ここのところの我が室のオーディオ機器は、1990年代のものが揃っている。「晩年期」のDIATONEのスピーカーを中心にしたラインナップである。
すると、音楽の方も1990年代のものが聞きたくなる。先週、
NHK-FMの『夜のプレイリスト』という深夜の番組で、パーソナリティーに辛島美登里が呼ばれていた。今日、その一部を聴き逃し配信で聴取した。
懐かしいお声。
僕は1990年代、辛島美登里をよく聞いていたから。
懐かしいCD(FLACデジタル音源)を聴くと、やっぱり90年代は、僕の「青春」という感じがする。大学時代と、就職してからの「新人時代」が、僕にとってのこの時代なのである。
1994年のちょうど今日(3月9日)、発売されたのが『NIGHT&DAY』だった。ファンハウスからの最後のオリジナル・アルバムだった。
辛島美登里/NIGHT & DAY(1994)
一方、当時は恥ずかしくてあまり言えなかったのだけれど(なぜだろうか…)、僕にはもう一人、「推し」ていた歌手がいた。
裕木奈江である。
裕木奈江/森の時間(1993)
裕木奈江自身が作詞した《Z》という曲がある(作曲は山口美央子)。
この曲がとても「好み」だった。
いまになって分かるのだが、僕は当時の2時間ドラマ「火曜サスペンス劇場」(日本テレビ系)のエンディング・テーマに選曲されるような音楽が大好物なのだ。
岩崎宏美、杉山清貴、竹内まりや、柏原芳恵、真璃子…。
いずれもマイナーキーが基調で、ミディアム~アップテンポの8ビート曲。
《Z》は、そのまま「火サス」のエンドロールのバックに流れていても不思議ではない雰囲気の曲なのだ。
僕にとってはもう一つ、この曲の聴きどころとなっているのが、長谷部徹のドラム・プレイとその音色。ここに表れるスネアの音色は、そのまんま『安全地帯Ⅴ』でのプレイと同じである。
※『安全地帯Ⅴ』のレコーディングに長谷部徹が参加していることは、次の記事に書いた。
なお、FMチューナーによるFM受信については、アンテナ線の配線の問題で、諦めた。しばらくは、「らじる・らじる」で我慢して聴くことにしよう。しかし、その音質にだんだん慣れてきたのも事実。なんとなく十分高音質に聞こえてくるから、「慣れ」って不思議だ。