ブラームス:

ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77

 

ギドン・クレーメル(Vn.)

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(1976,エンジェル)

 

 

最近、ブラームスの《ヴァイオリン協奏曲》のレコードをよく聴いているような気がする。

 

 

 

このクレーメルとカラヤンのレコードは、先週の出張帰りに380円で買った。

 

「聴けて良かったなあ!」って、素直に思う。

 

この演奏に出会えた偶然に感謝する。中古レコード蒐集にはそういう面白さがあるからステキ。

 

クレーメルの演奏には、ムターのヴァイオリンの音色に比べて、不思議とクセみたいのがなくて、ただただ透明な美しさがあり、同じオケでの演奏とは思えないほど、印象が異なる。レコード会社の録音特性の差かもしれないが、それなら僕は、この「EMI盤」の方が好みに合っている。

 

おまけに、入手した個体は、盤質がたいへん良好で、プチプチ・ノイズがまったく出なかった。それだけでも得した気分なのに、「カラヤン節」炸裂、そして、重厚な(1970年代の)「ベルリン・フィル」。

 

「ほかに何をお望みですか?」っていうTechnicsオーディオの宣伝文句が「Stereo Sound」誌に載っていたのを、昔、見たことがあるが、そういう感覚にさせてくれるレコードだった。