ブラームス:
ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
アンネ=ゾフィー・ムター(Vn.)
ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(1981,グラモフォン)
休日の今日も、たくさんの交響曲や協奏曲を自室のオーディオで聴いたが、「やぱりいいな~」と感動を新たにしたのが、ムターとカラヤンのブラームスだった。
先月、オイストラフとセルの同曲のレコードのことを綴ったが、最近はブラームスとかシューマンとか、ドイツの浪漫的な作品を好んで聴いている気がする。
ムターのブラームスは、後年の2回目の録音のものも気に入っているが、このカラヤンとの録音はどっしりとしたリズムで浮足立つところがまったくなく、落ち着いて聞いていられる。無理している感じもなく、かといって、さらっとしているわけでもない。
カラヤンは凄い少女を見出したものだ。
ところで、音楽とは1mmも関係のないことなのだけれども、このアルバムのアートワークには「修正版」が存在するということに、さっきブログ用の写真をネット上から探していて、気づいてしまった。
①《私の所有するCDをスキャンしたもの》
②《海外盤》(ネット上の拾い物)
③《国内初発盤》(ネット上の拾い物)
④《国内レコード盤》(ネット上の拾い物)
僕の持っているのは①(国内盤)で、②は海外盤。①にはカラヤンの顔の(向かって)左にホールの照明が4灯~5灯、写り込んでしまっている。たしかに写真としては良くはない。
だから、後で修正したんだろう、②では、それらが綺麗に消されている。よく見ると、①には、ムターの後頭部にもいくつかの光源が認められるが、②にはそれがまったくなく、背景は漆黒の客席のみである。
③も①と同様であるが、不思議なのは④だ。発売時期は①と同じはずなのに、こちらには、例の光源がまったく写っていないのである。
なんだか、分からないが不思議だなあ。ただそれだけ…。
(過去のムター&カラヤンの記事):