ショスタコーヴィチ:

交響曲第5番 作品47

 

ベルナルド・ハイティンク指揮

アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

 

(1981,DECCA/LONDON)

 

 

大好きな交響曲だが、昨日、ハイティンクのレコードを入手したので聴いていこう。もちろん、CDではすでに聴いたことのある、おなじみの演奏だ。

 

DECCAの軽さが抑えられて、非常にウェルバランスである。

 

その昔、バーンスタインの東京文化会館ライブのCDの次に買ったのが、このハイティンク盤だった。東京文化会館での障子と襖の和室みたいな、直接音だけの演奏と違って、アムステルダムのコンセルトヘボウは、教会のような空間の広がりを感じる録音だったので、初めて聞いたときは、とても感動したものだ。

 

なんで、日本のエンジニアは「空間」を録らないんだろう…と思う。(バーンスタイン盤も録音エンジニアはたぶん日本人だ)

 

先日、カメ●ータ東京という会社が録音したカール・ライスターの演奏するモーツァルトのCDを聴いた。オケが群●交響楽団で、下手なのはまだ許せるが、響きが全く収録されていない。よくカール・ライスターが許したなと思うほど。ひどいホールかスタジオかで録ったんだろうが、まるで無響室での演奏だった。

 

その録音の技師が、レコード録音関係の著作もある有名なお方。いくらかっこいいことを言っていたって、自分の仕事がこれでは説得力がない。

 

翻って、ハイティンクとアムステルダム・コンセルトヘボウの録音は、まさしくプロの仕事である。