度
残り７割のコレステロールは毎日ひたすら肝臓で合成されています
いくら食事に気をつけても運動しても
数値が高い人はそれを正常値に近づけるのは大変です
だから、食事運動療法だけでは厳しい人は
肝臓でコレステロール、そんなに作らなくていいよ、と言う薬を
毎日飲むことになります
飲む必要ないとか下げる必要ないとか議論もあるかもですが
体質も数値も、抱えている病気へのリスクも人それぞれなのに
一概に、これ以上だったら飲まないとダメとか、必要ないとか
言えないのです 人によるのです
と、私は思います
主人の話になりますが
微妙に高め（すごく高いわけではありません）のコレステロールを
ずっと放置してきました
ある時
もうおじさんなんだし、いい加減薬飲んだ方がいいんじゃないのと
受診してもらいました
食事に気をつけてもやっぱり下がらないので
一番弱いスタチンを（肝臓でのコレステロール合成を抑える薬）
飲み始めました
結果、すぐさま正常値に
やっぱりお薬ってすごいな
そしてしばらくして
会社の健診で頸動脈エコーを受けました
そしたら見事にでっかいコブが血管に育っておりました
数値がそんなに悪いわけではありませんでしたが
もっと低めのコントロールをと、薬が強くなりました
このように、人によって状況は違うので
自己判断せず、ぜひ一度病院を受診してもらいたいなと思います
そして、その数値が高いと言うのはどう言うことを意味しているのか
ちゃんと先生や薬剤師さんに聞いたり、自分で調べたりして
数字ばかり見るのではなく、そのデータで得られた自分の体の中身をみてほしいと思います
もちろん最初に書いたように
体の中で合成されているものなので
飲むのをやめたら元に戻るので基本的にはずっと服用するようにしましょう
薬を飲んでいたら何食べてもいいってもんじゃありません
勘違い主人くんは好物の揚げ物を好んで外で食べていますが
とんでもないことです
もちろん体に良いものを心がけていくことは大切です
油は良質のものを
食物繊維はコレステロールをくっつけて外に出してくれるから積極的に取りましょう
大豆はコレステロールに置き換わって、胆汁酸とくっついて吸収されて肝臓に取り込まれます、くっつく胆汁酸がなくなってしまったコレステロールはそのまま吸収されずに大腸までいってしまいます
大豆製品もしっかりと摂りましょう
健康診断、ぜひ受けっぱなしにしないで、よーくデータを観察してくださいね